発表年:1982年
ez的ジャンル:Side Effect系ファンク/ソウル・グループ
気分は... :B級ジャケも確信犯!
今回は80年代ファンク/ソウル作品からL.A. Boppers『Make Mine Bop!』(1982年)です。
L.A. BoppersはSide Effectのバック・バンドも務めていたグループ。
Side EffectのリーダーAugie Johnsonは、ビバップのエッセンスも取り入れた独創的ファンク/ソウル・サウンドから彼らを "The Be-Bop Band"と称しました。
そのAugie Johnsonのプロデュースで『The Boppers』(1978年)、『L.A. Boppers』(1980年)、『Bob Time』(1981年)、『Make Mine Bop!』(1982年)という4枚のアルバムをリリースしています。
本作『Make Mine Bop!』(1982年)は、結果的にグループのラスト・アルバムとなった作品ですが、最高傑作の呼び声も高い充実した内容の1枚です。
本作におけるメンバーはVance Tenort(vo、g、per)、Stan Martin(tp)、Steve Madaio(tp)、Chuck Brooke(sax)、Bob Grieve(sax)、Ed Reddick(b、vo)、Kenny Styles(g、vo)、Gerry Davis(ds)。
さらに当時Side EffectのヴォーカルであったMiki Howard(vo)やBobby Lyle(key)等もレコーディングに参加しています。
"The Be-Bop Band"としての個性を打ち出しつつ、ファンク/ソウル・アルバムとしてきちんと成立しているのがいいですね。
このグループらしい小粋でポップなジャズ・フィーリングを楽しめる「Where Do The Bop Go?」、ダンス・クラシックとして人気の高い「Perfect Love」、メロウ・ソウル「How Strong Love Can Be」、ファンキー・ベースが牽引する「Heartaches」、爽快ミディアム・グルーヴ「If You Go」あたりがオススメです。
確信犯的なB級ジャケも含めていい感じです。
全曲紹介しときやす。
「Where Do The Bop Go?」
Augie Johnson/E. Mosley/Kenny Styles作。このグループらしい小粋でポップなジャズ・フィーリングを取り入れたジャズ・ファンクでアルバムは幕を開けました。シングル・カットもされました。爽快スキャット・コーラスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=OwQFIAED4ko
「Perfect Love」
Ed Reddick作。ダンス・クラシックとして人気の1曲。ダンサブルなアーバン・メロウ感が80年代ブラコンらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Cgo28JzVbr4
「If You Go」
Miki Howard/Stan Martin/Vance Tenort作。気の利いたホーン・アンサンブルで始まる爽快ミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=CGLeMYzvXsE
「Wrap You Up」
Darryl Ross作。ダンサブルなメロウ・グルーヴ。ややパンチに欠けますが、80年代らしいファンク・チューンに仕上がっています。Pepe Bradock「18 Carats」でサンプリングされています。
https://www.youtube.com/watch?v=BbZhNVZWeao
「Christy」
Vance Tenort作。ドラム・ブレイクと共に始まるメロウ・ミディアム。Canibus「Get Retarded」のサンプリング・ソースとなっています。
「Heartaches」
Ed Reddick作。ファンキー・ベースが牽引するファンク・グルーヴ。コンガのブレイクもキマっている僕好みの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=Kip4TX88Ubo
「Well Deserved Rest」
Kenny Styles作。ジャズ・フィーリングを前面に打ち出したコーヒー・ブレイク的な1曲。
「How Strong Love Can Be」
Ed Reddick作。スロウ〜ミディアム系ではコレがハイライトだと思います。このグループのソウルな魅力を存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=1L_NgWWIUJI
「Dog House」
Augie Johnson作。Augie Johnsonのニック・ネーム"Dog House"をタイトルに冠したポップ・ジャズなフィーリングで楽しく締め括ってくれます。
L.A. Boppersの他作品もチェックを!
『L.A. Boppers』(1980年)
『Bob Time』(1981年)