2017年11月03日

Michael Speaks『No Equal』

ゴスペルの影響も感じる濃厚な男性R&B作品☆Michael Speaks『No Equal』
michael speaks no equal.jpg
発表年:1995年
ez的ジャンル:濃厚系男性R&B
気分は... :Mike Tyson最強!

今回は90年代男性R&B作品からMichael Speaks『No Equal』(1995年)です。

Michael Speaksは1977年ミシガン州ベントン・ハーバー出身の男性R&Bシンガー。

「Freak Like Me」の大ヒットで知られる女性R&BシンガーAdina Howardのデビュー・アルバム『Do You Wanna Ride?』(1995年)収録の 「You Don't Have To Cry」でフィーチャリングされ、デビューを果たします。

Adina Howard feat. Michael Speaks 「You Don't Have To Cry」
 https://www.youtube.com/watch?v=wkjTo7KiyXs

自身の名義では本作『No Equal』(1995年)と『Praise at Your Own Risk』(2000年)という2枚のアルバムをリリースしています。当ブログで紹介した作品でいえば、Sa-Deuce『Sa-Deuce』(1996年)でMichaelがフィーチャリングされています。

さて、今回する1stアルバム『No Equal』(1995年)は、ボクサー姿のMichaelが写るジャケのように、男気のある濃厚なR&B作品に仕上がっています。シャウトするMichaelのヴォーカルはなかなか魅力的です。

その一方で、後半はコンテンポラリー・ゴスペル調の楽曲も交え、ヴォーカルワークに重点を置いた楽曲が目立ちます。Michaelの原点がゴスペルであることを強く感じます。

前半ならば、「Heartbreaker」「I Specialize」「Out Of My Mind」、後半ならば、「Whatever You Need」「Nothin' I Wouldn't To Do For」あたりが僕のオススメです。

派手さはありませんが、安定した内容の男性R&B作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Undisputed (Tribute To Mike Tyson)」
アルバムのイントロ。ボクシングのトレーニングをイメージさせます。当時、誰もが認める(Undisputed)"最強"のボクシング世界ヘビー級チャンピオンであったMike Tysonに捧げられたものです。The Mecca Don Bros.プロデュース。

「I'll Make It Alright」
Carl Roland/Charles Jordan/Al Fouseプロデュース。熱狂するボクシングの試合会場の効果音と共に始まるファンク・チューン。重心の低いグルーヴ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=lJh76oq9-Tw

「Is It Still Good」
Carl Roland/Charles Jordan/Al Fouseプロデュース。この時期の男性R&Bらしいメロディアスなミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=e-FhsZw_4JA

「Out Of My Mind」
Carl Roland/Livio Harrisプロデュース。僕好みの美メロ・バラード。Michaelと女性バック・ヴォーカルとの絡みがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=RMeyMSen8Eg

「I Specialize」
Darin Whittingtonプロデュース。Skull Snaps「It's a New Day」をサンプリングしたビートがいい感じのダンサブルなミディアム・グルーヴ。90年代R&Bグルーヴ好きの人は気に入る1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=7x34KGufM2Q

「Heartbreaker」
Jorge Corante/Livio Harrisプロデュース。個人的にはアルバムのハイライト。Al Johnson & Jean Carne「I'm Back for More」をサンプリングしたキャッチーなR&Bグルーヴ。男気のあるMichaelのヴォーカルが栄える1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=LEv02VdNOUQ

「From The Back」
Michael Speaks/T-Westプロデュース。Michaelがシャウトしまくる90年代男性R&Bらしい濃厚なスロウ・ジャムで迫ります。
https://www.youtube.com/watch?v=3yyRFmi8COA

「I'm Sorry」
Kiyamma Griffin プロデュース。コンテンポラリー・ゴスペル調の仕上がり。アルバム前半とは異なるMichael Speaksの魅力が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=RogFEJJ9Qls

「If Only For One Night」
The Mecca Don Bros.プロデュース。男臭いミディアム。この濃厚さがこの人の魅力なんでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=RogFEJJ9Qls

「Whatever You Need」
Carl Roland/Livio Harrisプロデュース。素敵なヴォーカルワークが栄えるビューティフル・バラード。オーセンティックな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=QV8UMQlyLoQ

「Nothin' I Wouldn't To Do For」
John Howcott/Emanuel Officer/Donald Parksプロデュース。「Whatever You Need」と同系統のオーセンティックなバラード。ヴォーカルワークで魅せます。
https://www.youtube.com/watch?v=9hrfoJxVX2I

「Jesus Is Real」
Michael Speaks/The Mecca Don Bros.プロデュース。TGE Choirをフィーチャー。この時期流行ったコンテンポラリー・ゴスペルな仕上がりです。New Life Community Choir feat. John P. Keeのカヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=QWnR3ZjNhBw

「You Don't Have To Cry (Remix)」
CDボーナス・トラック。Michaelのデビュー・シングルAdina Howard「You Don't Have To Cry」のリミックス。
https://www.youtube.com/watch?v=Z1v5rEEjExE

ご興味がある方は2nd『Praise at Your Own Risk』(2000年)や「You Don't Have To Cry」のオリジナル収録のAdina Howard『Do You Wanna Ride?』(1995年)あたりもチェックしてみては?

『Praise at Your Own Risk』(2000年)
プレイズ・アット・ユア・オウン・リスク

Adina Howard『Do You Wanna Ride?』(1995年)
Do You Wanna Ride
posted by ez at 15:07| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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