2017年04月20日

Kellee Patterson『Kellee』

ディスコ/ソウル路線へ転換した2ndアルバム☆Kellee Patterson『Kellee』
Kellee
発表年:1976年
ez的ジャンル:ディスコ/ソウル系キュート女性ヴォーカル
気分は... :エンジェル・ヴォイス!

今回は黒人女性シンガーKellee Pattersonが1976年にリリースした2ndアルバム『Kellee』です。

シカゴ生まれ、インディアナ州ゲイリー育ちでミス・アメリカにノミネートされた経歴も持つ美人シンガーKellee Pattersonの紹介は、1stアルバム『Maiden Voyage』(1973年)に続き2回目となります。

Black Jazz Recordsからリリースされた1stアルバム『Maiden Voyage』(1973年)は、ブラック・ジャズ屈指の1枚としてレア・グルーヴ人気作となっています。

2ndアルバムとなる本作『Kellee』は、大きく路線変更したディスコ/ソウル作品であり、『Maiden Voyage』とは全く異なる内容のアルバムですが、『Maiden Voyage』同様にレア・グルーヴ人気作となっています。Kelleeの華のあるキュート・ヴォーカルを存分に満喫できます。

ジャケからして、神妙な表情の『Maiden Voyage』とは真逆な感じですよね!

レコーディング・メンバーは前半4曲と後半5曲で分かれています。

前半4曲はGene Russell(p)、Bill Upchurch(b)、Johnny Kirkwood(ds)、Marlo Henderson(g)、Rick Geragi(congas)によるバッキングです。

後半5曲はRick Bolden(p)、Larry Klein(b)、Carl Burnett(ds)、Danny Jacob(g)、Don Cunningham(congas)によるバッキングです。

また、バック・ヴォーカルでGene RussellKimberly BoyerRicky ZunigarShelly Michelle が参加しています。

アルバムはソウル、ロック、ジャズの有名曲のカヴァーが中心ですが、レア・グルーヴ/フリーソウル好きの人を満足させる選曲・サウンドです。

ハイライトとなるのはレア・グルーヴ人気曲「I'm Gonna Love You Just A Little More, Baby」Barry Whiteのカヴァー)です。

それ以外にも「What You Don't Know」(Jackson 5)、「I Love Music」The O'Jays)、「Jolene」(Dolly Parton)、「Time To Space」(Loggins & Messina)といったカヴァー曲は、レア・グルーヴ好きならばグッとくるはずです。

唯一のオリジナル曲「Once Not Long Ago」もフリーソウル的メロウ・グルーヴでかなりイケてます。

『Maiden Voyage』とは異なるKellee Pattersonの魅力を楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「I'm Gonna Love You Just A Little More, Baby」
Barry White作。全米チャート第3位となったBarry Whiteのヒット曲をカヴァー。オリジナルはアルバム『I've Got So Much to Give』(1973年)に収録されています。本ヴァージョンは本作のハイライトと呼べるレア・グルーヴ人気曲です。セクシー・モードのKelleeの満喫できるナイスなメロウ・グルーヴに仕上がっています。このオープニングを聴けば、本作が買いの1枚だと思えるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=UstGEU0XTCU

「What You Don't Know」
Gene Marcellino/Gerry Marcellino/Mel Larson作。Jackson 5のヒット曲をカヴァー。オリジナルはアルバム『Dancing Machine』(1974年)に収録されています。パーカッシヴに疾走するスピード感がたまらない、僕好みのファンキー・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3ttpgcxpzAo

「Mister Magic」
Ralph MacDonald/William Salter作。Grover Washington Jr.の人気曲をカヴァー。オリジナルはアルバム『Mister Magic』(1975年)に収録されています。落ち着きのある都会的ファンキー・サウンドを聴かせるバッキングがいい感じの1曲に仕上がっています。特にMarlo Hendersonのギターがいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=4ALXRHlyXdU

「You Are So Beautiful」
Billy Preston/Bruce Fisher作。Joe Cockerヴァージョンでも知られる名バラードをカヴァー。Billy Prestonのオリジナルはアルバム『The Kids & Me』(1974年)に収録されています。名バラードをしっとりと歌い上げます。Kelleeのヴォーカルに寄り添うMarlo Hendersonのメロウ・ギターもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=cq7WEJ7alYk

「I Love Music」
Kenneth Gamble/Leon Huff作。全米R&Bチャート第1位、ポップチャートでも第5位となったThe O'Jaysの大ヒット・シングルをカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介したアルバム『Family Reunion』(1975年)に収録されています。オリジナルはThe O'Jaysのマイ・フェイヴァリット・ソングなので、本カヴァーも大歓迎です。ダンス・クラシックとして大人気のオリジナルの雰囲気を受け継ぐ、スピード感のあるファンキーなダンス・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=32JgLGy5zMo

「Stop, Look & Listen To Your Heart」
Linda Creed/Thom Bell作。The Stylisticsの名曲をカヴァー。オリジナルはアルバム『The Stylistics』(1971年)に収録されています。Kelleeのキュートで素直なヴォーカルの魅力を実感できるカヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=LyXsCeFkKSE

「Jolene」
Dolly Parton作。Olivia Newton-Johnヴァージョンでもお馴染み、Dolly Partonのカントリー名曲をカヴァー。このカントリー名曲をファンキー・グルーヴで聴かせてくれます。Danny Jacobのファンキー・ギターが先導され、Kelleeのキュート・ヴォーカルも弾けます。
https://www.youtube.com/watch?v=en3_U6tIaQ8

「Time To Space」
Dona Lyn George/Kenny Loggins作。
Loggins & Messinaのカヴァー。オリジナルはアルバム『Mother Lode』(1974年)に収録されています。オリジナル同様、メロウなイントロからギア・チェンジしてファンキーに加速する展開がいいですね。特に本ヴァージョンはパーカッシヴなファンキー・メロウ感がサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=w0A4qZU_4Xw

「Once Not Long Ago」
Kellee Patterson/Rick Bolden作。ラストは唯一のオリジナル曲。これが実にフリーソウル的で素敵なメロウ・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=H55sLjeKKBM

僕の保有CDはオリジナルの9曲のみですが、最近の再発CDにはボーナス・トラックが追加されています。

未聴の方は1stアルバム『Maiden Voyage』(1973年)もチェックを!

『Maiden Voyage』(1973年)
メイデン・ヴォヤージュ
posted by ez at 02:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がない ブログに表示されております。