2017年04月12日

Two Banks Of Four『Three Street Worlds』

人気曲「Banks Of The Nile」、「One Day」収録☆Two Banks Of Four『Three Street Worlds』
Three Street Worlds
発表年:2003年
ez的ジャンル:UKクラブジャズ
気分は... :流儀を貫く!

今回はUKクラブジャズ作品より、Two Banks Of Four『Three Street Worlds』(2003年)です。

GallianoRob Gallagherと、Young Disciples等を手掛けた敏腕エンジニアのDemusDill Harris)によるクラブジャズ・ユニットTwo Banks Of Four2BO4)の紹介は、1stアルバム『City Watching』(2000年)に続き2回目となります。

『Three Street Worlds』(2003年)は、完成度の高い2BO4作品として評価の高い1枚ですね。勢いが魅力だった1stアルバム『City Watching』に対して、本作『Three Street Worlds』はより深みが増した印象を受けます。

Rob Gallagherの奥方Valerie Etienne、前作にも参加していたPaul Jason Fredericks、西ロンドンの歌姫Bembe Segueがヴォーカリストとしてフィーチャリングされています。

それ以外にSki Oakenfull(p、el-p)、Robbie Taylor(p)、Shawn Lee(g)、Robin Mullarkey(b)、
Andy Hammil(b)、Chris Bowden(sax)、Andy Ross(sax、fl)、Ben Castle(sax、fl)、Chris Storr(tp、flh)、Matt Colman(tb)といったミュージシャンが参加しています。

本作のハイライトは、ジャズ・サックス奏者Carlos Garnettのジャズ・クラシック・カヴァー「Banks Of The Nile」Gilles Peterson『Worldwide Programme 3』にも収録されていたクラブジャズ人気曲「One Day」の2曲。

それ以外の曲も派手さはないものの、2BO4の美学が貫かれたディープで美しいUKクラブジャズ・サウンドを楽しむことができます。

聴き直すほどに完成度の高さを実感できる1枚です。

クラブジャズ好きの人であれば、ぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Two Miles Before Dawn」
Paul Jason Fredericksをフィーチャー。派手さはありませんが、ジワジワと盛り上がってくるオープニング。ダンディズムがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=aRvrfNx2rvw

「Angel's Walk」
Paul Jason Fredericksをフィーチャー。抑えたトーンの落ち着きがいいですね。Chris Storrのフリューゲルホーンの音色が心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=JeNbXEmY9VA

「One Day」
Gilles Peterson『Worldwide Programme 3』にも収録されていたクラブジャズ人気曲。 Valerie Etienneのヴォーカルをフィーチャーし、Andy Hammilの格好良いベース・ラインとエレガントなホーン・アンサンブルがキマった極上のワルツ・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=HbrASYyV0w4

「Banks Of The Nile」
ジャズ・サックス奏者Carlos Garnettのジャズ・ダンサー・クラシックをカヴァー。Dee Dee Bridgewaterのヴォーカルをフィーチャーしたオリジナルはアルバム『Black Love 』(1974年)に収録されています。Ski Oakenfullの小粋なピアノとRobin Mullarkeyのベースに先導され、Valerie Etienneのヴォーカル、Ben CastleとChris Storrの二管が存在感を示します。
https://www.youtube.com/watch?v=9lDEbh5ooA0

Carlos Garnettのオリジナルもチェックを!
Carlos Garnett「Banks Of The Nile」
 https://www.youtube.com/watch?v=OyQk2VYcdpU

「Stiles」
アブストラクトHip-Hop的な小曲。

「Bluse For Brother」
Paul Jason Fredericks/Valerie Etienneをフィーチャー。Shawn LeeのギターとHip-Hop調の乾いたビートが印象的な哀愁フォーキー・ジャズ。

「Unclaimed」
Valerie Etienneをフィーチャー。Valerieの美しいヴォーカルが栄えるビューティフル・バラード。さり気ないですが愛があります。
https://www.youtube.com/watch?v=5IYBE_Tqf2Q

「Endless」
Paul Jason Fredericks/Valerie Etienneをフィーチャー。淡々とした中にもUKクラブジャズならではの美学が貫かれていてクールです。

「Closer」
Valerie Etienneをフィーチャー。ミステリアスな雰囲気の哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=ShX5ATcIljg

「The Bird Monstar」
アヴァンギャルド感のあるインタルード的な小曲。

「Three Street Worlds」
Valerie Etienneをフィーチャー。ダンサブルなビートでクールに疾走します。

「Rising」
本編のラストは西ロンドンの歌姫Bembe Segueをフィーチャーした約9分の大作です。ダンサブルなクロスオーヴァー・サウンドとBembe Segueの個性的なソウルフル・ヴォーカルが織り成すコズミックな仕上がりです。

「Moving」
国内盤ボーナス・トラック。Valerie Etienneをフィーチャーしたクラブジャズらしいダンサブルな仕上がり。

Two Banks Of Fourの他作品もチェックを!

『City Watching』(2000年)
シティ・ウォッチング

『Junkyard Gods』(2008年)
ジャンクヤード・ゴッズ
posted by ez at 02:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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