発表年:2007年
ez的ジャンル:ダンサブル&ポップ系女性R&B
気分は... :これを聴くと仕事がバッチリ!
昨年後半あたりから、男性R&Bと比較して女性R&Bの不作を嘆いている僕ですが、最近僕のそんな不満を一気に解消してくれたのがAmerieの3rdアルバム『Because I Love It』です。
2002年にデビュー・シングル「Why Don't We Fall In Love」、1stアルバム『All I Have』で鮮やかなデビューを飾ったAmerie(本名Amerie Mi Marie Rogers)。韓国系のハーフだったんですね。全然知りませんでした。
僕がAmerieを意識するようになったのは、2005年の2nd『Touch』からの大ヒット「1 Thing」ですね。
ただし、特別にお熱を上げることもなく、元気あって美脚だねぇ!というあたりで止まっていまシタ。
そんな僕がCDショップで本作を試聴したのが約半月前です。
特に期待もせずに聴いたのですが、あまりのキャッチーな仕上がりにビックリしました。
“Amerieってこんな良かったっけ?”
制作陣を見てみると、1st、2ndとがっちりタッグを組んできたRich Harrisonが今回は不参加ですね。
その分、Bryan Michael Cox、Cee-Loなど多彩なプロデューサー陣が参加しています。Amerie自身もこれまで以上に制作に深く関わっているみたいですね。
とにかく飽きさせないでテンポよく1枚を聴かせてくれるカンジです。
昨日、新潟へ日帰り出張だったのですが、往復の新幹線の中でずっと本作を聴きながら、仕事のアイデアを整理していたら、エラく捗りまシタ。
この調子で今日も『Because I Love It』を聴いて、仕事をバシバシやっつけようっと!
オススメ曲を紹介しときやす。
「Hate 2 Love U」
Kool & The Gang「Give It Up」ネタのファンキー・チューン。とってもキャッチーなはじけ具合いが好きですねぇ。試聴でこの曲を聴いた時点で購入を決断していまシタ。
「Some Like It」
Malcolm McLaren「World's Famous」をモロ使いした1曲。Amerie云々よりもMalcolm McLarenの懐かしさにグッときましたね。元ネタの良さが全てでしょう。Malcolm McLaren『Duck Rock』(1983年)は話題の1枚でしたね。当時はインチキ臭さがプンプンしていましたが、いまやクラシックの扱いですからねぇ...
「Make Me Believe」
Curtis Mayfield「Make Me Believe In You」(アルバム『Sweet Exorcist』収録)のリメイク。Curtisファンとしては多少ビミョーな気もしますが、まぁAmerieならいいっか!
「Take Control」
Cee-Loも共同プロデュースで参加した先行シングル。なかなか切れ味鋭いシャープなダンス・ナンバーに仕上がっていますね。Tom Ze「Jimi Renda-Se」、Hall & Oates「You Make My Dreams」ネタ。
「Gotta Work」
いきなり名曲「Hold On I'm Coming」 のホーン・ネタでグッときますね。Beyonce「Crazy In Love」なんかもそうだったけど、オッサン臭いホーン・ネタとダンサブルな女性R&Bの組み合わせって、何か不思議なケミストリーがありますな。
「Crush」
80年代を思わせるレトロなエレクトリック・サウンドが特徴のミッド・チューン。僕のようなオヤGリスナーにはピッタリですっ!今の時代、こういったサウンドが逆に新鮮なのかもしれませんね。
「Crazy Wonderful」
キュートでセクシーなミッド・チューン。なかなか胸キュン度高い1曲ですね。
「When Loving U Was Easy」
モロに僕好みの胸キュン・スロウ。やっぱり女性R&Bはこういったスウィート&メロウな曲がないとね。アルバムで一番好きデス。
「Paint Me Over」
美しくも、悲しいムードがなんとも切ない1曲。Willie Hutch「Mother's Theme (Mama)」ネタ。
「Somebody Up There」
Bryan Michael Coxプロデュース。切々とした歌が胸に染みてきますなぁ。
「All Roads」
エンディングは感動的なスロウ。なんかAmerieからパワーをもらえそうなカンジがする1曲。James Ingram & Patti Austin「How Do You Keep The Music Playing?」ネタ。
こういった元気でキュートな女性R&Bならば、いくらでも大歓迎ですね。