発表年:1981年
ez的ジャンル:アーバン・ソウル/AOR
気分は... :君が何処かにいる・・・
今回は80年代アーバン・ソウル作品からRockie Robbins『I Believe In Love』(1981年)です。
ミネアポリス出身の男性シンガーRockie Robbinsの紹介は、2ndアルバム『You And Me』(1980年)に続き2回目となります。
前回紹介した『You And Me』(1980年)は、フリーソウル・クラシック「You And Me」が収録されていることで再評価の高いアルバムでした。
3rdアルバムとなる本作『I Believe In Love』(1981年)はアーバンな魅力でAOR作品としても再評価の高い1枚です。
プロデュースはJerry PetersとSkip Scarborough。
レコーディングにはHarvey Mason(ds)、Ricky Peterson(key、syn)、Patrice Rushen(key)、Harold Johnson(key)、Robert Russell(b)、Louis Russell(g)、Al McKay(g)、Paulinho Da Costa(per)、Stephanie Spruill (per)、Victor Feldman(vibe、per)、Tom Scott(sax、fl)、Alton McClain(back vo)、Gwen Brown(back vo)、Gwen Matthews(back vo)、Jim Gilstrap(back vo)、John Lehman(back vo)等のミュージシャンが参加しています。
「You And Me」のような絶対的キラー・チューンはありませんが、アルバム全体の完成度という点では前作『You And Me』以上かもしれません。
ディスコ/ファンク、都会的なモダン・ダンサーやメロウ・チューン、AORなオーセンティック・バラードと全曲楽しめます。
久々に通しで聴いて、アルバムの充実度とRockieのシンガーとしての魅力を再認識しました。
ジャケのように華やかなアーバン・ソウルを楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Time To Think」
Rockie Robbins/Ron Kersey作。Tom Scottのアルト・フルートが妖しげな響きと共に始まるアーバン・ナイトなメロウ・ダンサー。ジャケのイメージそのままのサウンドですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kut-2kGM-hQ
「I Believe In Love」
Harold Johnson作。タイトル曲は正統派バラード。このタイプの正統派バラードって苦手なんですが、Rockieの素晴らしいヴォーカルに聴き入ってしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=FihnMD90lb8
「My Old Friend」
John Lang/Richard Page/Steve GeorgeというPages/Mr. Misterメンバーが書いた楽曲。Al Jarreauも本作と同年にリリースされた『Breakin' Away』で取り上げた楽曲です。フリーソウル好きの人は気に入るであろうアーバン・メロウ・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=CHbkC8l2EO0
「Look Before You Leap」
David Batteau/Michael Sembello作。Cheryl Lynnも『Instant Love』(1982年)で取り上げている楽曲です。Robert Russellのベースが大活躍するアーバン・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=uWYxnzAzJVA
「Give Our Love A Chance」
Rockie Robbins作。Rockieのジェントルな魅力を実感できるビューティフル・バラード。AORファンから人気が高い1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=m_5ptlca0Z0
「For You, For Love」
Average White Bandのカヴァー(Bill Champlin/Roger Ball作)。AWBのオリジナルは当ブログでも紹介した『Shine』(1980年)に収録されています。フリューゲルホーン・ソロで始まるイントロが素敵なアーバン・メロウ。前曲からの流れがいいですね。Rockieの魅惑のファルセットがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=Y3QgQ4cIW7A
「Nothing Like Love」
Alton McClain/Skip Scarborough作。Alton McClain & Destinyでお馴染みのAlton McClainはSkip Scarboroughの奥方です。Skip Scarboroughも手掛けていたCon Funk Shunあたりと一緒に聴きたくなるディスコ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=XY145OmQsSc
「Talk To Me」
Joe Seneca作。Little Willie John、Al Green、Dorothy Moore、Joe Thomasも取り上げた名曲をカヴァー。ロマンティックなメロウ・バラード。バック・コーラスも含めたヴォーカルワークがサイコーです。DJ Premier and Bumpy Knuckles「Takeit2TheTop」のサンプリング・ソースにもなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=nGjWCpwJJGA
「I'll Turn To You」
Chris Boardman/Matthew Weiner作。「You And Me」タイプの黄昏メロウ・チューン。Rockie Robbinsのシンガーとしての魅力を最も堪能できる曲なのでは?Tom Scottのサックスがメロウ・ムードを盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ywoSu_VIuYg
「An Act Of Love」
Jerry Peters/Rockie Robbins/Skip Scarborough作。ラストは煌びやかなアーバン・ダンサーで華やかに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=oF_jDe46oik
『Rockie Robbins』(1979年)
『You And Me』(1980年)