発表年:1990年
ez的ジャンル:姉妹系女性R&Bグループ
気分は... :ファミリーネームです!
今回は90年代女性R&Bグループより、Bodyの2ndアルバム『Easy To Love』(1990年)です。
Bodyは、Letitia Body、Francina Body、Peggy Bodyというデトロイト出身のBody姉妹が結成した女性R&Bグループ。グループ名からセクシー系の女性R&Bグループをイメージする人がいるかもしれませんが、ファミリーネームです(笑)。
グループは『Body』(1987年)、『Easy To Love』(1990年)という2枚のアルバムをリリースしています。
2ndとなる本作『Easy To Love』(1990年)からは「Touch Me Up」がR&Bチャート第12位、「Footsteps In The Dark」がR&Bチャート第15位となっています。
Angela Winbush、Michael J. Powell、Timmy Gatling、Attala Zane Giles等がプロデューサーに起用されています。
何といっても当時The Isley Brothersを手掛けていたAngela Winbushの起用が印象的です。
そのIsleysの女将AngelaがRonald Isleyを担ぎ出して、Isleysの「Footsteps In The Dark」のカヴァーを手掛けています。Isleysファンにはたまりませんね。
その「Footsteps In The Dark」に代表されるようにミディアム〜スロウ系が魅力のアルバムです。特に、「Footsteps In The Dark」から「Love Me, Love Me Not」、「Easy To Love」と続く3曲の流れがサイコーです。
後にIsleysも取り上げた「In The Morning」もAngela Winbushの好プロデュースが冴えるミディアム・グルーヴでオススメです。あるいは、1st『Body』に続く参戦のMichael J. Powellプロデュースの哀愁バラード「You're The Reason Why」にはオーセンティックな魅力があります。
実力派女性R&Bグループの魅力を楽しむも良し、Isleysと関連づけながらAngela Winbushの手腕を楽しむも良し!僕はどちらかと言えば後者かな・・・
全曲紹介しときやす。
「Body」
Angela Winbushプロデュース。グループ名を冠したダンサブルなオープニングでアルバムは幕を開けます。
https://www.youtube.com/watch?v=FCf10yE4fhA
「Touch Me Up」
Raymond Jonesプロデュース。前述のようにシングルとしてR&Bチャート第12位になっています。この曲はグループ名のようにセクシーなダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZJa-y7Shciw
「Footsteps In The Dark」
Angela Winbushプロデュース。The Isley Brothersの名曲カヴァー(オリジナルは『Go For Your Guns』収録)。本作と同じ1990年にKipper Jonesもカヴァーしていました。僕の場合、リアルタイムではKipper Jonesヴァージョンばかり聴いていましたが・・・
前述のように、本ヴァージョンには本家Ronald Isleyも参加したことで話題となり、シングルとしてR&Bチャート第15位となっています。Ronald参加でAngela流の「Footsteps In The Dark」を聴けるなんて、それだけで大満足です。勿論仕上がりもサイコーです。Ernie Isley役でギター・ソロを披露するのはPaul Jackson Jr.。
https://www.youtube.com/watch?v=iBg2W6PDuos
「Love Me, Love Me Not」
Angela Winbushプロデュース。「Footsteps In The Dark」からの流れがスムーズな美メロのミディアム・スロウ。90年代女性R&Bグループらしい甘く切ない感じがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=E3KH9YFB-u0
「Easy To Love」
Attala Zane Giles/Sami McKinneyプロデュース。タイトル曲は素敵なラブ・バラード。切ない女心をしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=uPPOPKAZTN0
「In The Morning」
Angela Winbushプロデュース。個人的には「Footsteps In The Dark」と並ぶ本作のハイライトと呼びたいダンサブルなミディアム・グルーヴ。Angelaのプロデュースが冴えています!後にThe Isley BrothersがAngelaプロデュースのアルバム『Tracks Of Life』(1992年)において「Morning Love」のタイトルでカヴァーしており、Isleysファンは要チェックです。
Isley Brothers「Morning Love」
https://www.youtube.com/watch?v=p7KxCt0er2E
「Love Has To Be」
Keith Eaddy/Letitia Body/Sami McKinneyプロデュース。哀愁メロディを切なく歌い上げるスロウ。
「You're The Reason Why」
Michael J. Powellプロデュース。Michael J. Powellは1st『Body』に続く参戦です。じっくり聴かせる哀愁ミディアムに仕上がっています。実力派なのでオーセンティックな曲が似合います。
「Somethin' Ain't Right」
Alton Wokie Stewart/Timmy Gatlingプロデュース。ハネハネ・モードのNJS。時代の流れとしてアルバムにNJSが必要であり、そのためのTimmy Gatling起用だったのでしょうが、アルバムの中で少し浮いているかもしれません。
「Lie To Me」
Gordon Jonesプロデュース。ラストも前曲の流れを汲んでダンサブルに締め括ってくれます。
『Body』(1987年)