2017年02月09日

Tony Allen『Home Cooking』

アフロビートのレジェンドによる進化形アフロ・ファンク☆Tony Allen『Home Cooking』
ホーム・クッキング
発表年:2002年
ez的ジャンル:レジェンド系アフロビート/アフロ・ファンク
気分は... :余計なことは気にしない・・・

今回はアフロビートのレジェンドTony Allenが2002年にリリースした『Home Cooking』です。

Fela Kutiと並ぶアフロビートのパイオニアでる、ナイジェリア人ドラマーTony Allenの紹介は、『Black Voices Revisited』(2010年)に続き2回目となります。

本作『Home Cooking』は前作『Black Voices』(1999年)と同じくComet Recordsからのリリースであり、レジェンド復活を印象づけた重要作品です。

UKのHip-HopチームUnsung Heroes(Barnaby Young/Brad Evans)、エンジニアとして数々の作品に関与してきたAlan Mawdsley、前作『Black Voices』(1999年)もプロデュースしていたDoctor Lがプロデュースを務めています。

また、後にThe Good, The Bad & The Queenで一緒にプレイすることになるBlurのDamon Albarn、UKのベテラン・ラッパーTy一昨年に自身初のアルバム『Eska』をリリースした、ザンビア出身でロンドンを拠点に活動する女性シンガーEska(Eska Mtungwazi)等がゲスト参加しています。

レジェンドTony Allenの持つアフロビート/アフロ・ファンクDNAにHip-Hop、ソウル、クラブミュージック、クラブジャズ等のエッセンスを融合させた進化形アフロ・ファンクを楽しめる1枚です。

レジェンド復活を印象づけるアフロビート「Home Cooking」、進化形アフロ・ファンクを堪能できる「Kindness」「Every Season」、Unsung Heroesの手腕が光るクラブ仕様の「Woman To Man」、ソウル・テイストの「Calling」「What's Your Fashion」、ジャズ・テイストの「Eparapo」が僕のオススメです。

"アフロビートは少し苦手"という人でも楽しめる、格好良い進化形アフロ・ファンク作品です。

全曲紹介しときやす。

「Every Season」
Damon AlbarnとTyをフィーチャー。アフロビートを2000年モードにアップデートさせた進化形アフロ・ファンクを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=m4bCr8DDblU

「Home Cooking」
タイトル曲はレジェンド復活を印象づけるアフロビート/アフロ・ファンクで楽しませてくれます。アフロビートらしい覚醒感のあるサウンドもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=265H5xRr4Tc

「Woman To Man」
Tyをフィーチャー。UKクラブミュージック/アブストラクトHip-Hopのエッセンスを取り込んだUnsung Heroesの手腕が光る1曲。UKクラブミュージック好きの人も楽しめるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=grGQpl3bPQ8

「Calling」
Mary & Normonをフィーチャー。アフロ・テイストのソウル・チューンといった仕上がりです。アーバンな雰囲気の中でAllenのドラムがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Sxjr4wRSUxU

「Don't Fight」
アフリカン・パーカッションも加わったトライバル・リズムが印象的な軽快なアフロ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=VVRoEEw_mp4

「Kindness」
疾走感が格好良い進化形アフロ・ファンク。呪術師のようなAllenの不気味なヴォーカルもサウンドの雰囲気とマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=1RyTf_AHbYM

「Jakelewah」
抜けのいいAllenのドラミングと共に始まる開放的なアフロ・ファンク。ワールド・ミュージック好きの人向けのサウンドなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=sP-sk4X_zww

「What's Your Fashion」
Eskaをフィーチャー。Eskaの素晴らしいヴォーカルがソウルフルな仕上がり。『Eska』(2015年)で大きな注目を浴びたEskaですが、その才能の片鱗はこの1曲のみでも十分実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=AjU9ABIFxaA

ご興味がある方はEska『Eska』もチェックを!
Eska『Eska』(2015年)
ESKA

「Crazy Afrobeat」
豪快なホーン隊と共に盛り上がるアフロビート。現行アフロ・ファンク好きの人であれば気に入る演奏だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=qmTnSLlBrjo

「Eparapo」
ラストは格好良いダブルベースとヴァイヴが牽引するジャズ・テイストに疾走する演奏で締め括ってくれます。クラブジャズ好きの人はグッとくるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=EOoovEdPU9o

他のTony Allen作品もチェックを!

『Jealousy』(1975年)/『Progress』(1977年) ※2 in 1
Jealousy / Progress

『No Accomodation for Lagos』(1979年)/『No Discrimination』(1980年) ※2 in 1
No Accommodation for Lagos / No Discrimination

『N.E.P.A. (Never Expect Power Always) 』(1985年)
N.E.P.a.

『Black Voices』(1999年)
Black Voices

『Live』(2004年)
Live

『Lagos No Shaking』(2006年)
Lagos No Shaking

The Good, The Bad and The Queen『The Good, The Bad and The Queen』(2007年)
ザ・グッド,ザ・バッド・アンド・ザ・クイーン

『Secret Agent』(2009年)
シークレット・エイジェント

Jimi Tenor & Tony Allen『Inspiration Information 4』(2009年)
Inspiration Information 4

『Black Voices Revisited』(2010年)
BLACK VOICES : REVISITED (10TH ANNIVERSARY REISSUE)

『Film of Life』(2014年)
Film of Life
posted by ez at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック