2017年09月17日

Joao Donato E Donatinho『Sintetizamor』

親子共演はブラジル版Tuxedo?☆Joao Donato E Donatinho『Sintetizamor』
シンテチザモー Sintetizamor
発表年:2017年
ez的ジャンル:ブラジリアン・ブギー・ファンク
気分は... :柴崎ゴール!

先ほどバルサ戦での柴崎岳の先制ゴールを生放送で観て少し興奮気味です。

今回は新作アルバムから、ブラジル音楽の偉大なコンポーザー/キーボード奏者Joao Donatoと息子Donatinhoの親子共演アルバムJoao Donato E Donatinho『Sintetizamor』です。

ブラジル音楽の偉大なコンポーザー/キーボード奏者Joao Donatoについて、これまで当ブログで紹介した作品は以下の3枚。

 『Sambou, Sambou(Muito a Vontade)』(1962年)
 『A Bad Donato』(1970年)
 『Quem e Quem』(1973年)

近年、サウンド・クリエイターとして頭角を現してきたDonatinhoとその偉大な父Joao Donatoの親子共演アルバム。どうしても父Joao Donatoのネームバリューが先行してしまいますが、本作の主役は父親よりもプロデューサー/アレンジャー/リズム・プログラミングを手掛けた息子Donatinhoだと思います。

そんなDonatinhoが父のサポートを得ながら、さながらブラジル版Tuxedoと呼びたくなるブギー・ファンク作品を創り上げたのが本作『Sintetizamor』です。

作曲はすべて2人で行い、演奏も多くの部分を2人でこなしています。

Moraes Moreiraの息子でMaria Ritaの公私のパートナーDavi MoraesJoao Boscoの娘でDonatinhoの恋人であるJulia Bosco等もレコーディングに参加しています。

どちらかと言えば、ブラジル音楽ファンよりも、ディスコ/ファンク好きの人向けのアルバムかもしれませんが、次世代ブラジル・ミュージシャンがお好きな人は要チェックな1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「De Toda Maneira」
オススメ1。Donatinho/Joao Donato/Davi Moraes作。本作を象徴するブリブリのブギー・ファンクでアルバムは幕を開けます。
https://www.youtube.com/watch?v=ewbLJ60AOeE

「Surreal」
オススメ2。Donatinho/Joao Donato/Domenico Lancellotti/Julia Bosco作。Herbie Hancockに捧げられたトークボックス使いのメロウ・ファンク。『Sunlight』(1978年)収録のヴォコーダー名曲「I Thought It Was You」がお好きな人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=02Bf9ycMsA4

「Quem E Quem」
Donatinho/Joao Donato/Jean Kuperman作。Donatoの名盤『Quem e Quem』(1973年)と同タイトルですが新曲です。父Donatoがヴォーカルをとるメロウ・ディスコ。御大がこの年齢でディスコ・チューンのヴォーカルをとるとは?Gabriela Rileyの女性ヴォーカルが上手くフォローしています。
https://www.youtube.com/watch?v=0myH3MvQZyQ

「Interstellar」
オススメ3。Donatinho/Joao Donato/Davi Moraes/Gabriela Riley作。DonatinhoとGabriela Rileyがヴォーカルをとる80年代モードのミディアム・ファンク。Davi Moraesのヴォコーダーもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=nMISGxEV6X8

「Lei Do Amor」
オススメ4。Donatinho/Joao Donato/Roge作。配信で先行リリースされたシングル曲。煌びやかなシンセの音色が似合う爽快メロウなディスコ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=d_PtrBUxAtA

「Clima de Paquera」
Donatinho/Joao Donato作。父Donatoと息子の恋人Julia Boscoによる恋人同士の電話での会話調ヴォーカルが聴けるメロウ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=xTJRcnzqJ4c

「Luz Negra」
オススメ5。Donatinho/Joao Donato/Jonas Sa作。Donatinhoのトークボックスも含めてモロにZapp/Roger調のファンク・チューンです。。
https://www.youtube.com/watch?v=00VflnyH4Rc

「Vamos Sair A Francesa」
Donatinho/Joao Donato/Ronaldo Bastos作。父Donatoがヴォーカルをとる本曲が本作で一番Joao Donatoらしい雰囲気かもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=VJ6CmnyI_2w

「Ilusao de Nos」
Donatinho/Joao Donato/Joao Capdeville作。親子デュエットにおるメロウ・ミディアム。シンセの響きがよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=axeX5BrDgxU

「Hao Chi」
Donatinho/Joao Donato作。本編ラストはメロウに締め括ってくれます。終盤に中国語のヴォーカルが入ってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=4j1XkL6LEcA

国内盤CDにはKeilaをフィーチャーした「Dois Segundos」、「Lei Do Amor」のAlexandre Kassinによるリミックス「Lei Do Amor (Kassin Remix)」がボーナス・トラックとして追加収録されています。

ご興味がある方はDonatinhoの初ソロ・アルバム『Zambe』や彼がプロデュースしたJulia Bosco『Dance Com Seu Inimigo』もチェックを!

Donatinho『Zambe』(2015年)
Zambe

Julia Bosco『Dance Com Seu Inimigo』(2016年)
Dance Com Seu Inimigo
posted by ez at 00:08| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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