![Flames & Figures [帯・解説付 / 国内流通仕様盤CD] (BRTRU330)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51wGyHJW0OL._SL160_.jpg)
発表年:2016年
ez的ジャンル:ベイエリア産フューチャー・ソウル
気分は... :睡蓮の花言葉は清純な心・・・
今回は新作アルバムからベイエリア産フューチャー・ソウル作品、The Seshen『Flames & Figures』(2016年)です。
昨秋に購入し、年内に紹介しようと思っていたのですが、他作品の関係で後回しにしてしまい、気づけば紹介がかなり遅くなってしまいました。
The Seshenは日系4世のAkiyoshi Ehara(b)を中心に、サンフランシスコで結成されたフューチャー・ソウル・バンド。
現在のメンバーはAkiyoshi Ehara(b)、Lalin St. Juste(vo)、Kumar Butler(software instrument)、Mahesh Rao(key)、Kasha Rockland(vo)、Mirza Kopelman(per)、Chris Thalmann(ds)という7名。ハイチ系アメリカ人の女性シンガーLalin St. JusteはAkiyoshi Eharaの公私のパートナーです。
グループは2012年に1stアルバム『The Seshen』をセルフ・リリース。これが評判となり、Tru Thoughtsとの契約に成功し、2014年にEP『Unravel EP』をリリースいています。
また、Hiatus Kaiyote、Thundercat、Tune-Yards等のオープニング・アクトも務めています。
そして、満を持して制作されたのがTru Thoughtsでの第1弾アルバムとなる本作『Flames & Figures』(2016年)です。
アルバム全体としては、鮮やかなエレクトリック・サウンドによる音空間とLalin St. Justeのキュートなヴォーカルが印象的なフューチャー・ソウル作品に仕上がっています。ベイエリアからこういったサウンドが生まれてくるのは少し意外な気もしました。
独特のポップ感覚は聴き重ねるうちにクセになります。
Hiatus Kaiyoteあたりがお好きな人は楽しめるのでは?
全曲紹介しときやす。
「Distant Heart」
ミステリアスなエレクトリック・ソウルがオープニング。
「Right Here」
僕好みのフューチャー・ソウル。ヴィヴィドなエレクトリック・サウンドをバックに、Lalin St. Justeのキュートなヴォーカルが栄えます。
「Spectacle」
幻想的なフューチャー・ソウル。近未来的なポップ感覚がいい感じです。
「Other Spaces」
トライバル感覚のフューチャー・ソウル。このバンドらしいハイブリッド・サウンドを楽しめます。
「Already Gone」
エレクトロ・ポップ的な味わいの仕上がり。B級的な味わいが逆にいい感じです。
「Flames & Figures」
タイトル曲はアンビエントR&B感覚の深淵な雰囲気です。目を閉じて聴いていると引き込まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=h-T6dIWpxWU
「Waiting For You」
オルタナ感覚のフューチャー・ソウル。キュートなのに儚い歌声の哀愁感が印象的です。
「Firewalker」
本作らしい立体感のあるエレクトリック・サウンドとLalin のキュートなヴォーカルのマッチしたドリーミー・ソウル。
「Fallen Skies」
音空間の広がりが印象的なハイブリッド・ダンス・チューン。白日夢の中のダンス・チューンといった趣ですね。
「Periphery」
ヴィヴィドなポップ感覚が魅力のエレクトリック・ソウル。アルバムの中でも一番キャッチーな仕上がりなのでは?
「Time's Up」
オルタナな面白さのあるフューチャー・ソウル。このバンドらしい個性を楽しむことができます。
「All I Know」
幻想的なエレクトリック・サウンドによるサウンド・スケープ的な仕上がり。
「Colors Collide」
ラストがバンドらしいドライブ感のあるサウンドで躍動します。こういった曲があと1、2曲あっても良かった気が・・・
バンド名はエジプトの言葉で睡蓮(すいれん)を意味するらしいです。