2017年05月16日

Bobby Womack『Communication』

初のR&Bアルバム・チャートTop10入り作品☆Bobby Womack『Communication』
コミュニケーション
発表年:1971年
ez的ジャンル:ザ・ラスト・ソウルマン
気分は... :マッスル・ショールズ

今回は"ザ・ラスト・ソウルマン"Bobby Womackが1971年にリリースした『Communication』です。

Bobby Womack(1944-2014年)に関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。
 『Understanding』(1972年)
 Bobby Womack & J.J. Johnson『Across 110th Street』(1972年)
 『Pieces』(1978年)

3rdアルバムとなる本作『Communication』は、初めて全米R&Bアルバム・チャートTop10入りしたアルバムです。

そんな成功を後押ししたのが、Barry Beckett(key)、Jimmy Johnson(g)、Roger Hawkins(ds)、David Hood(b)というMuscle Shoals Rhythm Sectionの最強ミュージシャン達によるバッキングバックです。

また、Friendly Womack, Jr.Curtis WomackHarry WomackWomack & Womackでお馴染みのCecil Womackといった兄弟や、『Coffy』(1973年)、『Foxy Brown』(1974年)でお馴染みの女優Pam Grier(当時Bobbyとの交際が噂されていたらしいです)等がバック・コーラスで参加しています。

プロデュースはBobby Womack自身。初のセルフ・プロデュースとなります。

アルバムからは初めて全米R&BチャートTop10入りした「That's The Way I Feel About Cha」というシングル・ヒットも生まれています。

個人的には、BobbyがプロデュースしたRonnie Wood『Now Look』(1975年)でもカヴァーされていた「(If You Don't Want My Love) Give It Back」のオリジナル・ヴァージョンを聴けるのが嬉しいですね。あとはファンキー&スワンピーなオープニング「Communication」の格好良さも格別です。

Norman Seeffによるジャケもキマっていますね。

マッスル・ショールズ・サウンドとBobby Womackのソウル魂が見事に融合した1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Communication」
Bobby Womack作。オープニングはファンキー&スワンピーな仕上がり。Sly & The Family Stoneが南部テイストになったような雰囲気があります。格好良さではコレが一番ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Y5YI1zWrZNI

「Come l'Amore」
Bob Hilliard/Leon Ware作。後にLara Saint Paulもカヴァーしています。カラっとしたサザン・ソウルにはイナたい魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=L0ZYtT2Kx_I

「Fire and Rain」
James Taylor、1970年の大ヒット曲をカヴァー。JTの名曲を完全にWomack流ソウル・チューンとして自分のモノにしています。
https://www.youtube.com/watch?v=OXIFF7QOosM

「(If You Don't Want My Love) Give It Back」
Bobby Womack作。僕の一番のお気に入り。『Across 110th Street』(1972年)のサントラにも別ヴァージョンが収録されています。僕の場合、最初にRonnie Woodヴァージョンを気に入り、そこからオリジナルを辿ったパターンですが・・・。オリジナル・ヴァージョンはアーシーなメロウ・グルーヴ感がサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=k2vQKyckBFc

Gabor SzaboやLea Robertsもカヴァーしていますね。SzaboヴァージョンはBobby Womack本人もギターで参加しています。
Ronnie Wood「If You Don't Want My Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=t3Q6hfzNTM8
Gabor Szabo「If You Don't Want My Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=EiCT6ipLmB0
Lea Roberts「(If You Don't Want My Love) Give It Back」
 https://www.youtube.com/watch?v=KY_6ersM6jM

「Medley: Monologue/(They Long to Be) Close to You」
Bobbyの自作「Monologue」とCarpentersの大ヒット曲「(They Long to Be) Close to You」(Burt Bacharach/Hal David作)のメドレー。ポップス名曲を塩辛風味の激シブ・ヴァージョンで聴かせてくれるのがBobby Womackらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XpZSdxASdik

「Everything is Beautiful」
Ray Stevens、1970年の大ヒット曲をカヴァー。ホッコリしたカントリー・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=b9n8C6KBbMc

「That's The Way I Feel About Cha」
Jimmy Grisby/Joe Hicks/Bobby Womack作。全米R&Bチャート第2位、全米チャート第27位となったヒット・シングルです。Bobby Womackならではの味わい深いソウル・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=q2R6NRJIdt4

Aretha Franklin、Rome、Gerald Levert & Mary J. BligeCalvin Richardsonがカヴァーしています。また、Rick Ross feat. Jadakiss「Oil Money Gang」のサンプリング・ソースとなっています。
Rick Ross feat. Jadakiss「Oil Money Gang」
 https://www.youtube.com/watch?v=D874kQpNEpc

「Yield Not to Temptation」
聖歌「屈するなかれ」のカヴァー。ラストはゴスペル調で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JcJMiDpWGQE

E. Ness & 9th Wonder feat. Rapper Big Pooh「Temptation」のサンプリング・ソースとなっています。
E. Ness & 9th Wonder feat. Rapper Big Pooh「Temptation」
 https://www.youtube.com/watch?v=rA9aCU1ksow

Bobby Womackの他作品をチェックを!

『Fly Me to the Moon』(1968年)
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

『My Prescription』(1969年)
マイ・プレスクリプション

『Understanding』(1972年)
Understanding

Bobby Womack & J.J. Johnson『Across 110th Street』(1972年)
Across 110th Street

『Facts of Life』(1973年)
Facts of Life

『Lookin' for a Love Again』(1974年)
Lookin for a Love Again

『I Don't Know What the World Is Coming To』(1975年)
誰にも未来はわからない

『Safety Zone』(1975年)
安全地帯

『BW Goes C&W』(1976年)
ボビー・ウーマック・ゴーズ・カントリー&ウエスタン

『Home Is Where the Heart Is 』(1976年)
我が魂の故郷(完全生産限定盤)(紙ジャケット仕様)

『Pieces』(1978年)
ピーシズ(完全生産限定盤)(紙ジャケット仕様)

『Roads of Life』(1979年)
ロード・オブ・ライフ(完全生産限定盤)(紙ジャケット仕様)

『The Poet』(1981年)
Poet

『The Poet II』(1984年)
Poet 2
posted by ez at 03:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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