発表年:1974年
ez的ジャンル:チリ産ラテン・レア・グルーヴ
気分は... :チリ産ワインを飲みながら・・・
今回は南米レア・グルーヴ作品Santa Y Su Gente『Urgente』(1974年)です。
Santa Y Su Genteは、コンガ奏者Santiago "Santa" Salasを中心にチリで結成されたラテン・ジャズ・ファンク・バンド。
メンバーはSantiago "Santa" Salas(congas)以下、Lautaro Rosas(g)、Mario Lecaros(p)、Harida Quinteros(ds)、Juan Carlos Mendoza(b)、Orlando Avendano(per)、David Estanovich(saz、fl)、Rosario Salas(vo)、Carlos Torres(vo)、Pablo Lecaros(vo)。
本作『Urgente』(1974年)は、グループ唯一のアルバムですが、その充実ぶりに驚きました。
アルバムは大きく、インストのラテン・ジャズ・ファンクと美しいヴォーカル入りのラテン・メロウ・グルーヴから成り、そのどちらも魅力的です。ラテン・レア・グルーヴらしいパーカッシヴ・リズムがアルバム全編を貫きます。
インストはクロスオーヴァー調、サイケデリック調、ラテン・ロック調、スパニッシュ調、スピリチュアル調と多彩な切り口で楽しませてくれます。また、ヴォーカル曲は僕好みの爽快メロウ・チューンが並びます。
ラテン・レア・グルーヴの名に相応しい1枚だと思います。
気分を盛り上げるために、チリ産ワインを飲みながら記事を書いています。
全曲紹介しときやす。
「La Muneca」
爽快コーラスと共に始まる素敵なメロウ・グルーヴ。美しいピアノとパーカッシヴ・リズムが織り成す素敵なサウンドが、美しいヴォーカルワークを引き立てます。
「Murumba」
アフロ・ラテンなサイケデリック感覚が印象的なインスト・ジャズ・ファンク。
「Los Amantes Del Sol」
ファンキー&メロウなラテン・グルーヴにピースフルな爽快ヴォーカルが絡みます。ラテン・レア・グルーヴらしい1曲かもしれませんね。
「El Salero」
ラテン・ジャズ・ファンク・ユニットとしての魅力が伝わってくるインスト・ジャズ・ファンク。リーダーSantiago "Santa" Salasのコンガは演奏を牽引します。
https://www.youtube.com/watch?v=pG2Q2QRiPsc
「Colores」
ドライブ感が格好良いラテン・ジャズ・ファンク。扇動的なコンガやギター・ソロにグッときます。パッションという点ではコレが一番かも?
https://www.youtube.com/watch?v=M4luCpw08Uo
「Niebla」
個人的にはかなり好み!ギター・サウンドとラテン・パーカッションが織り成すサウンドは、ラテン・ロック好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=NOompbHG4rc
「Pajaros En El Jardin」
女性スキャットが先導する密林モードのメロウ・ジャズ。スピリチュアルな雰囲気もあります。
「Barco Camaronero」
ヴォーカルを前面に打ち出したポップなラテン・メロウ・グルーヴ。小粋なエレピの音色もグッド!
「Triangulo Espanol」
ラテン・クロスオーヴァーなインスト・チューン。タイトルの通り、スパニッシュなフレイヴァーが効いています。
「Sonando」
Azteca、Malo、Sapo等のUSの西海岸ラテン・グルーヴ好きの人であれば、気に入る1曲なのでは?
「Una Nueva Vida」
ラストはクール&ミステリアスなインスト・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=N4P4t2RrvHo
ここ2日間、近くで夜道路工事を行っており、その騒音で寝付けない(泣)
そのせいもあり、少しストレスが溜まっているかも?
職場にいたメキシコ人に聴かせた所、反応は
イマイチでした(笑)
ありがとうございます。
音楽の嗜好は十人十色ですからね。
各々が自分に合った音を楽しめばいいと思います。