発表年:2016年
ez的ジャンル:オランダ産ネオソウル
気分は... :ブリしゃぶ・・・
新作からSacha Vee『Luminous』です。
Sacha Veeはニュージーランド出身の白人女性シンガー。
2011年に日本でデビューEP『Sacha Vee』をリリース。その後、State Of Mind、Benny Tones、K+Labといったニュージーランドのアーティストとレコーディングしています。
2012年よりオランダに拠点を移して活動しています。2015年にはEP『Rising One』をリリースし、同年にはポーランドのビートメイカー/ラッパーO.S.T.R. と共演したり、日本人女性シンガーNao Yoshiokaへ楽曲を提供しています。
本作『Luminous』は彼女にとって初のフル・アルバムとなります。
メイン・プロデューサーはオランダ人プロデューサーのI.N.T.(Percy La Rock)。それ以外にオランダのHip-HopユニットKilling Skills、Wantigga、Moods、Chef Redがプロデューサーに起用されています。
アルバム全体としては、R&B、Hip-Hop、ジャズ、エレクトロニカ、クラブミュージックのエッセンスをうまく融合させた次世代ネオソウルに仕上がっています。
また、国内盤CDにはEP『Rising One』収録曲など3曲のボーナス・トラックが追加収録されているのも嬉しいですね。
北欧らしいオルタナティヴ感にグッとくるネオソウル作品です。
次世代の歌姫とクリエイター達が生み出したネオソウルを楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Caught Up (Intro)」
I.N.T.プロデュース。フューチャリスティックなドリーミー&メロウ感が心地好いアルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=azjvm9fiCj4
「I'm No Joke」
I.N.T./Killing Skillsプロデュース。Killing SkillsはKilling Skills & Noise Trio feat. Joe Kickass & Sacha Vee名義での作品もリリースしています。ジャジー&メロウなHip-Hopサウンドにのって、Sachaが少し気怠いヴォーカルで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=GXHZPeAqU8s
「Stonecold」
Wantiggaプロデュース。元々はWantiggaのEP『Pillow Talk』に収録されていた楽曲です。エレクトロ色の強いトラックにのってSachaがクールなヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xl-t5dTv5YA
「Sail Away」
I.N.T.プロデュース。軽快かつドリーミーに浮遊するメロウ・チューン。アンビエントな雰囲気もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=cbIAIAf_ufc
「Monday」
Moodsプロデュース。Moodsはオランダ、ロッテルダムを拠点に活動する新進アーティストのようです。ホーン・セクションも加わったキャッチーなネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=N4A6EGlKKuQ
「My Way」
Chef Redプロデュース。Sachaが艶めかしいヴォーカルで切々と歌うスロウ。引き算の音作りがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=NT0yswjmo-I
「Trigger」
I.N.T.プロデュース。ブロークンビーツ的なエッセンスを取り入れたフューチャリスティック・ソウル
https://www.youtube.com/watch?v=hQu-c1dJoYg
「Feels Good」
I.N.T.プロデュース。Sachaのキュート・ヴォーカルにグッとくるメロウ・ミディアム。サウンド作りが80年代UKラヴァーズっぽくて好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=6gUCbky2Dns
「Light Of Day」
I.N.T.プロデュース。コケティッシュなオルタナティヴ・ソウル感はSelah Sueあたりに通じる魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=_7IcCKndXTo
「Ging (I.N.T. Rework)」
I.N.T.プロデュース。EP『Rising One』収録曲をI.N.T.がリワーク。後述するオリジナル以上にビートが強調された仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=h1KI5Kr1NOM
「Leave Me All Your Love」
I.N.T.プロデュース。ボッサ調のエレクトロニカ・サウンドが心地好い僕好みの1曲。ホーン隊も盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Tf7nHQ9UwDo
「Music Child」
I.N.T.プロデュース。本編のラストはパーカッシヴなメロウ・グルーヴ。前曲からのブラジリアンな流れがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FpYRWwgBwQQ
ここから3曲は国内盤ボーナス・トラック。
「Hey Sugar (I.N.T. Rework Instrumental)」
I.N.T.プロデュース。次曲「Hey Sugar」のI.N.T.によるインスト・リワーク。I.N.T.のサウンド・クリエイターとしての才能を確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=rmsWVdt--pQ
「Hey Sugar」
Killing Skillsプロデュース。EP『Rising One』収録曲。オリジナルはErykah Baduあたりに通じるネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=8jy1Tt1gHlI
「Ging」
Chef Redプロデュース。EP『Rising One』収録曲。キュート&メロウなネオソウル。「Hey Sugar」と同じくネオソウル好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=tXATEl6W0p8
いよいよ忘年会シーズン。
今年は短期間に集中しているので体調を崩さないように注意せねば・・・
甘美で浮遊感のあるサウンド,表情豊かでしなやかな歌声の組み合わせが絶妙ですね。今風のエレクトロのようでいて,実はソウルやジャズ,ブラジリアン・ミュージックなどの下地がしっかりとあって濃厚です。これはしばらくハマりそうです。
ありがとうございます。
北欧らしいクロスオーヴァー/オルタナティブ感があるのがいいですね。こういったジャンルの枠に囚われない作品大好きです。
同じオセアニアという点で、Hiatus Kaiyoteあたりとも共通するハイブリッドな魅力を感じます。