2017年10月13日

Robert Palmer『Sneakin' Sally Through The Alley』

The Meters、Lowell George、Steve Winwoodも参加したデビュー作☆Robert Palmer『Sneakin' Sally Through The Alley』
スニーキン・サリー・スルー・ジ・アリー(紙ジャケット・生産数限定)
発表年:1974年
ez的ジャンル:伊達男系ブルーアイド・ソウル
気分は... :俺にしかできない!

今は亡きUKロックの伊達男シンガーRobert Palmerのデビュー・アルバム『Sneakin' Sally Through The Alley』(1974年)です。

Robert Palmer(1949-2003年)の紹介は、4thアルバム『Double Fun』(1978年)、2ndアルバム『Pressure Drop』(1975年)に続き、3回目となります。

UKの白人男性シンガーながら、ニューオリンズ色の強いブルーアイド・ソウルとして評価の高いデビュー作です。

プロデュースはSteve Smith

レコーディングにはArt Neville(key)、Leo Nocentelli(g)、George Porter Jr.(b)、Joseph "Zigaboo" Modeliste(ds)というThe Metersの面々をはじめ、Lowell GeorgeLittle Feat)(g)、Cornell Dupree(g)、Richard Tee(p)、Gordon Edwards(b)、Bernard Purdie(ds)、Simon Phillips(ds)、Steve Winwood(p)、Jim Mullen(g)、Jody Linscott(harmonica)、Vicki Brown(back vo)、Mongezi Feza(flageolet、horns)等のミュージシャンが参加しています。

どうしてもThe Metersがバッキングを務めた「Sneakin' Sally Through the Alley」「Sailing Shoes」「How Much Fun」あたりのニューオリンズ・ファンクが目立ちますが、Stuff勢とBernard Purdieらのバッキングを務めた「Get Outside」「Blackmail」「Through It All There's You」あたりの小粋なブルーアイド・ソウルにもグッときます。

久々にアルバム通しで聴きましたが、改めてRobert Palmerの魅力を再認識できました。やはり、彼の場合、70年代の初期作品に惹かれますね。

全曲紹介しときやす。

「Sailing Shoes」
Little Featのカヴァー(Lowell George作)。Little Featのオリジナルは『Sailin' Shoes』に収録されています。The Metersによる骨太なニューオリンズ・ファンク・サウンドをバックに、Palmerがブルーアイド・ソウルなヴォーカルを聴かせてくれます。正直、Little Featのオリジナルより断然聴きやすく、格好良さがダイレクトに伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=bg0H8qRLPbw

「Hey Julia」
Robert Palmer作。Stuff勢とBernard Purdieらのバッキングを従え、Palmerの少しハスキーなソウルフル・ヴォーカルが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=wfz16OCp9hU

「Sneakin' Sally Through the Alley」
Lee Dorsey、1971年のシングルをカヴァー(Allen Toussaint作)。タイトル曲はThe MetersLowell George、Simon Phillipsらがバックを務める格好良いファンキー・グルーヴ。この圧倒的グルーヴの虜になる方も多いのでは?少し格好つけたPalmerの歌い回しが伊達男らしいですね。Lowell Georgeのスライド・ギターやJody Linscottのハーモニカもいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=gsLz2pvO5N0

「Get Outside」
Robert Palmer作。シングルにもなったソウル・バラード。一聴すると地味ですが、なかなか気の利いたブルーアイド・ソウルです。
https://www.youtube.com/watch?v=AHo1AEeeLfA

「Blackmail」
Robert Palmer/Lowell George作。都会的に洗練されたLittle Featといった趣の仕上がりです。

「How Much Fun」
Robert Palmer作。The MetersLowell Georgeによるモロにニューオリンズなバッキング。開放的なファンキー・サウンドの中にPalmerとThe Metersの相性の良さを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=RzxOLyPN0Sk

「From a Whisper to a Scream」
Allen Toussaint作品のカヴァー。Esther Phillips等も取り上げている楽曲です。Allen Toussaintのオリジナルは『Toussaint』(1970年)に収録されています。夜明け前のバラードといった趣です。ここでのThe Metersは抑えた演奏で、Palmerのヴォーカルを引き立てています。
https://www.youtube.com/watch?v=cpzxqyCqLyk

「Through It All There's You」
Robert Palmer作。ラストは12分を超える大作。Stuff勢とBernard Purdieらの小粋なセンスのバッキングが格好良い都会的なファンキー・グルーヴ。Steve Winwoodもピアノで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=PW21wyPMh2I

ご興味がある方は初期Robert Palmerの他作品もチェックを!

『Pressure Drop』(1975年)
Pressure Drop

『Some People Can Do What They Like』(1976年)
サム・ピープル(紙ジャケット・生産数限定)

『Double Fun』(1978年)
ダブル・ファン(紙ジャケット・生産数限定)

『Secrets』(1979年)
シークレッツ(紙ジャケット・生産数限定)

『Secrets/Clues/Maybe It's Live 』(1979/1980/1982年)※3in1CD
Secrets & Clues & Maybe It's Live
posted by ez at 01:14| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]