2016年09月26日

Don-E『Natural』

D'Angeloもゲスト参加。UKネオソウル・シンガーの代表作☆Don-E『Natural』
Natural
発表年:2008年
ez的ジャンル:UKネオソウル
気分は... :自然体・・・

今回はUKネオソウル作品Don-E『Natural』(2008年)です。

Don-E(本名:Donald McLean)はUK南ロンドン、ブリクストン出身のR&Bシンガー/プロデューサー。

1992年にUKチャート第18位となったシングル「Love Makes The World Go Round」でデビュー。

今日まで『Unbreakable』(1992年)、『Changing Seasons』(1995年)、『Try This』(2005年)、Suv + Don-E『Rhythm 'N' Bass』(2007年)、『Natural』(2008年)、『Little Star』(2013年)、『Future Rare Grooves』(2014年)、『Future Rares 2!』(2015年)といったアルバムをリリースしています。

UKネオソウル・シンガーとしてキャリアを積み上げてきたDon-Eですが、意外に日本ではスルーされているR&Bアーティストかもしれませんね。

そんなDon-Eを代表する1枚が、UKの良質レーベルDomeからリリースされた本作『Natural』(2008年)です。

アルバムにはD'AngeloStuart Zender(元Jamiroquai)、元SugababesKeisha BuchananMutya BuenaKele Le RocBig DK2 Family等のミュージシャンが参加しています。

D'Angeloとの共演曲「So Cold」、各種コンピにも収録された「Stay Awhile」「Drive」、Don-Eのセクシーな魅力を堪能できる「Addictive Luv」「Love Shine In」、ヴォコーダー使いが心憎い「Kool」「Like I Like It」、R&Bに止まらない「Holla At Me!」「Natural」、オトナのR&B「The Time Is Now」など充実の構成です。

1曲を除きDon-E自身がプロデュース&アレンジを手掛けています。シンガーのみならず、プロデューサー/ソングライターとしての才能にも注目です。

コレをスルーするのは勿体ない!

全曲紹介しときやす。

「Addictive Luv」
甘く危険な香りの漂うセクシーなダンサブル・チューンでアルバムは幕を開けます。ヴォーカルはDon-EとNoreen Stewart。
https://www.youtube.com/watch?v=HevRVOeO8iY

「Love Shine In」
色気のあるDon-Eのヴォーカルが栄えるR&Bグルーヴ。Noreen Stewartのヴォーカル・ワークが気が利いています。
https://www.youtube.com/watch?v=nA9GnVK2UUc

「Kool」
Big DとK2 Familyのラップをフィーチャー。ヴォコーダーを交えた80年代の雰囲気を2008年のサウンドにさりげなく取り入れているのがいいですね。

「Stay Awhile」
各種コンピにも収録されている密かな人気曲。メロディアス&ダンサブル&セクシーというDon-Eの魅力が凝縮された1曲に仕上がっています。

「Writing's On The Wall」
元SugababesのKeisha Buchananをフィーチャー。華のあるミディアム・グルーヴに仕上がっています。

「Waiting In Vain」
Bob Marley & The Wailersのカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Exodus』(1977年)に収録されています。大好きな曲なので嬉しいカヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=NajnNLtU-6o

同じDomeから男性R&B作品Donald McCollum『U Don't Want My Love』(2005年)でも本曲をカヴァーしていました。名前も似ているし、少しややこしいかも?(コチラのDonaldはUSシカゴ出身ですが)

「You And I」
しっとりと聴かせるセクシーなスロウ・チューン。さり気ないけど雰囲気はいい感じです。

「Get Off」
生音感のあるグルーヴが心地好い1曲。

「E-Scape (Interlude)」
インタールード。

「Drive」
Don-Eのファルセット・ヴォーカルが栄えるメロウ・ミディアム。Domeのコンピにも収録された曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=MIa1WZ2HOYA

「Like I Like It」
Kele Le Rocをフィーチャー。キュートなKele Le Rocの魅力を引き出したネオソウル・チューンに仕上がっています。ヴォコーダーによるアクセントも僕好みです。

「So Cold」
Stuart Zenderがプロデュースし、D'Angeloがフェンダー・ローズで参加した話題曲。初期D'Angeloがお好きな人であればグッとくるであろう、スモーキー&セクシーなネオソウルを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=38DFsxRNX_o

「Holla At Me!」
開放的なレゲエ・チューン。UKラヴァーズ好きの人であれば気に入るはず!このあたりはUKらしいですね。

「Natural」
タイトル曲はバカンス・モードのダンサブル感が心地好いメロウ・グルーヴ。UKネオソウルというイメージとは大きくかけ離れた曲ですが、こういうのも好きです。

「The Time Is Now」
ラストは元SugababesのMutya Buenaをフィーチャー。各種鍵盤の織り成すオトナのサウンドにグッとくるミディアム・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=_lInTdDn1bU

Don-Eの他作品もチェックを!

『Unbreakable』(1992年)
Unbreakable

『Changing Seasons』(1995年)
Changing Seasons

Suv + Don-E『Rhythm 'N' Bass』(2007年)
Rhythm & Bass

『Try This』(2005年)
Try This

『Little Star』(2013年)
Little Star by Don-E (2013-05-03)

『Future Rare Grooves』(2014年)
Future Rare Grooves By Don-e (2014-09-01)

『Future Rares 2!』(2015年)
Martian Arts [12 inch Analog]
posted by ez at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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