発表年:1976年
ez的ジャンル:シカゴ系ファミリー・ソウル・グループ
気分は... :転んでもただでは起きぬ!
今回は70年代シカゴ・ソウル作品からStairsteps『2nd Resurrection』(1976年)です。
The Five Stairsteps(Stairsteps)は、Alohe、Clarence、James、Dennis、Kenneth(Keni)、Cubieというシカゴ出身のBurke兄弟によるソウル・ヴォーカル・グループ。
グループ最大のヒットは1970年に全米シングル・チャート第8位となった「O-o-h Child」。
アルバムとしては『The Five Stairsteps』(1967年)(The Five Stairsteps名義)、『Our Family Portrait』(1968年)(The 5 Stairsteps & Cubie名義)、『Love's Happening』(1968年)(The 5 Stairsteps & Cubie名義)、『Stairsteps』(1970年)(The 5 Stairsteps名義)、『Stairsteps』(1971年)(Stairsteps名義)、『2nd Resurrection』(1976年)(Stairsteps名義)といったアルバムをリリースしています。
Stairsteps名義でBeatlesのGeorge HarrisonのレーベルDark Horseからリリースリリースした本作『2nd Resurrection』(1976年)は、Clarence Burke, Jr.(vo、g、per)、James Burke(vo、g)、Dennis Burke(vo、g)、Keni Burke(vo、g、b)という4名体制でグループが復活したアルバムですが、結果としてグループのラスト・アルバムとなりました。
本作の後、Keni Burkeは1stソロ『Keni Burke』(1977年)をリリースしています。80年代に入り再び集結した兄弟は、ディスコ/ファンク・グループInvisible Man's Bandとして再始動しています。
本作のプロデュースはStairsteps自身とBilly PrestonおよびRobert Margouleff。
レコーディングにはBilly Preston(key、syn)、Robert Margouleff(Programming)、Malcolm Cecil(Programming)、Alvin Taylor(ds)、Steve Beckmeier(g)、Ricardo Marrero(per)、Stomach(sax)、Ivory Davis(back vo)等が参加しています。
Billy Preston、Robert Margouleff、Malcolm Cecilの起用からも分かるようにサウンド面ではシンセが効果的に使われています。
フリーソウル人気曲「Time」、ブラジリアン・フレイヴァーのメロウ・ソウル「Pasado」、素敵なメロウ・バラード「In The Beginning」、程良くパーカッシヴな「Lifting 2nd Resurrection」、軽快なブレイクと共に始まる「Throwin' Stones Atcha」、サンプリング・ソースとして人気の「Tell Me Why」など聴きどころ満載の1枚です。
メンバーがポーズをキメているジャケも含めて名盤だと思います。
全曲紹介しときやす。
「From Us To You」
Clarence Burke, Jr./Keni Burke作。軽快なソウル・グルーヴで爽やかにアルバムは幕を開けます。本作らしいシンセ使いも絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=te-I1fj8FhE
「Pasado」
Clarence Burke, Jr./James Burke作。ブラジリアン・フレイヴァーのメロウ・ソウル。個人的には本作のハイライトですね。当ブログではPocketsのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=TEY5VTHcdjc
「Theme Of Angels」
James Burke作。本作らしいシンセ・サウンドを楽しめるコズミックな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=cvOqnDLhRJI
Median feat. Sy Smith「Kiss the Sky」のサンプリング・ソースとなっています。
Median feat. Sy Smith「Kiss the Sky」
https://www.youtube.com/watch?v=LK8DdhPfyuc
「Lifting 2nd Resurrection」
Clarence Burke, Jr./Dennis Burke作。洗練されたサウンドとヴォーカル・ワークのバランスが良い完成度の高いソウル・チューン。程良くパーカッシヴなのも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=sNwGP9QGPTc
「Time」
Syreeta Wright/Clarence Burke, Jr.作。フリーソウルのコンピにも収録されていた人気曲。オーセンティックなソウル・バラードを素敵なアレンジで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=BVpqW2wbIhc
「Throwin' Stones Atcha」
Clarence Burke, Jr.作。軽快なブレイクと共に始まるソウルフル・ダンサー。軽快なファンキー・サウンドが心地好いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=g0H3OsZZCsI
「Far East」
Clarence Burke, Jr.作。インタールード的な1分強のインスト・メロウ。
「In The Beginning」
Clarence Burke, Jr.作。スロウ系で一番好きなのがコレ。素敵なヴォーカル・ワークをメロウ・シンセが印象的なメロウ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=oDPeP-EiBQQ
「Tell Me Why」
Keni Burke作。オトナのミディアム・ソウルといった趣がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dZ-u_0-KiC8
Statik Selektah feat. Slum Village & Granite State「Got Me Goin' (Hip Hop)」、Common「Sex 4 Sugar (Karriem Riggins Remix)」、Frank-N-Dank「Ma Dukes (Madlib Remix)」のサンプリング・ソースになっています。
Statik Selektah feat. Slum Village & Granite State「Got Me Goin' (Hip Hop)」
https://www.youtube.com/watch?v=4hLfkyDK-Qg
Common「Sex 4 Sugar (Karriem Riggins Remix)」
https://www.youtube.com/watch?v=wqlVid0UWNo
Frank-N-Dank「Ma Dukes (Madlib Remix)」
https://www.youtube.com/watch?v=Cs2X2lIFRJw
「Salaam」
Keni Burke作。ラストはメロウ・フュージョン調のインスト・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gIPItaXXUFQ
The Five Stairsteps(Stairsteps)の他作品もチェックを!
『Our Family Portrait/Stairsteps』(1968/1970年) ※2in1CD
『Love's Happening』(1968年)
Keni BurkeやInvisible Man's Bandの過去記事もご参照ください。
Invisible Man's Band『Really Wanna See You』(1981年)
Keni Burke『You're The Best』(1981年)
Keni Burke『Changes』(1982年)