2017年02月18日

Sandie Shaw『Sandie』

スウィンギング・ロンドンの歌姫のデビュー・アルバム☆Sandie Shaw『Sandie』
サンディ
発表年:1965年
ez的ジャンル:スウィンギン・ロンドン系女性シンガー
気分は... :裸足の女王!

今回はスウィンギン・ロンドンな1枚、Sandie Shaw『Sandie』(1965年)です。

Sandie Shawは1947年、イギリス、エセックス州生まれの女性シンガー。"裸足の女王"として人気を博したスウィンギング・ロンドンの歌姫の一人です。

弱冠17歳で敏腕女性マネジャーEve Taylorの下、Chris Andrewsプロデュースで1964年にシングル「As Long As You're Happy Baby」でデビュー。

続く2ndシングルとなったLou Johnsonのカヴァー「(There's) Always Something There To Remind Me」(Burt Bacharach/Hal David作)がUKシングル・チャート第1位となり、彼女の快進撃が始まります。

その後も「Girl Don't Come」(UKシングル・チャート第3位)、「I'll Stop at Nothing」(UKシングル・チャート第4位)、「Long Live Love」(UKシングル・チャート第1位)、「Message Understood」(UKシングル・チャート第6位)、「Puppet on a String」(UKシングル・チャート第1位)、「Monsieur Dupont」(UKシングル・チャート第6位)といったヒットを60年代に放っています。

アルバムとしては『Sandie』(1965年)、『Me』(1965年)、『Love Me, Please Love Me』(1967年)、『The Sandie Shaw Supplement』(1968年)、『Reviewing the Situation』(1969年)の5枚を60年代にリリースしています。

今回紹介する『Sandie』(1965年)は彼女のデビュー・アルバムであり、UKアルバム・チャート第1位となったヒット・アルバムです。加えて、再発CDには「As Long As You're Happy Baby」「(There's) Always Something There To Remind Me」「Girl Don't Come」「I'll Stop At Nothing」「Long Live Love」「Message Understood」といった初期ヒット・シングルがボーナス・トラックで追加収録された超お得な1枚となっています。

こうしたボーナス・トラックに目を奪われがちになりますが、アルバム本編もなかなか充実しています。スウィンギング・ロンドン好きの人であれば、ヒット・シングル以上に気に入るであろう曲が多数収録されています。

本編はヒット曲カヴァーとChris Andrews作のオリジナルから構成されています。特にスウィンギング・ロンドン好きにオススメなのが、R&Bフィーリングの「Everybody Loves A Lover」「Baby I Need Your Loving」「Don't Be That Way」「It's In His Kiss」、ビートの効いた「Gotta See My Baby Every Day」あたりです。

17歳のデビュー・アルバムとは思えないほど、キュートな中にも落ち着きがあるのがいいですね。

スウィンギング・ロンドンの歌姫の魅力を堪能しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Everybody Loves A Lover」
Robert Allen/Richard Adler作。Doris Day、1958年のヒット曲をカヴァー。Sandieヴァージョンは1962年のThe Shirellesヴァージョンをお手本にした仕上がりです。スウィンギング・ロンドンらしいR&Bフィーリングのヒップなカヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=F5G6YFhQCG4

「Gotta See My Baby Every Day」
Chris Andrews作。ビートの効いたロッキン・サウンドをバックに、Sandieがキュートなヴォーカルで弾けます。スウィンギング・ロンドン好きにはたまらない仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=6cPof98K1j0

「Love Letters」
Edward Heyman/Victor Young作。Ketty Lesterのヒット(1962年)で知られる曲をカヴァー。オリジナルは同名映画(1945年)の主題歌です。可憐にバラードを歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=dhwFnxJeXAI

「Stop Feeling Sorry For Yourself」
Chris Andrews作。甘酸っぱい青春の香りのするミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=ngETbuhWvME

「Always」
Irving Berlinが1925年に書いたポピュラー・スタンダードをカヴァー。悪くはないけど、スウィンギング・ロンドン好きの人には少し拍子抜けかも?

「Don't Be That Way」
Chris Andrews作。ビートの効いたスウィンギング・ロンドンな仕上がり。ヒップなサウンドをバックにSandieの初々しさが眩しく栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=OwDKaQtyfZ0

「It's In His Kiss」
Betty Everett、1964年のヒット曲をカヴァー(Rudy Clark作)。オリジナルはMerry Claytonのヴァージョン(1963年)です。ポップとR&Bが程よくブレンドしている感じがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=uFZIkr5mAog

「Downtown」
Petula Clark、1964年の大ヒット曲をカヴァー(Tony Hatch作)。どうしてもPetula Clarkの印象が強い曲ですが、Sandieヴァージョンもオリジナルの雰囲気を受け継いでいます。
https://www.youtube.com/watch?v=4zrS3mlg4VI

「You Won't Forget Me」
Jackie DeShannon/Shari Sheeley作。作者Jackie DeShannonヴァージョンはアルバム『Breakin' It Up on the Beatles Tour』(1964年)に収録されています。Sandieヴァージョンはハープシコードがアクセントのキュートなポップ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=f9zll471bZw

「Lemon Tree」
Will Holt作のフォーク・ソングをカヴァー。オールディーズ感の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=W6-35VJ4YGw

「Baby I Need Your Loving」
Four Tops、1964年のヒット曲をカヴァー(Holland-Dozier-Holland作)。SandieのヴォーカルとR&Bサウンドの相性の良さを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=EIhtsV7wz5A

「Talk About Love」
Chris Andrews作。本編のラストはポップに弾けて締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5ZE_KUi59ns

前述のように国内再発CDには初期シングルやそのB面曲が発売順にボーナス・トラックとして追加収録されています。

「As Long As You're Happy Baby」
Chris Andrews作。デビュー・シングル。初々しさの中にもSandieの持つR&Bフィーリングな魅力を確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=RHFhT4k0jOU

「(There's) Always Something There To Remind Me」
Burt Bacharach/Hal David作。2ndシングルとしてUKシングル・チャート第1位の大ヒットとなりました。ストリングスをバックにSandieが堂々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=-RpOUa1bkNQ

「Don't You Know」
Chris Andrews作。シングル「(There's) Always Something There To Remind Me」のB面曲です。しっとりと歌い上げます。10代にしてSandieが完成度の高いシンガーであったことを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZV55mxXKQ6U

「Girl Don't Come」
Chris Andrews作。3rdシングルとしてUKシングル・チャート第3位のヒットとなりました。哀愁のポップ・ソングを可憐に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=BTuzSwu8YLo

「I'll Stop At Nothing」
Chris Andrews作。4thシングルとしてUKシングル・チャート第3位のヒットとなりました。R&Bフィーリングのポップ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=lIp72ZP-WLg

「Long Live Love」
Chris Andrews作。5thシングルとしてUKシングル・チャート第1位の大ヒットとなりました。Chris Andrewsとのコンビの快調ぶりが窺えるポップ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=MUybFOUSb0I

「Message Understood」
Chris Andrews作。6thシングルとしてUKシングル・チャート第6位のヒットとなりました。オルガンがアクセントのスウィンギング・ロンドンらしいポップ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=2RLcw2bpOoU

Sandie Shawの他作品もチェックを!

『Me』(1965年)
ME

『Love Me, Please Love Me』(1967年)
LOVE ME, PLEASE LOVE ME

『The Sandie Shaw Supplement』(1968年)
Sandie Shaw Supplement

『Reviewing the Situation』(1969年)
REVIEWING THE SITUATION
posted by ez at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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