2016年10月23日

The Doggett Brothers『Colours』

Tuxedo、Cool Millionに続け!UKソウル/ディスコの新星☆The Doggett Brothers『Colours』
カラーズ
発表年:2016年
ez的ジャンル:UKモダン・ソウル/ディスコ
気分は... :『狂気』全曲再現!

昨晩はPink Floydのトリビュート・バンド原始神母による『狂気』全曲再現ライヴへ行ってきました。

会場となった川崎 CLUB CITTA'はプログレ上級者とおぼしきオジサン達で超満員!当然、お客さんの年齢層はかなり高めでしが、若者や女性もちらほら見られました。

僕は人に誘われて足を運んだので、バンドやライブの詳細を知らず、名作『Dark Side Of The Moon(邦題:狂気)』(1973年)の全曲再現+αでせいぜい1時間半位のステージをイメージしていたのですが、終わってみれば『狂気』全曲再現を含む代表曲を網羅した圧巻のライブは3時間半にも及びました。

一緒に行った方々は、僕ごときが到底足元にも及ばないプログレ上級者ばかりだったのですが、そうした方々も大満足の充実のライブでした。ライティングも素晴らしくFloydの世界観を見事に演出してくれました。

目玉の"『狂気』全曲再現"は女性スキャットやサックス、さらには効果音も抜群で、全曲再現という謳い文句に相応しいものだったと思います。また、『Wish You Were Here(邦題:炎)』(1975年)からの演奏が多かったのも嬉しかったですね。

最近はプログレやFloydを殆ど聴いていなかった僕ですが、今回のライブのためにこの1週間は『狂気』『炎』を繰り返し聞き、にわかFloydファンになろうしていましたが、年季の入ったファンの方々のパワーに圧倒されっぱなしでした。

『Dark Side Of The Moon』というモンスター・アルバムの凄さを再認識させられた一夜でした。

ここまで書いておきながら、今回はFloydとは全く脈絡のないセレクトです(笑)

新作アルバムからUKのソウル/ディスコ・ユニットThe Doggett Brothersの最新作『Colours』です。

The Doggett BrothersGreg Doggett(g)、Carl Doggett(ds)というDoggett兄弟を中心としたUKのソウル/ディスコ・ユニット。

2013年にデビュー・アルバム『Daylight』をリリースしており、本作『Colours』は2ndアルバムとなります。

内容的にはTuxedoCool Millionなどのモダン・ディスコ/ブギーの流れを汲むアルバムと見えがちですが、ダンス一辺倒というわけではなく、ディスコ/ブギー作品の一言で片づけられない、UKモダン・ソウル作品です。

アルバム全体にアーバンな落ち着きがあるのがいいですね。きっと80年代ブラコン好きにはフィットするはずです。

Cool Million作品にも参加していたLaura Jackson、90年代から活躍するUKの男性ソウル・シンガーKenny Thomas、さらにはStacy StuartArnob BasitDominic Uppiahといったシンガーがフィーチャリングされています。

Laura Jacksonをフィーチャーした「Lover」「Hotter」「Colours」、Arnob Basitをフィーチャーした「Outta Control」、Kenny Thomasをフィーチャーした「You Make Me Feel」あたりが特にオススメです。

The Doggett Brothers『Colours』teaser
 https://www.youtube.com/watch?v=Y7yoXDSzzvk

ジャケは正直言ってB級感丸出しですが、中身はかなりいいと思います。

80年代好きの人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「You Make Me Feel」
Kenny Thomasをフィーチャー。Kenny Thomasのヴォーカルの魅力が伝わってくるミディアム・グルーヴ。単に踊らせるのではなく、しっかり聴かせようという感じがいいですね。

「Lover」
Laura Jacksonをフィーチャー。80年代ブラコン好きの人が歓喜するであろうアーバンなダンス・チューン。Cool Million作品でも証明済みですが、Laura Jacksonのヴォーカルは実にしなやかでいいですね。

「You and I」
Stacy Stuartをフィーチャー。少しテンポを落としたオトナのメロウ・ソウル。落ち着いた雰囲気のブラコン感がいいですね。

「Fill My Cup」
Stacy Stuartをフィーチャー。Gregのギター・カッティングが冴えるモダン・ディスコ。クールなヴォーカルがいい雰囲気を醸し出します。

「Why」
Laura Jacksonをフィーチャー。Laura Jacksonのヴォーカルが妖艶な雰囲気を醸し出すミディアム・グルーヴ。

「Outta Control」
Arnob Basitをフィーチャー。メロウに疾走するアーバン・ダンサー。Arnob Basitの抑え目ながらもセクシーなヴォーカルが栄えます。

「Hotter」
Laura Jacksonをフィーチャー。この曲もブラコン好きの人が喜びそうなアーバンなミディアム・グルーヴ。少しレイジーな雰囲気も醸し出すLauraのヴォーカルにグッときます。

「2am」
インタールード的な小曲です。

「Two In My Life」
Dominic Uppiahをフィーチャー。オトナのスロウ・チューンをしっとりと聴かせます。

「Colours」
Laura Jacksonをフィーチャー。タイトル曲はバカンス・モードのダンス・チューンです。華やかな中にも落ち着きがあります。

「Our Time」
Laura Jacksonをフィーチャー。ラストはオトナのアーバン・ソウルで締め括ってくれます。

『Daylight』(2013年)
Daylight
posted by ez at 05:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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