発表年:1995年
ez的ジャンル:濃厚系男性R&B
気分は... :Mike Tyson最強!
今回は90年代男性R&B作品からMichael Speaks『No Equal』(1995年)です。
Michael Speaksは1977年ミシガン州ベントン・ハーバー出身の男性R&Bシンガー。
「Freak Like Me」の大ヒットで知られる女性R&BシンガーAdina Howardのデビュー・アルバム『Do You Wanna Ride?』(1995年)収録の 「You Don't Have To Cry」でフィーチャリングされ、デビューを果たします。
Adina Howard feat. Michael Speaks 「You Don't Have To Cry」
https://www.youtube.com/watch?v=wkjTo7KiyXs
自身の名義では本作『No Equal』(1995年)と『Praise at Your Own Risk』(2000年)という2枚のアルバムをリリースしています。当ブログで紹介した作品でいえば、Sa-Deuce『Sa-Deuce』(1996年)でMichaelがフィーチャリングされています。
さて、今回する1stアルバム『No Equal』(1995年)は、ボクサー姿のMichaelが写るジャケのように、男気のある濃厚なR&B作品に仕上がっています。シャウトするMichaelのヴォーカルはなかなか魅力的です。
その一方で、後半はコンテンポラリー・ゴスペル調の楽曲も交え、ヴォーカルワークに重点を置いた楽曲が目立ちます。Michaelの原点がゴスペルであることを強く感じます。
前半ならば、「Heartbreaker」、「I Specialize」、「Out Of My Mind」、後半ならば、「Whatever You Need」、「Nothin' I Wouldn't To Do For」あたりが僕のオススメです。
派手さはありませんが、安定した内容の男性R&B作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Undisputed (Tribute To Mike Tyson)」
アルバムのイントロ。ボクシングのトレーニングをイメージさせます。当時、誰もが認める(Undisputed)"最強"のボクシング世界ヘビー級チャンピオンであったMike Tysonに捧げられたものです。The Mecca Don Bros.プロデュース。
「I'll Make It Alright」
Carl Roland/Charles Jordan/Al Fouseプロデュース。熱狂するボクシングの試合会場の効果音と共に始まるファンク・チューン。重心の低いグルーヴ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=lJh76oq9-Tw
「Is It Still Good」
Carl Roland/Charles Jordan/Al Fouseプロデュース。この時期の男性R&Bらしいメロディアスなミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=e-FhsZw_4JA
「Out Of My Mind」
Carl Roland/Livio Harrisプロデュース。僕好みの美メロ・バラード。Michaelと女性バック・ヴォーカルとの絡みがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=RMeyMSen8Eg
「I Specialize」
Darin Whittingtonプロデュース。Skull Snaps「It's a New Day」をサンプリングしたビートがいい感じのダンサブルなミディアム・グルーヴ。90年代R&Bグルーヴ好きの人は気に入る1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=7x34KGufM2Q
「Heartbreaker」
Jorge Corante/Livio Harrisプロデュース。個人的にはアルバムのハイライト。Al Johnson & Jean Carne「I'm Back for More」をサンプリングしたキャッチーなR&Bグルーヴ。男気のあるMichaelのヴォーカルが栄える1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=LEv02VdNOUQ
「From The Back」
Michael Speaks/T-Westプロデュース。Michaelがシャウトしまくる90年代男性R&Bらしい濃厚なスロウ・ジャムで迫ります。
https://www.youtube.com/watch?v=3yyRFmi8COA
「I'm Sorry」
Kiyamma Griffin プロデュース。コンテンポラリー・ゴスペル調の仕上がり。アルバム前半とは異なるMichael Speaksの魅力が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=RogFEJJ9Qls
「If Only For One Night」
The Mecca Don Bros.プロデュース。男臭いミディアム。この濃厚さがこの人の魅力なんでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=RogFEJJ9Qls
「Whatever You Need」
Carl Roland/Livio Harrisプロデュース。素敵なヴォーカルワークが栄えるビューティフル・バラード。オーセンティックな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=QV8UMQlyLoQ
「Nothin' I Wouldn't To Do For」
John Howcott/Emanuel Officer/Donald Parksプロデュース。「Whatever You Need」と同系統のオーセンティックなバラード。ヴォーカルワークで魅せます。
https://www.youtube.com/watch?v=9hrfoJxVX2I
「Jesus Is Real」
Michael Speaks/The Mecca Don Bros.プロデュース。TGE Choirをフィーチャー。この時期流行ったコンテンポラリー・ゴスペルな仕上がりです。New Life Community Choir feat. John P. Keeのカヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=QWnR3ZjNhBw
「You Don't Have To Cry (Remix)」
CDボーナス・トラック。Michaelのデビュー・シングルAdina Howard「You Don't Have To Cry」のリミックス。
https://www.youtube.com/watch?v=Z1v5rEEjExE
ご興味がある方は2nd『Praise at Your Own Risk』(2000年)や「You Don't Have To Cry」のオリジナル収録のAdina Howard『Do You Wanna Ride?』(1995年)あたりもチェックしてみては?
『Praise at Your Own Risk』(2000年)
Adina Howard『Do You Wanna Ride?』(1995年)