2016年11月19日

Lee Morgan『The Gigolo』

Wayne Shorterとの共演を楽しめる1枚☆Lee Morgan『The Gigolo』
ザ・ジゴロ+1
録音年:1965年
ez的ジャンル:天才ジャズ・トランペッター
気分は... :ヒモ男?

今回は天才ジャズ・トランペッターLee Morgan(1938-1972年)の『The Gigolo』(1965年)です。

当ブログでこれまで紹介してきたLee Morgan作品は以下の7枚(録音順)。

 『Lee Morgan Vol.3』(1957年)
 『Candy』(1958年)
 『The Sidewinder』(1963年)
 『The Rumproller』(1965年)
 『Cornbread』(1965年)
 『Charisma』(1966年)
 『Lee Morgan(The Last Sessions)』(1971年)

『The Gigolo』は1965年にレコーディングされ、1968年にリリースされました。本作と同じ1965年には『The Rumproller』『Cornbread』もレコーディングしており、大ヒット作『The Sidewinder』(1963年)で勢いに乗ったMorganの充実ぶりが窺える1枚です。

レコーディング・メンバーは、Lee Morgan(tp)、Wayne Shorter(ts)、Harold Mabern(p)、Bob Cranshaw(b)、Billy Higgins(ds)の5名。

Wayne ShorterとMorganの2管が楽しみな1枚。MorganワールドにShorterが飛び込み、どういったケミストリーが起こるのか・・・

そんな2人の共演をMabernのピアノ、『The Sidewinder』と同じCranshawとHigginsのリズム隊が支えます。Mabernも随所で気の利いたプレイを聴かせてくれます。

ジャズ・ファンの方は「Speedball」「The Gigolo」のような演奏が好みなのかもしれませんが、個人的には分かりやすい「Yes I Can, No You Can't」、Shorter、Morganの共演を楽しめるテンポの良い「Trapped」、叙情的バラード「You Go to My Head」が好きです。

「You Go to My Head」以外はLee Morganのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Yes I Can, No You Can't」
当時のMorganのイメージである、8ビートのジャズ・ロックでアルバムは幕を開けます。ジャズ・マニアの方にはお決まりのパターンで単調に思えるかもしれませんが、永遠のジャズ初心者の僕には、この分かりやすい格好良さがたまりません。Shorterのソロに続く、Morganのソロの弾け具合がいい感じです。Mabernのピアノ・ソロも気が利いていてグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=zg9uf84hzfg

「Trapped」
Shorter、Morganの2管によるグッとくるアンサンブルと共に始まります。テンポの良いリズムと共にWayne ShorterとMorganのプレイを楽しめます。終盤のShorterとMorganの掛け合いも格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PgrdHEcoBF8

「Speedball」
ミディアム・テンポの軽やかな演奏が印象的です。さり気ない雰囲気ですが、ShorterとMorganの共演をしっかり楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=GyoRLXBYi00

「The Gigolo」
タイトル曲は壮大なスケール感のある演奏です。哀愁を漂わせるMorganのソロが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=fHtIEMfBhss

「You Go to My Head」
J. Fred Coots/Haven Gillespie作。ラストは美しい叙情的バラードで締め括ってくれます。それまでの演奏とは対照的な穏やかさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dMsBCDVXHGc

CDにはボーナス・トラックとして「The Gigolo (Alternate Take)」が追加収録されています。

Lee Morgan作品の過去記事もご参照下さい。

『Lee Morgan Vol.3』(1957年)
リー・モーガン Vol.3

『Candy』(1958年)
Candy

『The Sidewinder』(1963年)
Sidewinder

『The Rumproller』(1965年)
ザ・ランプローラー+1

『Cornbread』(1965年)
Cornbread

『Charisma』(1966年)
Charisma

『Lee Morgan(The Last Sessions)』(1971年)
The Last Session
posted by ez at 12:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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