発表年:2003年
ez的ジャンル:西ロンドン系クラブ・ミュージック
気分は... :オリジナル盤 or Defected盤?
西ロンドンのクラブ・ミュージックを牽引してきたユニットの1つ、Reel Peopleのデビュー・アルバム『Second Guess』(2003年)です。
Oli LazarusとMike Pattoが結成した西ロンドンのユニットReel Peopleの紹介は『Seven Ways To Wonder』(2007年)、『Reel People Presents Golden Lady』(2011年)に続き3回目となっています。
ずっと前から紹介したかったアルバムですが、紹介しづらい理由がありました。
その理由は2003年にPapa Recordsからリリースされたオリジナル盤を紹介するか、Sharlene Hectorをフィーチャーした人気曲「The Rain」等を加えて再構築されたDefectedからの新装盤(2005年)を紹介するか迷ったためです。
それ以外にも2004年にオリジナル12曲+リミックス8曲の2枚組としてリリースされた国内再発CDもあり、少しややこしいのでご注意を!
『Second Guess』 ※Defected盤CD
『Second Guess』 ※国内再発CD
僕の場合、オリジナル盤とDefected盤の両方を所有していますが、やはりオリジナル重視ということでPapa Records盤を取り上げることにしました。
アルバムにはAngela Johnson、Dyanna Fearon、Jag、Dynas、Vanessa Freeman、Peter Nelson、Krimといったヴォーカリストがフィーチャーされています。
また、音作りにはPhil Asher、Bugz In The AtticのSeiji、Afronaught、Nathan Hainesといった西ロンドンの気鋭アーティストやDJ Spinnaも関与しています。
僕のお気に入りは「The Light」、「Second Guess」、「Butterflies」の3曲。実はすべてPhil Asherがプログラミングを手掛けています。結局、僕はPhil Asher/restless soul的な音が好きなのかもしれませんね。
それ以外であれば、Angela Johnsonをフィーチャーした「Can't Stop」、DJ Spinnaがプログラミングに参加した「Back 2 Base」あたりがオススメです。DJ Spinnaが関与した曲は西ロンドン好きの人が聴くと、賛否両論あるかもしれません。
「The Rain」の評判が先行して、Defected盤を推す声が強いかもしれませんが、Papa Records盤にはDefected盤では聴けない「The Light」のオリジナルが聴ける魅力があります。
反対にDefected盤には「The Rain」に加えて、大好きなAngela Johnsonをフィーチャーした「In The Sun」、「You Used To Hold Me So Tight」の2曲が追加されていることに後ろ髪を引かれます。
結局、自分と同様に両方ゲットせよ!というのは僕の結論なのですが・・・
全曲紹介しときやす。
「Can't Stop」
Angela Johnsonをフィーチャー。Angela Johnsonのチャーミングなヴォーカルが栄えるクロスオーヴァー・ソウル。爽快なダンサブル感がいいですね。Seijiがプログラミングで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=b2jqRresR1g
「Second Guess」
Jagをフィーチャー。Phil Asherがプログラミングに参加したクラブジャズ・フィーリングのダンサブル・チューン。Nathan Hainesがサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=s92Bo1d_-V0
「Back 2 Base」
Dyanna Fearonをフィーチャー。DJ Spinnaがプログラミングに参加したソウル・フィーリングの仕上がり。軽やかなのにファンキーなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UfU6PtB9Vpc
「Positive Over Negative」
Dynasをフィーチャー。この曲もDJ Spinnaが関与しています。この曲は完全にHip-Hopしています。正直、コレはReel Peopleらしくはないですね。
「The Light」
Vanessa Freemanをフィーチャー。Vanessa Freemanの魅力とシンクロするブロークンビーツ×ソウル×ジャズなReel Peopleらしいダンス・チューン。アルバムで一番のお気に入りです。Phil Asherがプログラミングを手掛けています。僕がDefected盤ではなく、オリジナルを推す理由の1つはこの曲がDefected盤ではオミットされているからです。
https://www.youtube.com/watch?v=hbyLNnceF7I
「Runaway」
Dyanna Fearonをフィーチャー。エレクトロニクス色を強調したエレクトリック・ソウル。ロッキンなスパイスも効いています。
「Second Guess - The Journey」
インタールード的なインスト。
「Washing Away」
Dyanna Fearonをフィーチャー。Afronaughtがプログラミングを手掛けたクラブジャズ風の近未来ワルツといった趣の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=SPK7pAwydfI
「Steppin'」
Dyanna Fearon & Krimをフィーチャー。DJ Spinnaが関与したHip-Hopと西ロンドンの融合といった雰囲気の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=Kzk9i83tBoM
「Feel Free」
Peter Nelsonをフィーチャー。ダビーなレゲエ調の仕上がり。本作ならではの曲調かもしれませんね。
「Butterflies」
Dyanna Fearonをフィーチャー。まさに蝶のようにDyannaが舞う爽快ダンス・チューン。Phil Asherがプログラミングを手掛け、Nathan Hainesがフルートで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=5phLwG4tVUs
「Second Guess - The Destination」
Jagをフィーチャー。ラストは「Second Guess」のPart.2といった感じで締め括ってくれます。
ご興味がある方はDefected盤もチェックを!
『Second Guess』 ※Defected盤CD
前述のDefected盤。「The Rain」が欲しい方にはオススメ!但し、オリジナル12曲から4曲がカットされているのでご注意を!
Reel People feat. Sharlene Hector「The Rain」
※アルバム収録verよりも約1分長いOriginal Mix
https://www.youtube.com/watch?v=Km3mARxPw-w
Reel People feat. Angela Johnson「You Used To Hold Me So Tight」
https://www.youtube.com/watch?v=3Y0RIaSVbkU
Reel Peopleの過去記事もご参照下さい。
『Seven Ways To Wonder』(2007年)
『Reel People Presents Golden Lady』(2011年)