発表年:2005年
ez的ジャンル:アトランタ産クロスオーヴァー
気分は... :ポジティブ・スピル・オーバー!
今回はアトランタを拠点に活動するベーシスト/プロデューサーKhari Simmonsを中心としたクロスオーヴァーなソウル/ジャズ・ユニットJivaの1stアルバム『Sun & Moon』(2005年)です。
1996年に結成されたJivaの紹介は、2ndアルバム『Day Into NIght』(2007年)に続き2回目となります。
パーマネントなバンドというよりもKhari Simmonsを中心としたプロジェクトの色彩が強い作品ですが、2ndアルバム『Day Into NIght』(2007年)にも参加していたRhonda Thomas(vo)やAlex Lattimore(vo)、Paige Lackey Martin(vo)、Amanda Williams(vo)等多彩なヴォーカリストやミュージシャンが参加しています。N.Y.ブルックリンのジャズ・ファンク・バンドBrooklyn Funk EssentialsのメンバーBassy Bob Brockmann(flh、tp)、Paul Shapiro(fl)も参加しています。
他のKhari Simmons関連作品と同じく、R&B/ソウル、ジャズ/ジャズ・ファンク、クラブミュージック、ブラジル音楽のエッセンスが融合したクロスオーヴァー・サウンドを楽しめます。
また、クラブミュージック志向が強いKhari Simmonsだけあって、ハウス界のレジェンドLouie Vega、フレンチ・ボッサ・デュオTom & Joyce等も起用したリミックス曲も充実しています。
上記のジャケは国内盤ですが、US盤はジャケや構成(リミックス曲)が異なるのでご注意を!
『Sun & Moon』(2005年) ※US盤
本編9曲の中では「Love Chooses Lovers」、「I Realized」、「Free Falling」、「Daydreamer」の4曲がオススメ。また、Louie Vegaによる「Stars (Louie Vega E.O.L. Mix)」、Tom & Joyceによる「Stars (Tom & Joyce Mix)」といったリミックス2曲もクラブミュージック好きは楽しめるはず!
目新しさはありませんが、こういった心地好いダンサブル・サウンドは僕の中で外せません。
全曲紹介しときやす。
「Mantra 1」
ジャジー&メロウなアルバムのプロローグ。
「Sun & Moon」
Simmonsのベース・プレイが栄える疾走する爽快ジャズ・ファンク。爽やかに突き抜ける感じがグッド!Incognito好きの人は気に入るのでは?
「Stars」
Simmonsのブラジリアン志向を反映したボッサ・グルーヴ。ブラジリアン・グルーヴ好きの僕は大歓迎です。
https://www.youtube.com/watch?v=g0UksH_H-CU
「I Realized」
ジャズ・ファンク+ハウスなアーバン・チューン。Rhonda Thomasの伸びやかなヴォーカルが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=64iu1t3ucWc
「Free Falling」
Amanda Williamsのヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・ボッサ・グルーヴ。クラブジャズ/ブラジリアン・グルーヴ好きの人は気に入るはず。
https://www.youtube.com/watch?v=88Ln5LDiMyY
「Swept Away」
ブラジリアン・フレイヴァのアーバン・ソウル。Simmonsらしいサウンド・センスを感じる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=9orULKbLp00
「Daydreamer」
Paige Lackey Martinのヴォーカルをフィーチャー。Incognito好き向けの清涼系ジャズ・ファンク。Paige Lackey Martinのヴォーカルが実にキュートです。
https://www.youtube.com/watch?v=PwakdtclMEw
「Confessions Of A Man」
Brooklyn Funk EssentialsのメンバーBassy Bob Brockmann(flh、tp)、Paul Shapiro(fl)参加曲。このユニットなジャズな側面を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=QJczwjyu8h8
「Love Chooses Lovers」
僕の一番のお気に入り。Simmonsのセンス全開のジャジー&メロウ・グルーヴ。Rhonda Thomas、Paige Lackey Martin、Alex Lattimoreによるヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=6p8VFHV-GsI
「Ever After (Jiva Remix)」
Jivaと同じアトランタのユニットSeek「Ever After」のJivaによるリミックス。オリジナルは人気コンピ・アルバム『Soul Sessions』にも収録されていた曲。同アルバムにはJivaの「Love Chooses Lovers」も収録されていました。ここではボッサ・グルーヴな仕上がりで楽しませてくれます。
「Stars (Louie Vega E.O.L. Mix)」
ハウス界のレジェンドLouie Vegaによる「Stars」のリミックス。Vega作品ではお馴染みLuisito Quintero(per)も参加したレジェンドらしいN.Y.ハウス・サウンドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=WV36vRSn43s
「Stars (Tom & Joyce Mix)」
フレンチ・ボッサ・デュオTom & Joyceによる「Stars」のリミックス。というかTom & Joyceによるリメイクといった方がいいかもしれません。美しくも儚いJoyce Hozeのヴォーカルが揺らめくTom & Joyceらしい透明感のあるダンス・サウンドを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ol1nBdXiP-E
「Love Chooses Lovers (Heart Chakra Mix)」
「Love Chooses Lovers」のAlex Loweによるリミックス。ダンサブルな仕上がりですが、他のリミックスと比較するとインパクトが弱いかも?
未聴の方は2ndアルバム『Day Into NIght』(2007年)やKhari Simmons、Rhonda Thomasの過去記事もチェックを!
『Day Into NIght』(2007年)
Julie Dexter & Khari Simmons『Moon Bossa』(2006年)
Khari Simmons『Sun Flower』(2013年)
Rhonda Thomas『Breathe New Life』(2006年)