発表年:1994年
ez的ジャンル:Levert系90年代女性R&Bグループ
気分は... :そこにはドラマが???
90年代女性R&Bグループ作品からDrama『Open Invitation』(1994年)です。
DramaはThea Norman、Malinda Jenkins、Regina Craigという3名による女性R&Bグループ。
グループはLevertのGerald Levertが行ったオーディションに合格し、Jimmy Jam & Terry LewisのPerspective RecordsからGerald Levert/Edwin "Tony" Nicholasのプロデュースでアルバム『Open Invitation』(1994年)をリリースしています。
結局、グループはこのアルバム1枚でシーンから姿を消してしまいましたが、本作『Open Invitation』は90年代女性R&Bグループ好きならば満足度の高い1枚に仕上がっています。
Jimmy Jam & Terry LewisとGerald Levertがエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねています。
メイン・プロデュースはGerald Levert/Edwin "Tony" Nicholasですが、それ以外にGerald Levertが手掛けた男性R&BグループRude Boysの元メンバーJoe Little III、Malindaの兄Marc Jenkins、さらにPerspective勢からLo-Key?のLance Alexander、prof t.(Tony Tolbert)も一部楽曲をプロデュースしています。
Gerald Levertが見込んだグループだけあって、ヴォーカルワークの実力は確かなものがあります。
シングルになった「Not Today」あたりもいいですが、「Does It Get Any Better (Part I)」、「No Games」、「Break It Down」といったこの時代らしいダンサブルなミディアム・グルーヴ、胸キュンなバラード「From Girl To Boy」、Jam & Lewis的な「Good 'N' Plenty」あたりが僕のオススメです。
90年代女性R&Bグループ好きの人はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Not Today」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levert/Joe Little III/Marc Jenkinsプロデュース。1stシングルにもなったミディアム・グルーヴ。若々しくもタフなヴォーカルで惹きつけます。
https://www.youtube.com/watch?v=RRUMJzSnPJo
「Does It Get Any Better (Part I)」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。この時期の女性R&Bグループ好きの人であれば、気に入るであろうNJS+ヒップ・ホップ・ソウルな仕上がり。キュートなダンサブル感がいいですね。LevertののSean Levertがバック・コーラスで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=d1wvL4Y_00Q
「See Me」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。この曲もシングルにもなりました。重心の低いビートをバックに、キャッチーなヴォーカルワークで歌い上げていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=J57t5CG8oYg
「No Games」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。ソングライティングにはメンバー3名も加わっています。ラップと共にスタートするシングル向きのキャッチーなヒップ・ホップ・ソウル。グループのキュートな魅力が弾けます!
https://www.youtube.com/watch?v=SJQ5NjmLHsc
「Good Man」
Regina Craig作。Gerald Levertのオーディションで歌いデビューのきっかけを作った楽曲です。ア・カペラによる感動ヴォーカルで魅了します。Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。
「From Girl To Boy」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。素敵な美メロ・バラード。恋する女心を切々と歌い上げる、胸キュン・モードの仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=jlSq1Sr7ezg
「Tell Me Something Good」
Rufusのヒット曲をカヴァー(Stevie Wonder作)。Rufusのオリジナルは『Rags to Rufus』(1974年)に収録されています。このヒット曲をレゲエのエッセンスを取り入れたトークボックス入りのファンク・グルーヴで楽しませてくれます。
「Call Me」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。ヴォーカル・グループとしての実力を示してくれるミディアム・バラード。
「Open Invitation」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。タイトル曲は切ない女心を歌うバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=1IMYsiQUuIk
「Good 'N' Plenty」
Lance Alexander(Lo-Key?)/prof t.プロデュース。唯一のPerspective系プロデューサー陣による制作。Jam & Lewis好きの人であれば気に入るであろうキャッチーなダンス・チューンです。このタイプがあと1、2曲あるとさらに良かったかも?
https://www.youtube.com/watch?v=nhoHFPaPRok
「No Shame」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。じっくり聴かせるミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=2oEXOEQo9xc
「Break It Down」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。ソングライティングにはメンバー3名も加わっています。シンセの音色&低音ビートが印象的なダンサブルなミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=6Ki8MmreW6s
「Does It Get Any Better (Part II)」
「Does It Get Any Better」のパート2ですが、パート1と異なり、しっとりと聴かせてアルバムを締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pS25YgO0TWE
こういった実力派グループがアルバム1枚で消えてしまうなんて、音楽業界の厳しさを痛感してしまいます。