2016年12月10日

Kino Watson『True 2 The Game』

90年代R&Bの隠れた逸品☆Kino Watson『True 2 The Game』
True to the Game
発表年:1996年
ez的ジャンル:男性R&B
気分は... :しじみ汁・・・

今回は90年代R&B作品からKino Watson『True 2 The Game』(1996年)です。

Kino Watsonはノースカロライナ州出身の男性R&Bシンガー。

N.Y.へ進出し、デビュー・アルバムとなる本作『True 2 The Game』(1996年)をリリース。その後も『Breakfast In Bed』(1998年)、『Kino』(2002年)という2枚のアルバムをリリースしています。

本作『True 2 The Game』(1996年)は、シングルにもなったJermaine Dupriプロデュースの「Game Recognize Game (Whatcha Want)」を除き、Kino Watson自身がプロデュースし(共同プロデュース含む)、ソングライティングもすべて自身で手掛けています(共作含む)。

ジャケの風貌とは異なり、アルバム全体として、歌とメロディを大切にしているのがいいですね。決して熱唱するタイプのシンガーではありませんが、声質の良さを生かしたヴォーカルはセクシーで実に雰囲気があります。そんなリード・ヴォーカルを引き立てる巧みなヴォーカルワークやクールなトラック作りも魅力です。

Jermaine Dupriプロデュースの「Game Recognize Game (Whatcha Want)」、Teddy Pendergrass「Close the Door」をサンプリングした美メロ・ミディアム「Got Me Open」、The Floaters「Float On」をサンプリングした爽快メロウ「Bring It On」、キャッチーなヒップホップ・ソウル「Body Language」あたりが僕のオススメです。

Kino Watsonというアーティストの才能を、プロデュース、ソングライティング、ヴォーカルの各面から楽しめます。

90年代R&Bの隠れた逸品をぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Intro...It's Time」
アルバムのイントロ。

「Game Recognize Game (Whatcha Want)」
オススメその1。Jermaine Dupriプロデュース曲であり、シングルにもなりました。そこはかとない哀愁サウンドがクールに響くミディアム・グルーヴ。少し抑えたKinoのヴォーカルもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=y93secoE7DU

「Got Me Open」
オススメその2。Darryl Shepherdとの共同プロデュース。Teddy Pendergrass「Close the Door」をサンプリングした美メロ・ミディアム。Kinoの声質の良さが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=hhV_YEtdtMU

「I'm The Man (Your Mama Been Warnin' You About)」
心がホッコリするミディアム・バラード。美しいヴォーカル・ワークで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=WGxYIiD3Xp8

「Cry No More (I'll Be There 4 U)」
Erik "Big Free" Smithとの共同プロデュース。雨音と共に始まる哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=LJy8hiRhdtA

「It's Time」
Kinoのハイトーン・ヴォーカルが栄える哀愁バラード。歌いすぎないのがKinoの魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=-Q9tGNDaiMA

「Bring It On」
オススメその3。The Floaters「Float On」をサンプリングした爽快メロウ。この曲もシングルになりました。Kinoのソウル魂に触れることができます。Kinoの雰囲気のあるヴォーカルがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=kuW2Tx3lAuE

「Body Language」
オススメその4。Darryl Shepherdとの共同プロデュース。Kinoのセクシー・ヴォーカルとクールなトラックがよくマッチしたミディアム・グルーヴ。90年代ヒップホップ・ソウル好きにはグッとくるパターンの1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=jEYnu4prK6c

「Down 4 Mine」
Darryl Shepherdとの共同プロデュース。程良くビートの効いた哀愁ミディアム。Kinoヴォーカルが切なく浮遊します。

「The Best Things In Life Are Free」
切々と歌い上げるバラード。Kinoのヴォーカル・スタイルには、こういったタイプの曲はあまり似合わないかも?
https://www.youtube.com/watch?v=TWSnaudtlT4

「Black Beauty (Interlude)」
少し長めのインタールードって感じでしょうか。

「Definition Of Love」
Darryl Shepherdとの共同プロデュース。ラストはアコギの質感が印象的なバラードをしっとり歌い上げて締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=nJUujfAPWRI

『Breakfast In Bed』(1998年)
kino watson breakfast in bed.jpg
posted by ez at 17:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
90年代のR&Bシーンは,New Jack Swingの流行が過ぎ去ると,ボトムの重いストリート系のファンクや,ネオ・ソウル等と呼ばれるオーガニックなサウンドが目立っていましたが,その一方でメロウでスムースな楽曲を得意としたシンガーソングライターを多数輩出した時期だったとも思うのです。ドネル・ジョーンズ,ジョー,エリック・ベネイ,ケニー・ラティモア,ジェシー・パウエル・・・等々。そういう意味では,Kino Watosonももっとブレイクしても良かったんじゃないか,と思いますが,何故かパッとしませんでしたね。
個人的には「Got Me Open」とか「Bring It On」「Definition of Love」が好きです。日本盤では,「Bring It On」の別テイクがボーナス・トラックで収録されていて,これが何と,Delegationの「Oh Honey」の大ネタ使いで,見事にハマっていました。
僕は,1998年のセカンドまでしか知らなかったんですが,サード・アルバムもあったんですね。それにしても,エリック・ベネイなんかは今でもバリバリやっているのに,Kino Watosonは,すっかり音沙汰がなくなってしまったのは残念。最近はリバイバル・ブームなんで,もう一度表舞台に出てこないものでしょうか。
Posted by KJ at 2017年09月11日 20:21
☆KJさん

ありがとうございます。

僕が所有するのはUS盤ですが、国内盤は「Bring It on (T-Ray Remix)」がボートラなんですね。それならば、国内盤の方がお得ですね。

良質な作品を創り上げるのみでは生き残れないのが、音楽業界の厳しさですね。
Posted by ez at 2017年09月12日 00:54
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