発表年:1974年
ez的ジャンル:ジャズ・ロック系ブラジリアン・フュージョン
気分は... :フェデラー、ナダル両者に拍手!
テニスの全豪オープン男子シングルス決勝「フェデラー対ナダル」のレジェンド対決は感動的でしたね。
錦織選手以外のテニスの試合で涙腺が緩くなったのは久々でした。
勝ったフェデラー、敗れたナダルと試合の明暗は分かれましたが、見事な復活という点では両者が勝者であり、称賛されるべきですね。
今回はブラジル人ドラマー/パーカッション奏者Airto Moreiraが1974年にリリースした『Virgin Land』です。
これまで当ブログで紹介したAirto Moreira作品は以下の6枚。
『Free』(1972年)
『Fingers』(1973年)
『Identity』(1975年)
『I'm Fine, How Are You?』(1977年)
『Touching You...Touching Me』(1979年)
『Samba de Flora』(1988年)
本作『Virgin Land』は、『Free』(1972年)、『Fingers』(1973年)に続くCTI移籍第3弾アルバムとなります。
レコーディングがL.A.とN.Y.で行われ、Airto Moreira(ds、per、vo)、奥方Flora Purim(vo)をはじめ、George Duke(key、p、syn)、Milcho Leviev(key)、Kenny Ascher(p、mellotron)、David Amaro(g)、Gabriel DeLorme (g)、Alex Blake(b)、Stanley Clarke(b)、Eddie Daniels(clarinet)、George Marge(oboe、piccolo)、Jane Taylor(bassoon)といったミュージシャンが参加しています。
プロデュースはドラマーのBilly Cobham。少し意外な起用にも思えますが、レコーディング・メンバーのピープル・ツリーを考えれば、そうでもないのかもしれませんね。
アルバム全体としては、Airtoらしいブラジリアン・フュージョンに、ジャズ・ロックなフィーリングが加わったプログレッシヴ・ブラジリアン・フュージョンとでも呼びたくたくなる作品に仕上がっています。
Return To Forever色の強い『Free』、南米色の強い『Fingers』、そしてジャズ・ロックな本作『Virgin Land』と三者三様のCTIでの3作品を聴き比べるのも楽しいのでは?
全曲紹介しときやす。
「Stanley's Tune」
Stanley Clarke作。ブラジリアン・リズムが軽快に鳴り響くクロスオーヴァー・ジャズ。本作らしいジャズ・ロック的なフィーリングもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=eZjBSv2HQvI
「Musikana」
Gabriel DeLorme作。作者Gabriel DeLormeとDavid Amaroのギター・アンサンブルが素晴らしいアフロ・ブラジリアンなフォーキー・ジャズ。ミステリアスなブラジリアン・サウンドがお好きな人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=Mc2mDI7r3OA
「Virgin Land」
Airto Moreira作。ブラジル未開の大地のブラジリアン・フュージョン。Airto、David Amaro、George Duke、Stanley Clarkeのテンションの高いプレイを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=nm3w6e1FCNs
「Peasant Dance」
Milcho Leviev作。トライバル・フィーリングのブラジリアン・ジャズ・ファンク。クラリネット、オーボエ、ピッコロの音色がアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=oCmXWyb62jQ
「Lydian Riff」
Milcho Leviev作。雄大かつエキゾチックな雰囲気のクロスオーヴァー・ジャズ。作者Milcho Levievのミステリアスなキーボードの音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=f5xfizP2jZg
「Hot Sand」
Airto Moreira作。Airto自身の力強いスキャットと共に始まるブラジリアン・クロスオーヴァー。ヒートアップしたサウンドは迫力満点です。George Dukeのアープ・シンセが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=N29oXP3LSV0
「I Don't Have To Do What I Don't Want To Do」
Airto Moreira/Gabriel DeLorme作。ユニークな雰囲気のフュージョン・チューン。本作らしいジャズ・ロック・フィーリング
https://www.youtube.com/watch?v=hVsvtTQeHEg
Airto Moreiraの過去記事もご参照下さい。
『Free』(1972年)
『Fingers』(1973年)
『Identity』(1975年)
『I'm Fine, How Are You?』(1977年)
『Touching You...Touching Me』(1979年)
『Samba de Flora』(1988年)