2017年12月06日

Groove Collective『We The People』

洗練されたN.Y.ジャズ・ファンク☆Groove Collective『We The People』
groove collective we the people.jpg
発表年:1996年
ez的ジャンル:N.Y.ジャズ・ファンク
気分は... :チャーシューエッグ丼!

今回はN.Y.ジャズ・ファンク作品からGroove Collective『We The People』(1996年)です。

N.Y.のジャズ・ファンク・グループGroove Collectiveの紹介は、Steely Dan作品でお馴染みのGary Katzがプロデュースしたことでも話題となったデビュー・アルバム『Groove Collective』(1994年)に続き2回目となります。

2ndアルバムとなる本作『We The People』(1996年)は、グループのセルフ・プロデュースです。

本作におけるメンバーは、Gordon "Nappy G" Clay(per、timbales、bongos、talking drum、vo)、Fabio Morgera(tp、fl、vo)、Jonathan Maron(b、g、moog、vocoder)、Jay Rodriguez(ts、ss、bs、bcla、berimbu、gaita、vo)、Josh Roseman(tb、key、g、vo)、Itaal Shure(el-p、p、org、syn、vo)、Genji Siraisi(ds、prog、vo、vocoder)、Chris Theberge(congas、per、vo)、Bill Ware(vibe、el-p、p、vo)、Richard Worth(fl、alt fl、picollo、shakuhachi、kalimba、vo)の10名。

メンバー以外にAdam Rodgers(g)、Vinia Mojica(vo)、MC Babee Power(vo)、Saul Rubin(g)といったミュージシャンも参加しています。

1st『Groove Collective』と比較すると、話題性が少ない作品かもしれませんが、バンドの音が練られ、このグループならではのジャズ・フィーリングを楽しむことができます。

Hip-Hop的なアシッド・ジャズを期待するのであれば、1st『Groove Collective』、よりジャズ・ユニット的な音を求めるのであれば、本作『We The People』といったところでしょうか。

N.Y.の街の息遣いが聴こえてくるジャズ・ファンクを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Jay Wrestles The Bari Constrictor Pt.1」
アルバムのイントロ的な小曲。

「Loisaida」
ラテン/カリビアン・テイストのジャム・セッション的な仕上がり。トロンボーンの響きが似合うジャズ・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=vlnPy4-qT2s

「Lift Off」
ヴォーカル入りのアーバンなメロウ・ミディアム。序盤のメロウ・ヴァイヴの響きがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=q7D8r92ftS8

「Everybody (We The People)」
タイトル曲は爽快に疾走するアシッド・ジャズらしいジャズ・ファンク。抜けのいいホーン・アンサンブルがいいですね。

「Fly」
フルートが妖しく響くミステリアス・モードと情熱的なラテン・モードを織り交ぜた構成が面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_PhWm2vgRTg

「Sneaky」
N.Y.のジャズ・ファンク・バンドらしい空気感のある演奏です。目まぐるしく変化していく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=D673DHQ26AM

「I Am」
ラップをフィーチャーしたHip-Hopバンド調の仕上がり。個人的にはこういったジャズ+Hip-Hopな曲を期待している面もあるので嬉しい1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=7cBsDPwpOhk

「Caterpillar」
落ち着いた雰囲気のホーン・アンサンブルにグッとくるオトナのアーバン・ジャズ。メロウ・ヴァイヴがアーバン・ナイトへ誘います。
https://www.youtube.com/watch?v=eUw1iDsypIk

「Hide It」
格好良さでいえばアルバム随一。勢いだけではない余裕のある疾走感にグッときます。後半はヴァイヴが演奏全体を牽引します。
https://www.youtube.com/watch?v=3EcnCPFn-GE

「Anthem」
さりげないですが、Hip-Hop世代のジャズ・ファンクといった感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UjduH7ZM91o

「Sedate」
N.Y.の街の息遣いを音にしたような演奏です。

「Jay Wrestles The Bari Constrictor Pt.2/Nightwaves」
アウトロ的な「Jay Wrestles The Bari Constrictor Pt.2」に続き、隠しトラック的に登場する「Nightwaves」はリラックスしたジャム・セッションといった趣です。

ご興味がある方はGroove Collectiveの他作品もチェックを!

『Groove Collective』(1994年)
The Groove Collective

『Dance of the Drunken Master』(1998年)
DANCE OF THE DRUNKEN MASTER [Import]

『Declassified』(1999年)
DECLASSIFIED

『It's All in Your Mind』(2001年)
It's All in Your Mind

『Brooklyn, NY 04.20.02』(2002年)
Brooklyn, NY 04.20.02

『People People Music Music』(2006年)
People People Music Music (Dig)

『PS1 Warm Up:Brooklyn, NY, July 2, 2005』(2007年)
Ps1 Warm Up: Brooklyn Ny July 2nd 2005
posted by ez at 02:31| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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