発表年:1978年
ez的ジャンル:UK男女ポップ・ロック・デュオ
気分は... :GW突入!
今回はUK男女デュオ作品、Marshall Hain『Free Ride』(1978年)です。
Marshall Hainは、男性キーボード奏者Julian Marshall、女性ヴォーカリスト&ベーシストKit Hain(vo、b)によるUKのポップ・ロック・デュオ。
1978年にUKシングル・チャート第3位となったヒット曲「Dancing In The City」で知られています。
Julian Marshallは、Marshall Hain解散後、US女性シンガーDeborah BergtとのユニットEye To Eyeを結成し、『Eye to Eye』(1982年)、『Shakespeare Stole My Baby』(1983年)という2枚のアルバムをリリースしています。
これら2作品は、Steely Dan作品でお馴染みのGary Katzがプロデュースしているため、AOR人気の高いアルバムですね。
一方、Kit Hainは、ソロ・アーティストとして『Spirits Walking Out』(1981年)、『School For Spies』(1983年)といったアルバムをリリースしています。また、ソングライターとして数多くのアーティストに楽曲提供しています。
話が少し逸れましたが、Marshall Hain唯一のアルバムが本作『Free Ride』(1978年)です。USでは1979年に『Dancing In The City』のタイトルで、ジャケも新装してリリースされています。コチラのUS盤で認知している方も多いのでは?
プロデュースはSheena Easton、Mike + The Mechanics、Celine Dion等の作品を手掛けたことで知られるChristopher Neil。
UK産AORといった謳い文句がある作品ですが、AOR作品というよりポップ・ロック作品として聴いた方が楽しめるのでは?
ヒット曲「Dancing In The City」以外であれば、フュージョン・ファンク調の「Different Point」、都会的なファンキー・メロウ「Free Ride」、メロウ・ミディアム「Take My Number」、レゲエ調の「Real Satisfaction」あたりが僕のオススメです。
全て彼らのオリジナル曲です。
全曲紹介しときやす。
「Different Point」
爽快に疾走するフュージョン・ファンク調にオープニング。ライトなヴォーカルも含めて、ブラジリアン・フュージョンあたりと一緒に聴くといいかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=Lhl32B_uSLQ
「Dancing In The City」
前述のようにUKシングル・チャート第3位となったヒット曲。メロウなミディアム・チューンには"懐かしのポップス"感がありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=_G4RAGKWuYk
「You Two」
Captain & Tennille「Love Will Keep Us Together」あたりに通じる魅力を持った軽快なポップ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=W0nYqBSBvH0
「Real Satisfaction」
レゲエ調のリラックス・モードがいい感じです。
「Coming Home」
しっとりとしたビューティフル・バラード。Kitのヴォーカルの線の細さが少し気になりますが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=xeuFTdtzSTE
「Take My Rumber」
ピアノによるインタールード的小曲。
「Free Ride」
タイトル曲は都会的なファンキー・メロウ。フリーソウル好きの人にフィットする仕上がりなのでは?
「Take My Number」
メロウな魅力に溢れたミディアム・チューン。Kitの線の細いヴォーカルがメロウ・サウンドに溶け込んでいく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BNtgFj8F5QU
「Mrs. The Train」
ロッキンなポップ・チューン。商業ロック的なサウンドは今聴くとご愛嬌といったところでしょうか。
「Back To Green」
ラストは正統派バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=fLPD1M5I9hM
CDには「Dancing In The City - Summer City '87」、「Dancing In The City - Summer City '87 (Instrumental Dub)」というリミックス2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。
ご興味がある方はEye to Eyeの作品もチェックを!
Eye to Eye『Eye to Eye』(1982年)
Eye to Eye『Shakespeare Stole My Baby』(1983年)