2016年10月15日

Casserine『Gotta Get To Know Me』

キュートな90年代女性R&B作品☆Casserine『Gotta Get To Know Me』
Gotta Get to Know Me
発表年:1994年
ez的ジャンル:90年代女性R&B/ヒップ・ホップ・ソウル
気分は... :逆襲!

今回は90年代女性R&BからCasserine『Gotta Get To Know Me』(1994年)です。

Casserineのプロフィールは不明ですが、1994年に唯一のアルバムとなる本作『Gotta Get To Know Me』をリリースしています。

プロデュースはCatoRodney JerkinsAl "Butter" McClean/Dwayne Banks/Jeff Robinson

メイン・プロデュースを務めるCato(Allen Cato)は、当ブログで紹介した作品でいえば、Me'Shell Ndegeocello『Comfort Woman』を手掛けた人物です。本作の魅力は彼のプロデュース力に拠るところも大きいと思います。また、売れっ子プロデューサーRodney Jerkinsの初期プロデュース作は興味深く聴くことができるはずです。

人気の高いオープニング「Gotta Get To Know Me」、シングル曲「Why Not Take All Of Me」、Rodney Jerkinsが才能を示した「If You're Ready」、Catoの好プロデュースが冴える「Sweet Lover Runnin'」「Sure As The Sunrise」「Come Live In My Love」、切ないラブ・バラード「Hard To Say Goodbye」が僕のオススメです。

先入観なしに聴けば、良い曲が詰まった90年代女性R&B好きにはたまらない1枚に仕上がっていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Gotta Get To Know Me」
オススメその1。Al "Butter" McClean/Dwayne Banks/Jeff Robinsonプロデュース。このオープニングを本作のハイライトに挙げる人は多いのでは?キュートなヒップ・ホップ・ソウルは90年代R&B好きの人であればグッとくるはず!途中ラガ調のパートも入り、メリハリをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=ugQNd_W9dGM

「Why Not Take All Of Me」
オススメその2。Catoプロデュース。シングルとして全米R&Bチャート第33位となっています。シングル向きのキャッチーなヒップ・ホップ・ソウルです。
https://www.youtube.com/watch?v=W4UCE7sy7L8

「We Gotta Run」
Catoプロデュース。この曲もシングルとなり、全米R&Bチャート第75位となっています。あまりシングル向きだとは思いませんが、ほっこりモードのミディアム・チューンは悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=Kv-HdWTtdDo

「Sweet Lover Runnin'」
オススメその3。Catoプロデュース。Catoのプロデュース・センスを感じる1曲。個人的には「Gotta Get To Know Me」、「If You're Ready」と並ぶお気に入り。Casserineのキュートな魅力を見事に引き出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=kD1wR0HmaSg

「If You're Ready」
オススメその4。Rodney Jerkinsプロデュース。後に売れっ子プロデューサーとなるRodney Jerkinsがその才能の片鱗を見せつけてくれる絶品スロウ。完成度の高い1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=YNZkcAGa9ok

「Sure As The Sunrise」
オススメその5。Catoプロデュース。哀愁メロディをCasserineが切々と歌い上げます。甘く切ない感じにグッときます。ここでもCatoの好プロデュースが光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=hAL-J5CTUbU

「Need」
Catoプロデュース。Casserineの初々しさを前面に出したアップ・チューン。

「Unconditional Love」
Casserine/Rodney Jerkinsプロデュース。オーセンティックなバラードを堂々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=cIQVNTPJYE8

「Come Live In My Love」
オススメその6。Catoプロデュース。シングル向きのキャッチー&グルーヴィーな仕上がり。CasserineとCatoの掛け合いがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=PHnvnX5EQ0U

「Hard To Say Goodbye」
オススメその7。Catoプロデュース。切ないラブ・バラード。胸キュンな感動バラードがお好きな人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=4i0WmYd5w7s

「Hold Tight (Interlude)」
Al "Butter" McClean/Dwayne Banks/Jeff Robinsonプロデュース。ラガ調のインタールード。

「I Get A Buzz」
ラストはCato名義でシングル・リリースされた「I Get A Buzz」が収録されています。Casserineとは無縁のトラックですが、Cameo「She's Strange」ネタを織り交ぜたナイス・トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ne7Benmy1_M

こんなキュートでキャッチーを作品をリリースできるアーティストがアルバム1枚で姿を消すなって、音楽ビジネスの世界は厳しいですな。
posted by ez at 17:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
個人的には,期待して購入した割には一聴してみて,あまり印象に残らなかったアルバムなんです。
今回,これを機に久々に聴いてみたのですが,意外に良かった,という感想です。特に好きなのは,クールで尖がった感じの「Why Not Take All Of Me」と,ヘブンリーな「Sure As The Sunrise」ですね。他にも佳曲が幾つかありますが,どうしてか,当時は印象に残りませんでした。
思うに,クールでストリート感覚あふれるナンバーがあるかと思いきや,オーセンティックなバラードなんかもあって,どんな路線を目指しているのかわかりづらかったからかな…とも思うのですが。それに94年頃って,ボーイズUメンやAll 4 Oneなどのヴォーカル・グループが元気な頃でしたし,女性シンガーではアリーヤがデビューした年でもありますので,少し不利だったのかもしれませんね。
「Sure As The Sunrise」のような曲がもう少しあれば展開は変わっていたかも…。
Posted by KJ at 2016年10月25日 23:30
☆KJさん

ありがとうございます。

当時は印象残らなかったのに、久々に聴くと「こんなに良かったっけ」というアルバムは結構ありますよね。その逆パターンで「もっといい作品だったはずだったのに」というのもありますが(笑)

僕の場合、売れていないアルバムを好んで聴く習性があるので、こういう作品大好きです。Rodney Jerkinsの初期プロデュース曲を聴ける点もいいですね。
Posted by ez at 2016年10月27日 12:08
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