2016年12月30日

Renaizzance『Renaizzance』

90年代の隠れた実力派男性R&Bグループ☆Renaizzance『Renaizzance』
renaizzance renaizzance.jpg
発表年:1996年
ez的ジャンル:隠れた実力派男性R&Bグループ
気分は... :2016年最後の1枚・・・

明日は年末恒例『ezが選ぶ2016年の10枚』をエントリー予定ですので、通常のエントリーは今回が年内ラストとなります。

セレクトしたのは、90年代R&B作品の中から隠れた実力派グループの1枚、Renaizzance『Renaizzance』(1996年)です。

Renaizzanceはオハイオ州でCharles Reese Jr.らによって結成された男性R&Bグループ。

1994年に1stアルバム『Rebirth Of Soul』をリリース。同アルバムからはUncle Jamz(Sid Johnson)Myronがプロデュースした「Committed」がシングル・カットされています。

しかし、その後グループは空中分解してしまいます。そこでCharles Reese Jr.に、Kermit QuinnAngelo Remo'n(Angelo Durham)という新メンバー2人を加えて、グループを再編し、1996年に2ndアルバム『Renaizzance』をリリースしています。

結局、新生Renaizzanceも短命で終わってしまいますが、メンバーのうち、Angelo Remo'n(Angelo Durham)Keith Sweat『Ridin' Solo』(2010年)、『Til the Morning』(2011年)といった作品のプロデュース&ソングライティングに関与したり、『Natural』(2008年)、『Blaq Soul』(2014年)という2枚のソロ・アルバムをリリースしています。

90年代男性R&Bグループの中でも知名度がかなり低いユニットかもしれませんが、2枚のオリジナル・アルバムはマニアの間ではかなり評価が高いのでは?

今回紹介する2ndはUncle Jamz(Sid Johnson)E-Bo(Eric Bobo)によるプロデュース。E-BoことEric Boboは名パーカッション奏者Willie Boboの息子であり、Cypress Hillのメンバーとしてもお馴染みですね。

シングルにもなったMidnight Starのカヴァー「Slow Jam」以外は、メンバーやプロデューサー陣によるオリジナルです。「Slow Jam」も作者の一人はUncle Jamz(Sid Johnson)ですが。

アルバムはスロウ〜ミディアムで貫いたヴォーカル・グループらしい構成です。メンバー3名がリード・ヴォーカルを分け合うなど、実力に自信があるからこそ、こういったアルバムを制作できたのでしょうね。逆に言えば、こういう構成だから商業的には成功しなかったのでしょうが(笑)

「Intoxicate Me」「Gotta Get My Groove On」「Slow Jam」「Intimate Thoughts」「Intimate Thoughts」「If I Were A Dying Man」あたりが僕のオススメです。

とりあえず「Intoxicate Me」を聴いてもらえれば、このグループの魅力を実感できると思います。

素敵なR&Bヴォーカルワークを聴きながら、年末を過ごすのも悪くないのでは?

全曲紹介しときやす。

「Intimate Thoughts」
オススメその1。魅惑のセクシー・スロウでアルバムは幕を開けます。イントロを聴いただけで90年代にタイムスリップできそうな甘く妖しい雰囲気にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=0YYA690lheA

「If I Were A Dying Man」
オススメその2。Lady Parteeをフィーチャー。AngeloとLady Parteeのデュエットによる素敵なメロウ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=It1Kk0i0WJE

「Slow Jam」
オススメその3。Midnight Starの素敵なスロウ・チューンをカヴァー。作者には本作のプロデューサーUncle JamzやBabyfaceも名を連ねます。オリジナルは当ブログでも紹介したヒット・アルバム『No Parking On The Dance Floor』(1983年)に収録されています。ここでは胸キュンなオリジナルより、少し落ち着きを持たせた雰囲気で聴かせてくれます。終盤の素晴らしいヴォーカル・ワークに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=QN_CLi9l_-U

「Gotta Get My Groove On」
オススメその4。ヴォコーダー使いのミディアム・ファンク。ファンク・チューンでも適度にメロディアスでヴォーカル・ワークを重視しているのがいいですね。G-Funk好きの人あたりも気に入る1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=aBKSLm2LNhU

「I Thought It Would Be」
男性コーラス・グループらしいミディアム・バラードですが、他の楽曲に比べると、少し存在感が薄いかも?

「Intoxicate Me」
オススメその5。Sugar Daddy Shaftをフィーチャー。男性R&Bヴォーカル・グループとしての魅力を存分に堪能できる美メロ・バラード。Sugar Daddy Shaftがラップでメリハリをつけてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Vl75J6uMJbo

「Don't Leave Me」
この曲はMyronも演奏に参加しています。各メンバーのヴォーカルの個性が楽しめるミディアム・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=jeElNBl0KTw

「When You Fall In Love...」
ポップな味わいのメロウ・バラード。悪くはないですが、この実力派グループが歌うバラードとしては少し青臭いかも?

「I Love You」
Angeloがリード・ヴォーカル。ソングライティングも彼によるものです。クセのないビューティフル・バラードです。

「Baby (Honey, Sugar)」
本編のラストは3人はリードを分け合う王道なソウル・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=z9nBrXkT_ac

「Intimate Thoughts (Extended Version With Rap)」
「Intimate Thoughts」のラップ入りヴァージョンです。
https://www.youtube.com/watch?v=GYWOUK8aW78

ご興味がある方は、1st『Rebirth Of Soul』(1994年)やAngelo Remo'nのソロもチェックを!ただし、『Rebirth Of Soul』(1994年)は入手しづらい状態です。

『Rebirth Of Soul』(1994年)
renaizzance rebirth of soul.jpg

Angelo Remo'n『Blaq Soul』(2014年)
Blaq Soul
posted by ez at 01:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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