発表年:2017年
ez的ジャンル:L.A.新世代ネオソウル・ユニット
気分は... :陽だまりのネオソウルPart2
新作アルバムからL.A.を拠点に活動する新世代ネオソウル・ユニットMoonChildの最新作『Voyager』です。
紅一点のAmber Navran(vo、ts、whistling etc)、Andris Mattson(tp、flh、key、productions etc)、Max Bryk(as、fl、clarinet、key、productions etc)という男性メンバー2名から成るMoonChildの紹介は、2ndアルバム『Please Rewind』(2014年)に続き2回目となります。
2014年に発表した2ndアルバム『Please Rewind』が、人気レーベルTru Thoughtsとの契約で2015年に正規CD化され、一気に注目のネオソウル・ユニットとなったMoonChild。
その証として、2015年から2016年にかけては、KING、The Internet、Kamasi Washingtonといった注目アーティストのオープニング・アクトを務めたそうです。
最新作『Voyager』は、Tru Thoughtsからの第2弾作品であると同時に、国内デビュー盤となります。
前作で彼らのことを"陽だまりのネオソウル"と称しましたが、本作もそんな言葉がフィットする1枚に仕上がっています。前作以上にAmberのヴォーカルワークのドリーミー&チルな魅力が増しており、その意味ではKINGあたりが好きな人にもフィットするかもしれません。
とりあえずアルバムからの先行シングル「Cure」をはじめ、「Hideaway」、「The List」、「Think Back」、「Change Your Mind」、「Show The Way」あたりが僕のオススメです。
新世代ネオソウルのドリーミー&チルな音世界を満喫しましょう。
全曲紹介しときやす。
「Voyager (Intro)」
アルバムのイントロ。朝の目覚めといった雰囲気です。
「Cure」
アルバムからの先行シングル。正に"陽だまりのネオソウル"という形容が相応しい柔らかなメロウネスに魅了されるネオソウルに仕上がっています。Amberのヴォーカルには、この曲調、サウンドがフィットしますね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ic1rvQ44gFc
「6AM」
Amberの少しコケティッシュなヴォーカルが栄える幻想的なミディアム。終盤のAmberのフルートもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=_ZtSNWemuUE
「Every Part (For Linda)」
メロウな鍵盤とプログラミングによるトラック作りの巧さに魅了されるジャジー・メロウ。ポケット・ピアノによるアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=S9ffpcYydt4
「Hideaway」
彼らの本領発揮のネオソウル・チューン。ここでも陽だまり感を存分に楽しめます。Amberのヴォーカルに癒されますね。
https://www.youtube.com/watch?v=uBfyLOmRePk
「The List」
初期Erykah Baduが聴きたくなるネオソウルらしいジャジー・メロウ。まったりしながら聴きたくなる音ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UEDw7J1jSjU
「Doors Closing」
小曲ですが、Andris Mattsonのサウンド・センスを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=peDVkfaqhv0
「Run Away」
ネオソウル好きの人は安心して聴ける1曲。浮遊する音空間をAmberのコケティッシュなヴォーカルが舞います。
https://www.youtube.com/watch?v=321wvG_sgnI
「Think Back」
Amberのヴォーカリストとしての魅力を実感できるドリーミーな仕上がり。メロウ鍵盤が彼女のコケティッシュな魅力を最大限引き出します。
https://www.youtube.com/watch?v=yjGLzQIr72s
「Now And Then」
ドリーミーな中に疾走するシンコペイト・リズムでアクセントをつけています。Amberのヴォーカルの美しくも少し儚い感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Y4KphIx1WAg
「Change Your Mind」
この曲も陽だまり感たっぷりのメロウ&ドリーミーな仕上がり。引き算の魅力があるネオソウルです。
https://www.youtube.com/watch?v=4YnjuZx0sEw
「Show The Way」
軽くファンクネスを効かせたメロウ・グルーヴ。Amberの多重ヴォーカルが美しい音世界を創り上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=zNNgMzMgPdg
「Let You Go」
本編ラストは川のせせらぎと共に始まるジャジー・メロウで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=413vO2W3L9k
国内盤ボーナス・トラックとして、「Cure (Instrumental)」、「The Lis (Instrumental)」の2曲が追加収録されています。
『Be Free』(2012年)
『Please Rewind』(2014年)