発表年:1978年
ez的ジャンル:西海岸系メロウ・フュージョン
気分は... :祝!サッカー日本代表
サッカーW杯アジア最終予選の大一番「日本対オーストラリア」は、ご存知の通り2対0で日本が快勝し、ロシアW杯の切符を勝ち取りました。
浅野、井手口といった若手が大抜擢に応えて大仕事をやってのけました。特に、浅野に関しては、23名のメンバー入りにさえ疑問を呈すアンチも多く、不発に終われば相当なバッシングも予想された中、よくぞ起用したハリル、その期待に応えた浅野の2人に拍手を送りたいです。
それにしても2点目をファンタスティックなシュートで決めた井手口は、守備の貢献も含めて間違いなくMOMでしたね。攻守に秀でたMFという点では、稲本以来の大器という気がします。
今日の試合で、ボール奪取に優れたインサイドハーフ、1対1で勝負できる両サイド、キープ力のあるCFをベースにした4-1-4-1(4-3-3)が、アジア予選のみならずW杯本選に向けた日本代表の可能性を拡げてくれた気がします。
でも、これが基本の戦術になると、香川、柴崎あたりは使い所が難しいかもしれませんね。本選23名の枠の中でテクニシャン型の攻撃的MFの定員数はそれ程多くない気がします。それよりも井手口、山口タイプのインサイドハーフの定員数が増えるのでは?
ハリルの去就が心配です。キャプテン長谷部が述べたように、サッカーよりも大切なものがあるのは事実でり、その決断を尊重してあげたいのですが・・・何とかロシアW杯までは采配を振るって欲しいですね。
前監督ザック時代のポゼッション・サッカーを捨て、大一番のオーストラリア戦で縦に早いサッカーの成果を示したハリルホジッチ監督は、間違いなく名将だと思います。解任を論じた人たちは、慰留の嘆願の意味も込めて素直に謝って欲しいですね。
今回はLarsen-Feiten Band、Full Moonの活動でも知られるキーボード奏者Neil Larsenの初ソロ・アルバム『Jungle Fever』(1978年)です。
これまで当ブログで紹介したLarsen-Feiten Band、Full Moonの作品は以下の3枚。
Full Moon『Full Moon』(1972年)
Larsen-Feiten Band『Larsen-Feiten Band』(1980年)
Full Moon featuring Neil Larsen & Buzz Feiten『Full Moon』(1982年)
どうしても盟友Buzz Feitenと組んだLarsen-Feiten Band、Full Moonのイメージが強い人ですが、初ソロ・アルバムとなる本作『Jungle Fever』(1978年)もフュージョン・ファンからは評価の高い1枚です。
レコーディングにはNeil Larsen(key)以下、盟友Buzz Feiten(g)やLarsen-Feiten Bandで同僚となるWillie Weeks(b)、さらにはAndy Newmark(ds)、Ralph MacDonald(per)、Michael Brecker(ts)、Larry Williams(as、fl)、Jerry Hey(tp、flh)といった名うてのミュージシャン達が参加しています。
プロデュースはTommy Li Puma。さらにAl Schmittがエンジニアを務めています。
何といっても、Neil Larsenと盟友Buzz Feitenの再会がファンには嬉しい、Larsen-Feiten Bandへのプレリュード的な1枚です。
アルバム全体としては全曲インストのフュージョン・アルバムであり、Willie Weeks、Andy Newmarkの強力リズム隊を活かしたファンキー・チューン、ブラジリアン・フュージョンと、抑えたトーンのメロウ・チューンがバランス良く配されています。フュージョン・ファンからの人気の高さも頷ける充実作だと思います。
Gato Barbieriのカヴァー「Last Tango In Paris」以外はNeil Larsenのオリジナルです。
「Sudden Samba」、「Last Tango In Paris」といったサンバ・リズムのブラジリアン・フュージョンは、ブラジル音楽好きの方も楽しめると思います。
9月に突入しましたが、サマー・モードをエンジョイできるフュージョン作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Sudden Samba」
僕の一番のお気に入り。サンバ・ビートが心地好く響くオルガン・サンバ・フュージョン。Larsenのオルガンと盟友Feitenのギターがサマー・モードへ誘います。フュージョン好き以外に、ブラジル好きの人も楽しめる1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=4E92y1wr2Gs
「Promenade」
抑えたトーンの美しさに魅了されるメロウ・フュージョン。ここでのLarsenはエレピ&ピアノをプレイしています。
https://www.youtube.com/watch?v=gmlnLlzSNX4
「Windsong」
Willie Weeks、Andy Newmarkの強力なリズム隊が牽引するファンキー・チューン。Larsenのオルガン・ソロ、Feitenのギター・ソロで盛り上がります。
https://www.youtube.com/watch?v=_cqkIKUIveo
「Emerald City」
メロウ・エレピが軽やかに都会的なメロウ・フュージョン。Michael Breckerのサックス・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=nTOEmZxSOWQ
「Jungle Fever」
タイトル曲は推進力のあるファンキー・サウンドで盛り上げてくれます。Larsen、Feitenを中心に強力なレコーディング・メンバーならではのフュージョン・サウンドを存分に楽しませてくれます。Jerry Hey & Larry Williamsのホーン隊もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=sW9hpFYwj4Y
「Red Desert」
Larsen-Feitenコンビらしい落ち着いた雰囲気のメロウ・フュージョン。Larsenのオルガン・ソロを堪能しましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=gpPAkU7gRPc
「Last Tango In Paris」
Gato Barbieriの名曲をカヴァー。サンバ・リズムの効いたブラジリアン・フュージョン調で楽しませてくれます。サンバ・リズムとLarsenのオルガンがよくマッチしています。Michael Breckerがサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9CyH0TyE2PI
「From A Dream」
ラストは哀愁バラードでしっとりと締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ShntfHorLH4
2ndソロ『High Gear』(1979年)やLarsen-Feiten Band、Full Moonのアルバムもチェックを!
『High Gear』(1979年)
Full Moon『Full Moon』(1972年)
Larsen-Feiten Band『Larsen-Feiten Band』(1980年)
Full Moon featuring Neil Larsen & Buzz Feiten『Full Moon』(1982年)