2017年07月05日

Bobbi Boyle『Bobbi Boyle Sings』

シンプルながらも美しいラウンジ・ジャズ☆Bobbi Boyle『Bobbi Boyle Sings』
シングス
発表年:1969年
ez的ジャンル:ラウンジ・ジャズ
気分は... :質素ながらも美しく・・・

今回は60年代作品からBobbi Boyle『Bobbi Boyle Sings』(1969年)です。

1931年ボストン生まれの女性ピアニスト/シンガーBobbi Boyleの紹介は、『A Day in The Life』(1967年)に続き2回目となります。

サロン・ジャズ×ソフト・ロックな逸品『A Day in The Life』(1967年)で再評価が高まったBobbi Boyleが、『A Day in The Life』の2年後にリリースしたのが本作『Bobbi Boyle Sings』(1969年)です。

サロン・ジャズ、ソフト・ロック、ボサノヴァ的な魅力があった『A Day in The Life』と比較すると、少し地味で大人しい印象のアルバムかもしれません。

しかしながら、Bobbi Boyle(vo、p、vibes)、Jimmy Stewart(g)、Chris Clark(b)、らによるシンプルな編成で聴かせるラウンジ・ジャズには、しみじみと心に響く魅力があります。

質素ながらも、工夫次第で感動的な音世界を生み出すことができることを実感できる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Something」
オープニングはGeorge Harrison作のBeatles名曲をカヴァー。オリジナルは『Abbey Road』に収録されています。この美しい名曲をBobbiはしみじみと歌い上げるグッド・カヴァーです。

「No Easy Way Down」
Gerry Goffin/Carole King作。Jackie DeShannonDusty SpringfieldBarbra Streisand等もカヴァーしている曲です。アルバムでの一番のお気に入り。心打たれる感動的なバラードを披露してくれます。

「Love, Please Tell Me」
Ric Marlow/Bobbi Boyle作。唯一のオリジナル曲をボッサ仕立てで聴かせてくれます。彼女のソフトリーな魅力を堪能できます。

「You've Made Me So Very Happy」
Brenda Holloway/Berry Gordy作。Brenda Hollowayのヒット曲をカヴァー。Blood, Sweat & Tearsのカヴァー・ヒットでも知られる曲ですね。シンプルながらも、うまくメリハリをつけているのがいいですね。

「Get Together」
Youngbloodsの大ヒットで知られる曲をカヴァー。Quicksilver Messenger Serviceの活動で知られるDino Valenti(Chet Powers)の作品です。ロック・フィーリングを採り入れた躍動感のあるカヴァーでこの名曲の魅力を再認識させてくれます。

Youngbloodsヴァージョンは『The Youngbloods』に収録されています。当ブログではYoungbloods『RIde The Wind』のライブ・ヴァージョン、The Dave Pell SingersWe Fiveのカヴァーも紹介済みです。

「I'll Never Fall In Love Again」
Hal David/Burt Bacharach作。ミュージカル『Promises, Promises』のために書かれた名曲です。当ブログではBirgit LystagerGrant Greenのカヴァーを紹介済みです。派手さはありませんが、小粋なアレンジがいい感じです。

「Windmills Of Your Mind」
Alan Bergman/Marilyn Bergman/Michel Legrand作。Steve McQueen主演の映画『The Thomas Crown Affair(邦題:華麗なる賭け)』(1968年)の主題歌をカヴァー。当ブログではDorothy AshbyPaige Claireのカヴァーを紹介済みです。哀愁バラードを味わい深く歌い上げます。夏というより秋モードの曲ですね。

「Rain Sometimes」
Arthur Hamilton作。Nancy Wilsonヴァージョンで知られる楽曲ですね。ラストは美しいバラードを伸びやかに歌い、締め括ってくれます。

『A Day in The Life』(1967年)もセットでどうぞ!
『A Day in The Life』(1967年)
ア・デイ・イン・ザ・ライフ+2
posted by ez at 02:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック