2017年09月21日

Jonny Teupen『Play Harp』

ハープ奏者による優雅なバロック・ジャズ☆Jonny Teupen『Play Harp』
プレイ・ハープ
発表年:1966年
ez的ジャンル:ドイツ産バロック・ジャズ
気分は... :安室ちゃん引退!

今回はドイツ人ハープ奏者Jonny Teupenによるバロック・ジャズ作品『Play Harp』(1966年)です。

Jonny Teupen(1923-1991年)の作品紹介は、『Love And Harp A La Latin』(1965年)に続き2回目になります。

本作『Play Harp』(1966年)は、ヨーロッパらしいバロック・ジャズ作品として再評価の高い1枚です。クラシックのエレガントさとジャズの小粋なフィーリングがうまく融合しています。

元々クラシック畑であったJonny Teupenらしい

レコーディング・メンバーはJonny Teupen(harp)、Jimmy Woode Jr.(b)、John Fischer(b)、Kenny Clarke(ds)、Stuff Combe(ds)、Sahib Shihab(fl)、Francis Coppieters(harpsichord)、Blanche Birdsong(vo)。

プロデュースはFriedel Berlipp

人気コンピ『Cafe Apres-midi』シリーズにも収録された「Bourree」「Konzert Fur Harfe Und Orchester Op. 4, Nr.6, B-Dur, 1. Satz」などソフトリーでヨーロピアンなバロック・ジャズを楽しむできます。

正直、クラシックは少し苦手な僕ですが、そんな僕でも楽しめるクラシックなジャズ作品です。

全曲紹介しときやす。

「Bourree」
F. J. Zimmermann/Friedel Berlipp作。前述のように人気コンピ『MPS for Cafe Apres-midi』のオープニングを飾った人気曲。Teupenのハープ、Francis Coppietersのハープシコード、Blanche Birdsongの女声スキャットがヨーロピアンなエレガントさを醸し出す至極のバロック・ジャズに仕上がっています。

「Menuett Nr. 1」
Jonny Teupen作。Sahib Shihabのフルートが印象的なバロック・ジャズらしい落ち着いた仕上がり。クラシック出身らしいTeupenの品格のあるハープを楽しめます。

「Fugato」
Paul Kuhn作。クラシックとジャズを見事に融合させた気品に満ちたヨーロピアン・ジャズ。

「Konzert Fur Harfe Und Orchester Op. 4, Nr.6, B-Dur, 3. Satz」
Georg Fr. Handel作。ヘンデル「ハープとオーケストラのための協奏曲変ロ長調 第3楽章」のジャズ・カヴァー。クラシカルな優雅さとジャズらしい軽やかさを見事に両立させています。

「Prelude」
H. Banter作。優雅なオーケストレーションをバックに、Sahib ShihabのフルートとTeupenのハープが軽やかに舞います。

「Minuetto Per Un Arpa」
F. J. Zimmermann/Friedel Berlipp作。聴いているだけで時間や場所を忘れてエレガントな音世界に浸れます。

「Gavotte」
Joh. Seb. Bach作。バッハ作品のジャズ・カヴァー。室内楽的な雰囲気の中でほんのりジャズ・フィーリングを効かせているのがいいですね。

「Barock On Harp」
H. Hotter作。タイトルの通り、バロックなハープを存分に楽しめます。Kenny Clarkeのドラミングだけは思い切りジャズしていますが。

「Barockin' The Blues」
Friedel Berlipp/Jonny Teupen作。タイトルからバロック&ブルースってどんな音だろう?と思いましたが、ウォーキングベースがナビゲートする軽やかでエレガントな仕上がりです。

「Konzert Fur Harfe Und Orchester Op. 4, Nr.6, B-Dur, 1. Satz」
Georg Fr. Handel作。ヘンデル「ハープとオーケストラのための協奏曲変ロ長調 第1楽章」のジャズ・カヴァー。『MPS for Cafe Apres-midi Grand Cru』のオープニングを飾った、「Bourree」と並ぶ人気曲。ヘンデルのクラシック名曲をBlanche Birdsongの女声スキャットを交えつつ、ジャズ・ハープらしいエレガントなヨーロピアン・ジャズに仕上げています。

「Menuett Nr. 2」
Jonny Teupen作。朝の目覚めに聴きたくなる爽やかなバロック・ジャズ。

「Konzert Fur Harfe Und Orchester Op. 4, Nr.6, B-Dur, 2. Satz」
Georg Fr. Handel作。ヘンデル「ハープとオーケストラのための協奏曲変ロ長調 第2楽章」のジャズ・カヴァー。まさにハープとオーケストラのための協奏曲です。

「Etude In C」
Paul Kuhn作。Sahib ShihabのフルートとTeupenのハープの軽やかな掛け合いが心地好いバロック・ジャズ。ジャズ・フィーリングを巧みに融合させています。

「Pavane」
Jonny Teupen作。他の演奏とは少し異なる素朴な味わいにグッときます。

「Intrada」
Hans Willi Bergen作。Blanche Birdsongの女声スキャットに魅了させる小気味よい演奏です。

「Andante」
F. J. Zimmermann/Friedel Berlipp作。ラストは美しいハープの音色を堪能しながらエンディングを迎えます。

Jonny Teupenの他作品もチェックを!

『Love And Harp A La Latin』(1965年)
Love & Harp a La Latin

『Harpadelic』(1969年)
Harpadelic
posted by ez at 00:03| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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