2017年04月25日

Milt Jackson Quintet Featuring Ray Brown『That's The Way It Is』

ブルージーな味わいがたまらないジャズ作品☆Milt Jackson Quintet Featuring Ray Brown『That's The Way It Is』
ザッツ・ザ・ウェイ・イット・イズ
録音年:1969年
ez的ジャンル:ブルージー・ジャズ
気分は... :この落ち着きがたまらん!

今回はジャズ・ヴァイヴのパイオニアMilt Jacksonが盟友Ray Brownと共に組んだクインテットのライブ盤『That's The Way It Is』(1969年)です。

Modern Jazz Quartet(MJQ)のメンバーとしても活躍したヴァイヴ奏者Milt Jackson(1923-1999年)に関して、当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 Milt Jackson & Wes Montgomery『Bags Meets Wes』(1961年)
 『Jazz 'N' Samba』(1964年)
 Milt Jackson With The Ray Brown Big Band『Memphis Jackson』(1969年)
 『Sunflower』(1972年)

Impulse!からリリースされた本作『That's The Way It Is』(1969年)は、バグスらメンバーが演奏するジャケからもわかるようにライブ・レコーディングです。場所はハリウッドのShelly's Manne-Hole

クインテットのメンバーはMilt Jackson(vibes)、Ray Brown(b)、Teddy Edwards(ts)、Monty Alexander(p)、Dick Berk(ds)という編成です。Dizzy Gillespie楽団時代からの盟友であるベーシストRay Brownをフィーチャリングする名義となっています。

アップテンポな演奏は「Wheelin' and Dealin'」のみで、リラックスした雰囲気のブルージーな演奏が印象的です。特に落ち着いたテンポの「Frankie and Johnny」「Blues In Bassment」「That's The Way It Is」がいいですね。

ブルージーな雰囲気が良く似合うバグスとRay Brownの相性の良さを感じます。

グラス片手に寛ぎながら楽しみたいジャズ作品です。

全曲紹介しときやす。

「Frankie and Johnny」
トラディショナル・ソングのカヴァー。Ray Brownのベースが存在感を示すオープニング。ミディアム・テンポのスウィンギー&ブルージーな演奏で会場がジワジワと高揚していく感じがいいですね。演奏も終わり方が実にオシャレ!
https://www.youtube.com/watch?v=BaFfiNrqe5A

「Here's That Rainy Day」
1953年のミュージカル『Carnival In Flanders(フランダースの謝肉祭)』の挿入歌をカヴァー(Johnny Burke/Jimmy Van Heusen作)。バグスの美しいヴァイヴの音色を楽しめるバラードです。しっとりとした雰囲気がたまりません。本曲に関して、当ブログではPeter Fesslerのカヴァーも紹介済みです。

「Wheelin' and Dealin'」
Teddy Edwards作。アップテンポで駆け抜けるエキサイティングな演奏で会場を盛り上げます。特にMonty Alexanderのピアノ・ソロで大盛り上がりします。
https://www.youtube.com/watch?v=H9gm6jvceIA

「Blues In Bassment」
Ray Brown作。作者Ray Brownのクールなベースに魅せられるブルージーな演奏です。ブルージーなサウンドの中でバグスのヴァイヴの音色も栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=za-_-fXzn0I

「Tenderly」
Walter Gross/Jack Lawrence作のスタンダードをカヴァー。Ray Brownの長いベース・ソロで拍手喝采を浴び、バグスがテンダーなヴァイヴを少し披露したところで、再びRay Brownのソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=MQf4BEXFTtM

本曲に関して、当ブログではClara MorenoJose JamesStacey KentPeter Fesslerのカヴァーを紹介済みです。

「That's The Way It Is」
Monty Alexander作。最後はメンバー紹介を交えながらテンポを落としたブルージーな演奏で締め括ってくれます。Teddy Edwardsのサックスをはじめ、落ち着いた雰囲気の中にもソウルフルな味わいがあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wkVOVA8I-B4

Milt Jacksonの過去記事もご参照下さい。

Milt Jackson & Wes Montgomery『Bags Meets Wes』(1961年)
Bags Meets Wes

『Jazz 'N' Samba』(1964年)
ジャズ・ン・サンバ

Milt Jackson With The Ray Brown Big Band『Memphis Jackson』(1969年)
メンフィス・ジャクソン

『Sunflower』(1972年)
Sunflower
posted by ez at 01:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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