発表年:2017年
ez的ジャンル:ロンドン最新ブラック・ミュージック
気分は... :あゝ、荒野・・・
新作アルバムはロンドンの音楽シーンを牽引する強力タッグの最新作Dego & Kaidi『A So We Gwarn』です。
4HeroのDegoとBugz In The AtticのKaidi Tathamのタッグに関して、当ブログでは2000Black名義の『A Next Set A Rockers』(2008年)、Silhouette Brown名義の『Silhouette Brown』(2004年)という2枚のアルバムを紹介済みです。
Dego & Kaidi名義でリリースする本作『A So We Gwarn』は、デトロイトのレジェンドDJ、Theo ParrishのレーベルSound Signatureからのリリースです。
KaidiとKaidi以外に、United VibrationsのメンバーWayne Francis(sax)をはじめ、 Yelfris Valdes(tp)、Ray Carless(horns)、Mr Mensah(g)、Miles Brett(violin)、Nadine Charles(vo)、Sarina Leah(vo)といったミュージシャンが参加しています。
Dego & Kaidiによる最新ブラック・ミュージックを存分に楽しめる内容です。アフロ/カリブなエッセンスを取り入れたブロークンビーツ経由のクロスオーヴァー・サウンドが印象的ですね。
個人的には「Decide What You Choose」、「It's All For Us」タイプのヴォーカル曲がもう少しあるとさらに満足度が高いのですが・・・
西ロンドン好きの人であれば、間違いのない1枚なのでは?
全曲紹介しときやす。
「See & Blind, Hear & Deaf」
Dego & Kaidiによるロンドン流ブギー・サウンドといった趣のオープニング。クールにキメてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=FmD47qQGSyM
「Treasure Beach」
70代ジャズ・ファンクを2017年ロンドン仕様にアップデートしたような仕上がり。Wayne Francis、Yelfris Valdesのホーン隊が盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=p2ToWMKmbfI
「Too Much Ginger」
フューチャリスティックなブロークンビーツ。Miles Brettのヴァイオリンがいいアクセントになっています。
「Sista's Love」
アブストラクトな質感のメロウ・チューン。J Dilla好きの人なんかも気に入るのでは?
「Nyabinghi Warriors」
ラテン・フレイヴァーの効いたクラブジャズな小曲。もっと長尺で聴きたい気分・・・
https://www.youtube.com/watch?v=mVyTuvyqKSY
「Decide What You Choose」
Nadine Charles、Sarina LeahというDego作品ではお馴染みの女性シンガー2人をフィーチャーしたフューチャー・ソウル。アルバムで最もキャッチーな仕上がり。Mr Mensahのギターも効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=7TiQF6dNwko
「Maroon Strategies」
ラテン・フレイヴァーのダンサブル・チューン。Dego & Kaidiらしい音世界を楽しめます。シャープな疾走感が実に心地好いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=x1ecU35ffog
「The Sorrell Sweet」
フューチャリスティックなフュージョン・サウンドで近未来な爽快感を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=AjI9LJdVuzM
「A So We Gwarn」
タイトル曲はフューチャリスティックなアーバン・サウンドの小曲。
「18.1096 N 77.2975 W」
ライナーノーツにも書いてありますがAzymuthの影響を感じるロンドン調フュージョン・サウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=2PQJW51GAbI
「Shy Makku」
シンセ・ベースによる腹に響くヘヴィ・グルーヴが印象的です。聴き重ねるごとにハマりそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=iY3wPPAax_g
「The Rockers Rebel Step」
UKジャマイカンのDNAを持つDego & Kaidiらしいタイトルですね。フューチャリスティックなフュージョン・サウンドで駆け抜けます。爽快な格好良さがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=vJzKCEwoWIg
「It's All For Us」
Nadine Charlesのヴォーカルをフィーチャー。Yelfris Valdes、Ray Carlessのホーン隊も加わったフューチャリスティックなブギー・チューン。Dego & Kaidi好きの人であれば、気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=FqaYzKQKHfk
「Don't Put Your Hat Where Your Hand Can't Reach」
Wayne Francisのサックスをフィーチャーしたフューチャー・ジャズで締め括ってくれます。
DegoおよびKaidi Tatham関連の過去記事もご参照ください。
Silhouette Brown『Silhouette Brown』(2004年)
2000Black『A Next Set A Rockers』(2008年)
Dego『A Wha' Him Deh Pon?』(2011年)
Dego『The More Things Stay The Same』(2015年)
4Hero『Parallel Universe』(1994年)
4Hero『Creating Patterns』(2001年)
4Hero『Play with the Changes』(2007年)
Tek 9『Simply』(1999年)
Bugz In The Attic『Back In The Doghouse』>(2006年)