2017年01月30日

Airto『Virgin Land』

ジャズ・ロックなブラジリアン・フュージョン作品☆Airto『Virgin Land』
ヴァージン・ランド
発表年:1974年
ez的ジャンル:ジャズ・ロック系ブラジリアン・フュージョン
気分は... :フェデラー、ナダル両者に拍手!

テニスの全豪オープン男子シングルス決勝「フェデラー対ナダル」のレジェンド対決は感動的でしたね。

錦織選手以外のテニスの試合で涙腺が緩くなったのは久々でした。
勝ったフェデラー、敗れたナダルと試合の明暗は分かれましたが、見事な復活という点では両者が勝者であり、称賛されるべきですね。

今回はブラジル人ドラマー/パーカッション奏者Airto Moreiraが1974年にリリースした『Virgin Land』です。

これまで当ブログで紹介したAirto Moreira作品は以下の6枚。

 『Free』(1972年)
 『Fingers』(1973年)
 『Identity』(1975年)
 『I'm Fine, How Are You?』(1977年)
 『Touching You...Touching Me』(1979年)
 『Samba de Flora』(1988年)

本作『Virgin Land』は、『Free』(1972年)、『Fingers』(1973年)に続くCTI移籍第3弾アルバムとなります。

レコーディングがL.A.とN.Y.で行われ、Airto Moreira(ds、per、vo)、奥方Flora Purim(vo)をはじめ、George Duke(key、p、syn)、Milcho Leviev(key)、Kenny Ascher(p、mellotron)、David Amaro(g)、Gabriel DeLorme (g)、Alex Blake(b)、Stanley Clarke(b)、Eddie Daniels(clarinet)、George Marge(oboe、piccolo)、Jane Taylor(bassoon)といったミュージシャンが参加しています。

プロデュースはドラマーのBilly Cobham。少し意外な起用にも思えますが、レコーディング・メンバーのピープル・ツリーを考えれば、そうでもないのかもしれませんね。

アルバム全体としては、Airtoらしいブラジリアン・フュージョンに、ジャズ・ロックなフィーリングが加わったプログレッシヴ・ブラジリアン・フュージョンとでも呼びたくたくなる作品に仕上がっています。

Return To Forever色の強い『Free』、南米色の強い『Fingers』、そしてジャズ・ロックな本作『Virgin Land』と三者三様のCTIでの3作品を聴き比べるのも楽しいのでは?

全曲紹介しときやす。

「Stanley's Tune」
Stanley Clarke作。ブラジリアン・リズムが軽快に鳴り響くクロスオーヴァー・ジャズ。本作らしいジャズ・ロック的なフィーリングもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=eZjBSv2HQvI

「Musikana」
Gabriel DeLorme作。作者Gabriel DeLormeとDavid Amaroのギター・アンサンブルが素晴らしいアフロ・ブラジリアンなフォーキー・ジャズ。ミステリアスなブラジリアン・サウンドがお好きな人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=Mc2mDI7r3OA

「Virgin Land」
Airto Moreira作。ブラジル未開の大地のブラジリアン・フュージョン。Airto、David Amaro、George Duke、Stanley Clarkeのテンションの高いプレイを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=nm3w6e1FCNs

「Peasant Dance」
Milcho Leviev作。トライバル・フィーリングのブラジリアン・ジャズ・ファンク。クラリネット、オーボエ、ピッコロの音色がアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=oCmXWyb62jQ

「Lydian Riff」
Milcho Leviev作。雄大かつエキゾチックな雰囲気のクロスオーヴァー・ジャズ。作者Milcho Levievのミステリアスなキーボードの音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=f5xfizP2jZg

「Hot Sand」
Airto Moreira作。Airto自身の力強いスキャットと共に始まるブラジリアン・クロスオーヴァー。ヒートアップしたサウンドは迫力満点です。George Dukeのアープ・シンセが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=N29oXP3LSV0

「I Don't Have To Do What I Don't Want To Do」
Airto Moreira/Gabriel DeLorme作。ユニークな雰囲気のフュージョン・チューン。本作らしいジャズ・ロック・フィーリング
https://www.youtube.com/watch?v=hVsvtTQeHEg

Airto Moreiraの過去記事もご参照下さい。

『Free』(1972年)
Free

『Fingers』(1973年)
フィンガーズ

『Identity』(1975年)
アイデンティティー

『I'm Fine, How Are You?』(1977年)
アイム・ファイン、ハウ・アー・ユー?(紙ジャケット仕様)

『Touching You...Touching Me』(1979年)
Touching You...Touching Me

『Samba de Flora』(1988年)
Samba de Flora
posted by ez at 01:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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