発表年:1992年
ez的ジャンル:紅一点ヴォーカル系R&Bグループ
気分は... :ヤラかした...
今回は90年代R&B作品からModest Fok『Love Or The Single Life』(1992年)です。
Modest Fokはアトランタで結成されたR&Bグループ。メンバーはDebra Killings、James Killings、Myra Killings、Kenny Wright、Martin Blocksonという5名。
紅一点のメンバーDebra Killingsのキュートなヴォーカルの魅力を前面に打ち出したグループです。
グループは唯一のアルバムとなる『Love Or The Single Life』(1992年)と「Love Or The Single Life」、「Promise Me」という2枚のシングルをリリースしています。
この時期のR&Bグループといえば、女性グループもしくは男性グループが中心であり、紅一点の女性ヴォーカルを中心とした男女グループは貴重な存在かもしれませんね。
Debra Killingsのキュートなヴォーカルの魅力を前面に打ち出した内容は、80年代ブラコンの佇まいも感じられます。そのあたりも僕が本作を気に入っている理由かもしれません。
メンバー自身によるプロデュースが中心ですが、それ以外にDwayne Wiggins(Tony! Toni! Tone!)とJoyce Irby(Klymaxx)もプロデュースに関与しています。
「Love Or The Single Life」、「Promise Me」というシングル2曲が目立ちますが、「Lay Me Down」、「Come To Me」といったバラード系もオススメです。
マイナーな作品ですが、なかなかの佳作だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Love Or The Single Life」
タイトル曲はDebraのキュートなリード・ヴォーカルが栄える爽快ダンサブル・チューン。シングルとして全米R&Bチャート第37位となっています。本作のハイライトと呼べるでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=L0nvq-ZnfN0
「Hard To Be Righteous」
Debraの魅力を前面に打ち出したアップ・チューン。良くも悪くも90年代初めの打ち込みサウンドなので好き/嫌いが分かれるかも?
「Promise Me」
「Love Or The Single Life」に続くシングル曲。90年代前半らしいアーバンなミディアム・ダンサー。少し抑えたトーンがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=EFqO6mi33Eg
「After All Said And Done」
哀愁ミディアムなダンサブル・チューン。特に中盤以降のDebraのヴォーカルがキュートでいいですね。
「Getting It On」
Dwayne Wigginsプロデュース。トニーズらしいテイストの1曲に仕上がっています。ポップ&ソウルな感じがいいですね。
「Lay Me Down」
個人的にはアルバムで一番お気に入りのミディアム・バラード。Debraのキュート・ヴォーカルとアーバン・サウンドがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=c5gm5CnI_cM
「I'll Be Lovin' You」
オトナのラブ・バラードをDebraが艶やかに歌い上げます。聴き重ねるほどにグッときます。
「Come To Me」
「Lay Me Down」と並ぶお気に入り。Debraの切々としたヴォーカルに胸に迫るラブ・バラード。彼女のヴォーカルの魅力を存分に堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=LXH9odxCreM
「Forever」
Joyce Irbyプロデュース。オーセンティックなバラードをしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=Nf2S59WIuZ8
「I Don't Know」
Joyce Irbyプロデュース。ラストも素敵なスロウで締め括ってくれます。
ご興味がある方は紅一点Debra Killingsのソロ・アルバムもチェックを!
Debra Killings『Surrender』(2003年)