2017年01月27日

Leon Ware『Leon Ware(1972)』

"ミスター・メロウネス"の1stアルバム☆Leon Ware『Leon Ware(1972)』
Leon Ware
発表年:1972年
ez的ジャンル:ミスター・メロウネス系男性ソウル
気分は... :白河ラーメン・・・

"ミスター・メロウネス"Leon Wareの1stアルバム『Leon Ware(1972)』(1972年)です。

これまで当ブログで紹介したLeon Ware作品は以下の3枚。

 『Musical Massage』(1976年)
 『Inside Is Love』(1979年)
 『Rockin' You Eternally』(1981年)
 『Leon Ware(1982)』(1982年)

前回紹介した『Leon Ware(1982)』(1982年)もセルフタイトルだったので、区別する意味で便宜上カッコ内にリリース年を表記しておきます。

"ミスター・メロウネス"Leon Wareが本領を発揮するのは、これまで紹介してきた『Musical Massage』『Inside Is Love』『Rockin' You Eternally』『Leon Ware(1982)』の4枚だと思います。

アーバン・メロウな魅力を堪能できるこれら4枚と比較すると、本作『Leon Ware(1972)』(1972年)は少し地味な印象を受けるかもしれません。しかし、ニュー・ソウル時期に制作された本作の中にLeon Wareのプリミティブな美学を見出すことができる面白さがあると思います。

本作のプロデュースはLeon Ware自身とDoug Gilmore

Leon Ware(vo、p)以下、Jackie Clark(g)、Terry Furlong(g)、Gorden De Witty(p、org)、Ernie McDaniel(b)、Jackie Clark(b)、Jimmy Brown(ds)、Stu Perry(ds)、Clydie King(back vo)、Jesse Smith(back vo)、Julia Tillman(back vo)、Maxine Willard(back vo)、Patrice Holloway(back vo)がレコーディングに参加しています。

楽曲はすべてLeon Wareのオリジナル。Diana Rossの弟で、Leon Wareとのタッグで数々の名曲を生み出すことになる Arthur "T-Boy" Rossとの共作や、Delaney & BonnieのBonnie Bramlettとの共作も含まれます。

アルバム全体としては、この時期らしい南部フィーリングが強い楽曲と、後のアーバン・メロウな作品を予感させるメロウ・バラードが半々という構成です。

他作品とは少し趣の異なる"ミスター・メロウネス"を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「The Spirit Never Dies」
Arthur Ross/Leon Ware作。オープニングはメロウ・バラード。メロディ・ラインや女性コーラスなど随所で"ミスター・メロウネス"らしさを感じることができます。

「Able, Qualified And Ready」
Bonnie Bramlett/Leon Ware作。Bonnie自身のヴァージョンは『Sweet Bonnie Bramlett』(1973年)に収録されています。同じLeonでもLeon Russellとの共作ではないか、と思わせるスワンプ色の強い仕上がりは、Bonnieの個性をLeonが重視したのかもしれません。

「Why Be Alone」
Bob Hilliard/Leon Ware作。後の"ミスター・メロウネス"を予感させる哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=lvaXzh875rk

「Mr. Evolution」
Arthur Ross/Leon Ware作。後にこのコンビが生み出す名曲の数々をイメージすると、イナたいソウル・バラードの本曲は少しイメージが異なるかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=KygjZcFyip0

「Nothing's Sweeter Than My Baby's Love」
Leon Ware作。"ミスター・メロウネス"好きは大満足の洗練されたメロウ・バラード。この1stアルバムの時から現在のスタイルが確立されていたことを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=-R962APb5kA

「What's Your World」
Leon Ware作。めくるめくイントロが印象的なメロウ・バラード。Leonらしいスマートなセクシーさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-k25-80-MuA

Bobby Womack、Gloria Ann Taylorがカヴァーしています。また、Fashawn「What's Your World」、Florida Fiya「What's Your World」、Ta-Ku「Day 24」、Madlib「Keep the Fame」、Curren$y & Jet Life「Crawfish」でサンプリングされています。

Bobby Womack「What's Your World」
 https://www.youtube.com/watch?v=U2tne2Zya28
Gloria Ann Taylor「What's Your World」
 https://www.youtube.com/watch?v=3ElL5epdWvA
Fashawn「What's Your World」
 https://www.youtube.com/watch?v=RhLysMA9mnA
Florida Fiya「What's Your World」
 https://www.youtube.com/watch?v=Vm3lN2_P8c8
Ta-Ku「Day 24」
 https://www.youtube.com/watch?v=2vYc-xwyo94
Curren$y & Jet Life「Crawfish」
 https://www.youtube.com/watch?v=kEy6sdsoBqo

「I Know How It Feels」
Bonnie Bramlett/Leon Ware作。本作らしい南部テイストのソウル・バラード。Delaney & Bonnieヴァージョンが『D & B Together』‎(1972年)に「I Know How It Feels to Be Lonely」のタイトルで収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=AbOqP7dxjOo

「It's Just A Natural Thing」
Leon Ware作。ゴスペル・フィーリングのサザン・ソウル調の仕上がりは本作ならではの作風です。
https://www.youtube.com/watch?v=4xVT2XCe2yk

「Tamed To Be Wild」
Leon Ware作。ダークな南部フィーリングが独特の味わいを醸し出す不思議な雰囲気でラストを締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3Wwx31m8vP4

Leon Ware作品の過去記事もご参照下さい。

『Musical Massage』(1976年)
Musical Massage

『Inside Is Love』(1979年)
Inside Is Love

『Rockin' You Eternally』(1981年)
Rockin' You Eternally

『Leon Ware(1982)』(1982年)
夜の恋人たち
posted by ez at 13:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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