2017年06月04日

Justin Terrell『Love Sessions』

ジェントル&シルキーな男性R&B/Soul☆Justin Terrell『Love Sessions』
ラヴ・セッションズ
発表年:2017年
ez的ジャンル:インディ男性R&B/Soul
気分は... :ジェントル&シルキー!

今回は新作R&BアルバムからJustin Terrell『Love Sessions』です。

Justin Terrellはルイジアナ州出身の男性R&Bシンガー。本作『Love Sessions』はデジタル配信のみのアルバムでしたが、ディスクユニオンR&B発掘&復刻シリーズ『RNB MADNESS』の1枚として、フィジカル・リリースが実現しました。

アルバムはプロデューサーを務めるMelvin "Melo" Williamsとの二人三脚で制作されています。ソングライティングもすべて2人によるものです。

Justin Terrell自身は影響を受けたアーティストとして、同じルイジアナ州出身のR&BアーティストPJ Mortonの名を挙げています。

そんな流れでいえば、当ブログでも紹介したPJの1stアルバム『Emotions』(2005年)がお好きな人は、本作『Love Sessions』を気に入ると思います。

アルバム全体としては、Justin Terrellのジェントル&シルキーなヴォーカルを生かしたメロディ重視のソウル・アルバムに仕上がっています。また、Justin TerrellやMelvin "Melo" Williamsはゴスペルをルーツに持ち、そうした影響もアルバムに反映されています。

YouTubeに音源がないのが残念ですが、「Old School Love」「I Can Make You Smile」という冒頭の2曲を聴けば、本作の魅力を実感できるはずです。

時代の流れに左右されない素敵なソウル・アルバムを楽しみましょう。

全曲紹介しときヤス。

「Old School Love」
このオープニングで本作は"買い"と確信しました。Justinのヴォーカルとキーボード&アコギが優しく包み込んでくれる素敵なメロウ・ソウルです。

「I Can Make You Smile」
木漏れ日のメロウ・ソウルといった趣の仕上がりです。聴いていると、何かいい事が起こりそうなポジティブなヴァイヴがいいですね。

「Always Be」
しっとりと歌い上げるラブ・バラード。丁寧に言葉を重ねるJustinの真摯な歌声がいいですね。

「Fool For You」
ファルセットも駆使しながらJustinの歌手としての魅力が伝わってくる、レトロ風味の味わい深いミディアム・ソウル。

「Safe Place」
インタールード的な小曲ですが、ていねいなヴォーカルワークが印象的です。

「Your Hands」
さり気ないですが、Justinの切々としたヴォーカルに魅了されるラブ・バラード。

「Every Day」
シルキーなJustinのヴォーカルワークが栄える軽くビートを効かせたミディアム・グルーヴ。

「Interlude」
タイトルの通り、インタールードですがなかなか雰囲気があります。

「Fight for Love」
マイナー調の哀愁メロウ・ミディアム。アルバムで唯一のマイナー調です。

「Circle」
ピアノ、シンセのみをバックに歌い上げるビューティフル・バラード。

「Say Goodbye」
別離の歌ですが、Justinのジェントル&シルキーな魅力が伝わってくる素敵な仕上がりです。

「Motions」
ユラユラと揺らめくドリーミー感が魅力のR&Bグルーヴ。

「All Came Back」
キャッチーなヴィンテージ感にグッとくるソウル・チューン。2017年ならではのオールドスクール感がいいですね。

「Back to Love」
ヴィンテージなダンサブル感が心地好い1曲。自然と体が揺れてしまいます。

「MeandMusic」
David Simmonsをフィーチャー。ラストはアルバムの余韻に浸るようなバラードで締め括ってくれます。

今夜は世界卓球、テニス全仏オープン、サッカーCL決勝とスポーツ中継のハシゴになりそうです。

世界卓球の平野選手は残念でしたね。やはり中国のトップ選手は強かった!これを糧にさらなる飛躍を期待します。

CL決勝はユーべが勝ちそうな気がします。
ジダンが監督として古巣と対決するのは興味深いですね。
posted by ez at 00:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今どきにしては珍しくピュア,生真面目なぐらいにピュアで正統派のソウル・アルバムですね。冒頭の「Old School Love」ももちろん良いのですが,僕が特に魅かれたのは,美しくも哀しい「Fight For Love」です。こういう曲に弱いんですよね。彼の繊細な歌声もマッチしていると思いますし。オープニングのクールでやわらかなコーラスが心地良い「Circle」とか,ハッピーで思わずステップを踏みたくなるほどグルーヴィーな「Say Goodbye」も気に入りました。というわけで,個人的にはアルバム後半に好きな曲が集中していたって感じです。
それにしても「Old School Love」って,曲の内容以上に,この人の立ち位置を的確に示しているようで面白いタイトルですね。ご本人も自覚しているんでしょうか。
Posted by KJ at 2017年09月02日 09:00
☆KJさん

ありがとうございます。

インディR&Bならではの正統派作品ですね。

エレクトロなビートが主流の今のR&Bに対するアンチテーゼのような、メロディアスな作品に出会えるのがインディR&Bの魅力ですね。
Posted by ez at 2017年09月03日 00:32
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