2017年09月02日

General Caine『Dangerous』

Dazz Band路線へ進んだTabu第2弾☆General Caine『Dangerous』
デンジャラス+3(期間限定特別盤)
発表年:1983年
ez的ジャンル:Tabu系アーバン・ファンク
気分は... :軌道修正...

今回は80年代ファンク作品General Caine『Dangerous』(1983年)です。

General Caineは、リーダーのMitch McDowellを中心にL.A.で結成されたファンク・ユニット。

Groove Time Recordsから『Let Me In』(1978年)、『General Caine II Get Down Attack』(1980年)、Tabu Recordsから『Girls』(1982年)、『Dangerous』(1983年)、さらにグループ名をGeneral Kaneに改めてMotownから『In Full Chill』(1986年)、『Wide Open』(1987年)という合計6枚のアルバムをリリースしています。

P-Funkの流れを汲む重量ファンクで評価されているグループですが、一般的にはGeneral Caine名義の4枚の人気が高く、MotownからリリースされたGeneral Kane名義の2枚は駄作という評価が多いかもしれませんね。

僕の場合、最初に聴いた彼らのアルバムがParliament「Flash Light」のカヴァー目当てにリアルタイムで購入した『Wide Open』(1987年)だったので、『Wide Open』にも愛着があるのですが・・・

General Kane 「Girl Pulled The Dog」
 https://www.youtube.com/watch?v=r0XiFxMNlcI
General Kane「Flashlight」
 https://www.youtube.com/watch?v=_5a_mkL2n7g

さて、本作『Dangerous』(1983年)はTabu Recordsからの第2弾アルバムとなります。Tabuからの第1弾アルバム『Girls』(1982年)では、Fred WesleyMaceo ParkerRay DavisといったP-Funk勢が参加したP-Funk色の強いアルバムでしたが、本作『Dangerous』は大きく路線変更し、よりアーバンなファンク作品に仕上がっています。

この路線変更を断行するために、グループは外部プロデューサーの招へいを選択しました。白羽の矢が立てられたのは全米チャート第5位、同R&Bチャート第1位となった「Let It Whip」をはじめ、Dazz Bandを商業的成功に導いたLeon "Ndugu" ChanclerReggie Andrewsのコンビ。

さらにメンバーも大幅に入れ替え、外部ミュージシャンも積極的に起用しています。元Graham Central StationHerschell "Happiness" Kennedy(key)、後にソロ・シンガーとしてデビューするVesta Williams(vo)等がレコーディングに参加しています。

決してGeneral Caineらしいアルバムとは言えませんが、80年代ファンク作品としては充実した1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Bomb Body」
従来からの路線変更を印象づける80年代らしいエレクトリック・ファンクがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=QhJ2UVvS16A

「By My Side」
本作ならではのアーバンな雰囲気の漂うエレクトリック・ファンク。Tabuらしい雰囲気のファンク・サウンドに仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Ey4wbbIHgOQ

「Yellow Pages」
The Timeあたりのミネアポリス・ファンクに通じる魅力を持った仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=Rx6Ii_LezEA

「Upside Down」
アーバン・メロウなミディアム・スロウ。ブラコン好きの人は気に入る1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Et7d3AKUMQE

「Ooh, Aah」
エレポップ的なダンサブル・チューン。これは今聴くと少しビミョーかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=nhcFMqyW_4E

「The Bus」
Dazz BandRick James路線のキャッチーなファンク・グルーヴ。Leon "Ndugu" Chancler/Reggie Andrews起用の効果が表れた1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=6mZKXeC7p0E

「Get Closer」
キャッチーなアーバン・ファンクは僕の一番のお気に入り。Cameoあたりと一緒に聴きたくなります。気の利いたホーン・アンサンブルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=zcv4eNhPHU4

「True Love」
ラストは素敵なサックスと共に始まるスロウ・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JHpA_yv2HSk

国内再発CDには「Ooh Aah (Extended Version)」「Ooh Aah (Instrumental)」「Ooh Aah (7" Mix)」という3曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

General Caineの他作品もチェックを!

『Let Me In』(1978年)
Let Me in

『General Caine II Get Down Attack』(1980年)
Get Down Attack

『Girls』(1982年)
ガールズ+2(期間限定特別盤)
posted by ez at 06:12| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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