2017年10月19日

Tarrus Riley『Parables』

現代屈指の男性レゲエ・シンガーの代表作☆Tarrus Riley『Parables』
Parables
発表年:2006年
ez的ジャンル:男性レゲエ・シンガー
気分は... :モダンなレゲエ・フィーリング・・・

今回はレゲエ・アルバムTarrus Riley『Parables』(2006年)です。

レゲエ・シンガーJimmy Rileyの息子でもある1979年N.Y.生まれ、ジャマイカ育ちの男性レゲエ・シンガーTarrus Riley(本名:Omar Riley)の紹介は、『Love Situation』(2014年)に続き2回目となります。

モダンでメロウなロックステディ作品『Love Situation』(2014年)は『ezが選ぶ2014年の10枚』にセレクトするほどお気に入りの1枚でした。

そんなTarrus Rileyの代表作といえば、本作『Parables』(2006年)になるのかもしれませんね。本作からは「She's Royal」「Stay With You」「Lion Paw」といったヒットが生まれました。

僕の場合、頻繁にレゲエ作品を聴いているわけではありませんが、そんな僕でもすんなり聴けるレゲエ・アルバムが本作『Parables』です。正統派のルーツ・レゲエ、素敵なラヴァーズ、感動的なビューティフル・ソング、レゲエの枠に縛られない楽曲等がバランス良く配されているので、飽きが来ないのかもしれません。

プロデュースはDean Fraser。父Jimmy Rileyとも親交のあったSly & Robbie(Sly Dunbar/Robbie Shakespeare)もレコーディングに参加しています。

前述の3曲のシングル曲以外に、アーバン・メロウな「Pick Up The Pieces」、Duane Stephensonとの素敵なデュエット「Let Love Live」、Beres Hammond 「Groovy Little Thing」のリメイク・トラック使用の「Something Strong」、Max Romeo「Three Blind Mice」のリメイク・トラック使用の「Parables」、軽くダビーな「Beware」が僕のオススメです。

まぁ、とりあえず「She's Royal」「Stay With You」「Lion Paw」の3曲を聴けば、本作の魅力が分かると思いますが・・・

色々な意味で総合力のあるレゲエ・アルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「System Set (Willie Lynch Syndrome)」
Luciano「Give Praise」(2004年)と同じトラックを使用しています。力強いトラックをバックに、Tarrusのヴォーカルにも強い決意のようなものを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=GLzZc6cCXw4

Luciano「Give Praise」
 https://www.youtube.com/watch?v=Wt0OS5k8r20

「Haunt You」
正統派レゲエですが、Mitchum 'Khan' Chinのファンキー・ギターをはじめ洗練されたバッキングがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=SzxnZcqPDww

「Beware」
オススメその1。Half Pint「Political Fiction」のリメイク・トラックを使用しています。軽くダビーな感じがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=xbJX-j3ALyM

「Micro Chip」
ホーン・セクションも含めて、ソウル・フィーリングのキャッチーさがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=3R-7DphEJnM

「One Two Order」
Sly & Robbie(Sly Dunbar/Robbie Shakespeare)がバックを務めます。Prince Alla「Stone」(1977年)のリメイク・トラックを使用しています。レゲエらしい哀愁サウンドにグッとくる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=WL9J8gMMf3U

「Stay With You」
オススメその2。John Legendのヒット・アルバム『Get Lifted』(2004年)収録のビューティフル・バラードをカヴァー。シングルにもなりました。今聴くと、オリジナルよりも素敵なラヴァーズに仕上がった本ヴァージョンの方が僕にはフィットするかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=6VJFjEDzHgY

「She's Royal」
オススメその3。アルバムからのヒット・シングル。Delroy Wilson「Money Love」(1969年)のリメイク・トラックを使用しています。Sly & Robbieのリズム・セクションを務めます。リラックスしたサウンドとTarrusのヴォーカルが実に心地好いですね。寛ぎモードにフィットする仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=qGuLqe-NMKg

「Something Strong」
オススメその4。Beres Hammond 「Groovy Little Thing」(1985年)のリメイク・トラックを使用しています。 Nikki Burt、Althea Hamiltonの女性コーラスとのヴォーカル・ワークがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=A-EnnXEGPmM

「Lion Paw」
オススメその5。女性コーラス隊を従えたビューティフル・ソング。シングルにもなりました。サンセット・モードにフィットしそうな素敵な1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=MjgEOJBAwKo ※ライブ音源

「Parables」
オススメその6。タイトル曲はMax Romeo「Three Blind Mice」(1975年)のリメイク・トラックを使用しています。レゲエらしいグルーヴを存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=3R-7DphEJnM

「Africa Awaits」
Jah Cure「True Reflection」(2006年)と同じトラックを使用しています。Tarrusの願いが伝わってくる感動的なビューティフル・ソングです。
https://www.youtube.com/watch?v=maI4ITlVAnc

Jah Cure「True Reflection」
 https://www.youtube.com/watch?v=OMouFnbr7iU

「Pick Up The Pieces」
オススメその7。都会的なメロウ・フィーリングにグッとくるアーバン・レゲエ。AOR/アーバンな楽曲とセットで聴いてもフィットしそうです。Dean Fraserのサックスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=s-OBDEslfg0

「Let Love Live」
オススメその8。Duane Stephensonをフィーチャー。Duane StephensonはDean Fraserプロデュースでデビュー・アルバム『From August Town』(2007年)をリリースした男性レゲエ・シンガーです。同じFraser門下生の2人が愛を歌い上げる素敵な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=jq95MMQRj5o

「Family」
ジャマイカ出身の女性シンガーDella Manleyをフィーチャー。ファンキー・フィーリングのサウンドをバックに、素敵な男女デュエットを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hWQIeog-86g

「My Baby (Cyan Sleep)」
Mitchum 'Khan' Chinのアコースティックをギターをバックに、子供のために優しく語り掛ける1曲で本編は幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=aa_htk_QeJA

僕の所有する国内盤CDには「She's Royal(De Royal Vibes Mix)」「Lion Paw Live」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

ご興味がある方はTarrus Rileyの他作品もチェックを!

『Challenges』(2004年)
Challenges

『Contagious』(2009年)
Contagious

『Mecoustic』(2012年)
Mecoustic

『Love Situation』(2014年)
Love Situation
posted by ez at 05:02| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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