2016年10月17日

Lou Donaldson『Pretty Things』

定番サンプリング・ソース「Pot Belly」収録☆Lou Donaldson『Pretty Things』
Pretty Things
録音年:1970年
ez的ジャンル:ファンキー&グルーヴィー・ソウル・ジャズ
気分は... :アイデンティティ!

ソウル・ジャズ好きから高い支持を得ているジャズ・アルトサックス奏者Lou DonaldsonBlue Noteからリリースした『Pretty Things』(1970年)です。

これまで当ブログで紹介したLou Donaldson作品は以下の4枚。

 『Alligator Bogaloo』(1967年)
 『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)
 『Midnight Creeper』(1968年)
 『Hot Dog』(1969年)

久々のLou Donaldsonです。本作『Pretty Things』(1970年)はレア・グルーヴ方面から再評価が高まった1枚です。

レコーディング・メンバーはLou Donaldson(as、vo)、Blue Mitchell(tp)、Lonnie Smith(org)、Leon Spencer(org)、Melvin Sparks(g)、Ted Dunbar(g)、Jimmy Lewis(b)、Idris Muhammad(ds)です。特にオルガンのLeon Spencerの参加が本作のアクセントとなっています。

アルバム全体としては、ファンキー&グルーヴィーなソウル・ジャズ作品に仕上がっています。少しルーズな雰囲気があるのもいいですね。

Idris Muhammadのドラムが定番サンプリング・ソースとなっている「Pot Belly」「Sassie Lassie」「Curtis' Song」あたりが本作の聴きどころだと思います。。

まず聴くべきは、これまで紹介した4枚だと思いますが、それを踏まえて聴くと楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Tennessee Waltz」
Pee Wee King/Redd Stewart作のポピュラー/カントリー・スタンダードをカヴァー。お馴染みの名曲を温かみのあるオルガン・ソウル・ジャズで聴かせてくれます。サラッとした感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iGsMUXL-2TE

「Curtis' Song」
Leon Spencer作。レア・グルーヴ好きであれば気に入るであろうファンキーなソウル・ジャズ。Donaldson、Mitchell、Sparks、Spencerがコンパクトにソロをキメてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zoIfcmzxvbI

「Sassie Lassie」
Harold Ousley作。格好良さでいえば、コレが一番かもしれません。少しルーズなグルーヴィー感がたまらなくグッときます。Donaldsonのプレイも絶好調です。SparksのギターとSpencerのオルガンの絡みもいい感じです。

「Just for a Thrill」
Lil Armstrong/Don Raye作。Ray Charlesのヒットで知られる楽曲のカヴァー。ここではムーディーなバラードでDonaldsonのアルトが情感たっぷりに歌い上げます。。
https://www.youtube.com/watch?v=3SMWKtSORfI

「Pot Belly」
Lou Donaldson作。今日的に本作のハイライトといえば、本曲でしょうね。Idris Muhammadが叩き出す印象的なグルーヴは定番サンプリング・ソースとなっています。本作らしい少しルーズな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=b4AiWfInKBU

前述のように、定番サンプリング・ソースとしてお馴染みです。Dr. Dre「Rat-Tat-Tat-Tat」、House of Pain feat. Pete Rock「Jump Around (Pete Rock's Blood Stain Remix)」、A Tribe Called Quest「If the Papes Come」Guru feat. MC Solaar「Le Bien, Le Mal」Main Source「Just a Friendly Game of Baseball」、Ice Cube「Horny Lil' Devil」、Heavy D & the Boyz「Blue Funk」、DJ Cam「Gangsta Shit」、DJ Krush「Roll & Tumble」、The Roots「Grits」、The Pharcyde「4 Better or 4 Worse」Leaders Of The New School「The End Is Near」Big Daddy Kane「Let Yourself Go」、Boogie Down Productions「How Not to Get Jerked」、Nicolette「No Government」、The Game feat. Nas & will.i.am「The Ghetto」等50曲以上のサンプリング・ソースとなっています。

A Tribe Called Quest「If the Papes Come」
 https://www.youtube.com/watch?v=ToP956kCeA4
Guru feat. MC Solaar「Le Bien, Le Mal」
 https://www.youtube.com/watch?v=lDNE8KjQsN0
Main Source「Just a Friendly Game of Baseball」
 https://www.youtube.com/watch?v=pFVpeaJLN4A
Heavy D & the Boyz「Blue Funk」
https://www.youtube.com/watch?v=5vw9TUnECHE
The Pharcyde「4 Better or 4 Worse」
https://www.youtube.com/watch?v=q_wmhid_eg4
Leaders Of The New School「The End Is Near」
https://www.youtube.com/watch?v=Zx10_jBQFhs
Nicolette「No Government」
https://www.youtube.com/watch?v=VfByyw768AI

「Love」
Nat King Coleのレパートリーをカヴァー(Milt Gabler/Bert Kaempfert作)。ラストはスタンダード感のあるリラックスした演奏で締め括ってくれます。

Lou Donaldsonの過去記事もご参照下さい。

『Alligator Bogaloo』(1967年)
Alligator Bogaloo

『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)
Mr Shing-A-Ling

『Midnight Creeper』(1968年)
The Midnight Creeper

『Hot Dog』(1969年)
ホット・ドッグ
posted by ez at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック