2017年02月14日

Trellini『Trellini』

R&Bクラシック「I Wanna Be Yours」収録☆Trellini『Trellini』
Davis Trellini
発表年:1994年
ez的ジャンル:実力派ティーン女性R&Bシンガー
気分は... :今年のグラミーは・・・

毎年期待していないと言いながら、ついつい見てしまうグラミー(笑)

Adeleに全く興味がない僕にとって、受賞自体は実に退屈なものでした。唯一、グラミーやるじゃん!と思ったのは、Chance the Rapperの受賞ですね。

パフォーマンスについて、個人的なハイライトはAnderson .PaakConsequenceBusta Rhymesを従えたA Tribe Called Quest。今回のグラミーのパフォーマンスではトランプへの抗議メッセージが目立ちましたが、ブラックパワー・サリュートのポーズまで見せたATCQのパフォーマンスは圧巻でした。

あとはChance the Rapperのパフォーマンスも新時代を感じる素晴らしいものでしたね。The TimeBruno MarsPrinceトリビュートも悪くはなかったけど、少しエンタメしすぎだったかなぁ。

今回は90年代女性R&B作品からTrellini『Trellini』(1994年)です。

本作『Trellini』は当時19歳であった女性R&BシンガーTrelliniの唯一のアルバムです。

キュートかつ確かな歌唱力を持つTrelliniの魅力がよく伝わってくる90年代女性R&Bにはたまらない1枚です。R&Bクラシックとして人気の「I Wanna Be Yours」が収録されています。

The 2 Live CrewLuther Campbell(Luke Skyywalker)Luke Recordsからのリリースです。

Bishop "Stick" Burrellがプロデュースし、Luther Campbellがエグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジットされています。

アルバムの構成は前半はアップ中心、後半はスロウ中心となっています。

ハイライトは勿論、シングルにもなった前述のR&Bクラシック「I Wanna Be Yours」ですが、それ以外にアップであれば「Stay Wit Me」「Crazy Bout U」、スロウであればレーベル・メイトであるH-townのDinoとのデュエット「Take It Slow」あたりがオススメです。

初々しさと安定感が同居した歌姫的な女性R&B作品です。
とりあえず「I Wanna Be Yours」を聴いてみて!

全曲紹介しときやす。

「Tell Me Baby」
アルバムのイントロ。

「Stay Wit Me」
Rick James「Mary Jane」をキャッチーなR&Bグルーヴ。哀愁メロディにのせて切ない女心を歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=1C9TNGBE634

「Spastic Ass」
インタールード。

「Don't Call Me Baby」
ハネ系のダンサブル・チューン。若々しいTrelliniのヴォーカルと妖しげな男性ラップ&女性コーラスのコントラストがいいですね。

「U Said U Loved Me」
90年代前半らしいダンサブルなアップ・チューン。90年代好きの人であれば、このキャッチーさは気に入るのでは?少し妖しげなアクセントやヴォコーダー使いもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=5-5JR4lSAOc

「Eddie Miller」
お遊びモードのインタールード。

「Crazy Bout U」
「I Wanna Be Yours」、「Stay Wit Me」と並ぶキャッチーさを持ったアップ・チューン。Trelliniのティーンらしい魅力が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Y0SnhPU9jFg

「Come Inside」
艶めかしい雰囲気で歌い上げるミディアム。

「Intermission Tipp」
タイトルの通り、インターミッション的なつなぎの1曲。

「I Wanna Be Yours」
シングル・カットもされたR&Bクラシック。この1曲のために本作を購入してもいいくらいです。Delegation「Oh Honey」をサンプリングしたキュートなメロウR&Bグルーヴです。Rose Royce「Ooh Boy」のフレーズ引用、Syl Johnson「Different Strokes」の声ネタといった小ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=y8GsAPEue5M

「Follow My Heart」
しっとりとしたスロウ。切ないTrelliniのヴォーカルにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=Y5dArwlAqbw

「Together Forever」
ティーンらしい真っ直ぐさとヴォーカル・ワークにグッとくるスロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=7y_Zm9k6upA

「Dinner Date」
インタールード。

「True 2 Me」
しっとりと歌い上げるスロウ。Trelliniの素直な声質が栄える1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=LFno-hmr98E

「Take It Slow」
レーベル・メイトであるH-townのDinoとのデュエット。DinoとTrelliniの確かな歌唱力が前面に出された素敵なデュエットです。
https://www.youtube.com/watch?v=Uz-8XSi_IPE

「What Ups」
リラックした雰囲気での本編のエンディング。

「I Wanna Be Yours (Quiet Storm Bonus Track)」
「I Wanna Be Yours」の別ヴァージョン(この曲のみEddie Millerプロデュース)。その名の通り、クワイエット・ストームな雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=HKW19lFnk_M

グラミー絡みで加えておくと、受賞は逃しましたが、R&B部門でKINGAnderson .PaakBJ The Chicago KidTerrace Martinがノミネートされているあたりに救いを感じました。

また、ジャズ部門でGregory Porterが受賞したのは嬉しかったですね。
posted by ez at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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