発表年:1980年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ローカル・ジャズ・ファンク
気分は... :キメキメのブレイク!
今回はレア・グルーヴ人気作Hilton Felton『A Man For All Reasons』(1980年)です。
Hilton Felton(1947-2007年)はヴァージニア州ノーフォーク出身の鍵盤奏者。
幼少期よりピアノを習い、1965年にワシントンD.C.へ移住後に教会でオルガンを弾くようになります。その後、70年代初めに
Chuck Brown率いるThe Soul Searchersのメンバーを経て、自身のレーベルHilton's Concept, Inc.を設立し、同レーベルから数多くの作品をリリースしています。
そんなHilton Feltonが1990年代前半に再評価されるきっかけとなった曲がLuv N' Haightのコンピ『What It Is!』(1993年)に収録されたブレイクビーツ・ジャズ・ファンク「Bee Bop Boogie」。
そして、「Bee Bop Boogie」収録のオリジナル・アルバムである『A Man For All Reasons』(1980年)がHiltonの代表作として注目を浴びるようになります。
そんなレア・グルーヴ人気作が2012年に国内CD化され、入手しやすくなりました。
レコーディングにはThe BlackbyrdsのJoe Hall(b)とOrville J. Saunders(g)、The 3 PiecesのLincoln Ross(tb)、自らのレーベルから数多くの作品をリリースしているAndrew White(b)等も参加しています。
ハイライトは前述のレア・グルーヴ人気曲であるブレイクビーツ・ジャズ・ファンク「Bee Bop Boogie」ですが、メロウ・エレピによる爽快ジャズ・ダンサー「A Man For All Reasons」、グルーヴィーなオルガン・ジャズ・ファンク「Tell Her Love Has Felt The Need」もオススメです。
レア・グルーヴ好きの人はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「A Man For All Reasons」
タイトル曲はメロウなエレピ・ソロとコンガの軽快な響きが心地好いパーカッシヴな爽快ジャズ・ダンサー。エレピ好きの人にはオススメです。
「Blues For A Weary Man」
タイトルの通り、ブルージーなジャズ・チューン。ここでのHiltonはヴァイヴも披露してくれます。
「Tell Her Love Has Felt The Need」
グルーヴィーなハモンド・オルガンが栄えるジャズ・ファンク。オルガン奏者としてのHiltonのプレイを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=fouaQJLd630
「Bee Bop Boogie」
前述のレア・グルーヴ・クラシック。格好良いブレイクと共に始まるラテン・フレイヴァーのジャズ・ファンクです。タイトなドラム・ブレイクをはじめ、どこを切り取っても格好良いクラシックの風格漂う名曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=Q5Pfmn1AiY8
「Loves' Losers」
ヴォーカル入りのメロウ・バラード。トランペットがメロウ・ムードを盛り上げてくれますが、少し退屈かも?
「The Light Of Mankind」
ラストはシンセ・サウンドによるメロウ・グルーヴで締め括ってくれます。少しイージー・リスニングっぽいですが・・・
ご興味がある方は70年代初期の作品の再発CD『Family And Friends』(2012年)もチェックを!再評価の高いジャズ・ファンク「Spreading Fever」が収録されています。
『Family And Friends』.(2012年)