
発表年:1995年
ez的ジャンル:UKソウル・ディーヴァ
気分は... :寛容さを持って・・・
昨晩は超ムカつくことがありましたが、一呼吸して冷静に・・・
いくらでも文句を言い、自分を論理的に正当化できるとも思いましたが、某芸能人夫妻のおぞましい離婚調停騒ぎの記事を目にしたら、無駄なことにパワーを割くことの虚しさを感じ、怒りの感情を封じ込めることができたようです。
UKソウルのディーヴァBeverley Knightのデビュー・アルバム『The B-Funk』(1995年)です。
イギリス、ウォルヴァーハンプトン出身、大英帝国勲章のメンバー(MBE)にもなったUKを代表する女性R&BシンガーBeverley Knightの紹介は、USナッシュビルで録音したソウル回帰作品『Music City Soul』(2007年)に続き2回目となります。
UKの優良レーベルDomeからリリースされた本作は、数あるUK産の90年代女性R&Bアルバムの中でも評価の高い1枚です。と言いつつ僕の場合、リアルタイムで聴けたにも関わらず、スルーしていました(泣)。当時はUSのR&B作品を追いかけるだけで精一杯だったもので。
2B3 Productions(Neville Thomas/Pule Pheto)をメイン・プロデューサーに据え、それ以外にEthnic Boyz、Tony Olabode/Victor Redwood-Sawyer、Felix Weber/Irmgard Klarmann、Colin Burke/Dwayne Burkeがプロデュースを手掛けています。
「Flavour Of The Old School」、「Down For The One」、「Moving On Up (On The Right Side)」、「Mutual Feeling」といったシングル曲をはじめ、「Steppin' On My Shoes」、「So Happy」、「U've Got It」あたりが僕のオススメです。
改めて聴き直し、UK女性R&Bの傑作であることが実感できました。
USの女性R&Bファンが聴いても、相当満足度が高い1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「The B-Funk」
アルバムのイントロ。ア・カペラで魅了します。
「Moving On Up (On The Right Side)」
Ethnic Boyzプロデュース。アルバムからの3rdシングル。僕の一番のお気に入りです。Curtis Mayfield「You're So Good to Me」をサンプリングしたメロウ・グルーヴなヒップ・ホップ・ソウル。Mary J. Blige「Be Happy」と同じサンプリング・ソースということもあり、セットで聴きたくなりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=aTHmWwFq9bQ
Mary J. Blige「Be Happy」
https://www.youtube.com/watch?v=6OZwGkJDZEA
「Mutual Feeling」
Tony Olabode/Victor Redwood-Sawyerプロデュース。アルバムからの4thシングル。90年代R&Bらしいヴァイヴスがあっていいですね。キャッチーなフックがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=gRCdZj4zits
「Flavour Of The Old School」
2B3 Productionsプロデュース。記念すべき彼女のデビュー・シングルです。A Tribe Called Quest「Hot Sex」ネタを織り込んだグルーヴにのって、Beverleyの美しく初々しい歌声が躍動します。途中、男性ラップでアクセントをつけています。suteki
https://www.youtube.com/watch?v=4LURVwZTbRg
「Remedy」
Felix Weber/Irmgard Klarmannプロデュース。少し哀愁モードのミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=3h2PCrTHhxs
「Down For The One」
2B3 Productionsプロデュース。アルバムからの2ndシングル。George Clinton「Atomic Dog」をサンプリングした重量ファンク・サウンドをバックに、ここでのBeverleyは妖艶に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=kj0O7V_L9z4
「Steppin' On My Shoes」
Colin Burke/Dwayne Burkeプロデュース。シングル曲以外であれば、コレが一番好きです。キャッチーなUKフレイヴァーのグルーヴをバックに、しなやかかつキュートな歌声でBeverleyが輝きます。
https://www.youtube.com/watch?v=0i0U0O4RDVQ
「Promise You Forever」
2B3 Productionsプロデュース。雨音と共に始まるスロウ。USの90年代女性R&Bグループ的な雰囲気があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zEo1W_hg2_8
「It's Your Time」
2B3 Productionsプロデュース。グルーヴィーなオルガンが印象的なファンク・チューン。改めて聴き直すと、UKアシッド・ジャズからの影響も感じられるのが興味深いですね。
「So Happy」
2B3 Productionsプロデュース。素敵なヒップ・ホップ・ソウルの本曲も大好き!曲タイトルも含めてポジティブ・ヴァイヴが伝わってくるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=b20wj2V61vE
「Cast All Your Cares」
2B3 Productionsプロデュース。アルバムからの5thシングル。しっとりと歌い上げる美メロのミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=VMmBijFTvDU
「U've Got It」
Felix Weber/Irmgard Klarmannプロデュース。爽快ファンキー・グルーヴは今日のような土曜モードにピッタリ!終盤のコーラス・ワークは90年代版スウェイ・ビートと呼びたくなります。こんな曲を聴きながら少しプチ贅沢したくなる・・・
https://www.youtube.com/watch?v=Mc9I9JThAAo
「In Time」
2B3 Productionsプロデュース。美しいバラードをしっとりと歌い上げる。素敵なヴォーカル・ワークに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=hA_AGOJhmwY
「Goodbye Innocence」
しっとりとしたピアノ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=qyNh_MIyu1g
Beverley Knightの他の作品もどうぞ!
『Prodigal Sista』(1998年)

『Who I Am』(2002年)

『Affirmation』(2004年)

『Music City Soul』(2007年)

『100%』(2009年)

『Soul UK』(2011年)

『Soulsville』(2016年)
