発表年:1983年
ez的ジャンル:アーバン・コンテンポラリー系R&B
気分は... :ぶりしゃぶ!
今回は80年代アーバン・コンテンポラリー作品からJeffrey Osborne『Stay With Me Tonight』(1983年)です。
Jeffrey Osborneは1948年ロードアイランド州プロビデンス生まれの男性R&Bシンガー。
人気ファンク・グループL.T.D.のフロントマン(元々はドラマーとしてグループに加入)として、デビュー・アルバム『Love Togetherness & Devotion』(1974年)から『Shine On』(1980年)までリード・ヴォーカリストを務めた後に、グループを脱退し、ソロ活動をスタートさせます。
1982年ソロ転向後は、アーバン・コンテンポラリーの人気アーティストとして、90年初頭までコンスタントにアルバムをリリースし、数々のR&Bヒットを放っています。
本作『Stay With Me Tonight』(1983年)は2ndソロ・アルバムであり、全米アルバム・チャート第25位、同R&Bアルバム・チャート第3位のヒットとなりました。さらにアルバムからは「Don't You Get So Mad」(全米チャート第25位、同R&Bチャート第3位)、「Stay With Me Tonight」(全米チャート第30位、同R&Bチャート第4位)、「We're Going All The Way」(全米チャート第48位、同R&Bチャート第16位)、「Plane Love」(全米R&Bチャート第10位)といったシングル・ヒットも生まれています。
プロデュースは他のソロ初期作と同じくGeorge Duke。
レコーディングにはGeorge Duke(p、el-p、syn、syn-b、el-ds)、Steve Ferrone(ds)、David "Hawk" Wolinski(el-ds、syn)、Earl Klugh(g)、Paul Jackson, Jr(g)、Michael Sembello(g)、Brian May(g)、Johnny McGhee(g)、Abraham Laboriel, Sr.(b)、Alphonso Johnson(b)、Harry Davis(b)、Nathan Watts(b)、Louis Johnson(b)、Don Freeman(p、syn)、Raymond Jones(p、syn)、Paulinho Da Costa(per)、Gary Grant(tp)、Jerry Hey(tp)、Larry William(ts)、Lynn Davis(back vo)、Portia Griffin(back vo)、Josie James(back vo)、Marcy Levy(back vo)等のミュージシャンが参加しています。
1stシングルになったアーバン・ダンサー「Don't You Get So Mad」が一番のお気に入り。ただし、アルバム全体としては「We're Going All The Way」、「Greatest Love Affair」、「I'll Make Believe」といったアーバン・コンテンポラリーなバラードが充実していると思います。
個人的にはダンサブル系では「Stay With Me Tonight」、「Plane Love」といったシングル曲よりも、ファンキーな「When Are You Comin' Back?」、都会的なミディアム・ファンク「Other Side of the Coin」あたりがオススメです。
アーバン・コンテンポラリーな魅力に溢れたJeffrey Osborneを代表する1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Don't You Get So Mad」
Don Freeman/Jeffrey Osborne/Michael Sembello作。アルバムからの1stシングル。全米チャート第25位、同R&Bチャート第3位のヒットとなりました。都会的な疾走感にグッとくるアーバン・ダンサーは僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=VYxpcvXX994
「We're Going All The Way」
Barry Mann/Cynthia Weil作。3rdシングル。全米チャート第48位、同R&Bチャート第16位となりました。オーケストレーションを配したオーセンティック・バラード。この人の場合、こういった正攻法バラードが似合いますね。Wonderous feat. Z-Ro「Keep Grinding」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=136kbhWF_dM
「Stay With Me Tonight」
Raymond Jones作。2ndシングル。全米チャート第30位、同R&Bチャート第4位のヒットとなりました。ハンド・クラップが似合いキャッチーなダンサブル・チューンですが、正直僕の好みではありません。QueenのBrian Mayがギター・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wCWYZHYIPyE
「Greatest Love Affair」
Jeffrey Osborne/Sam Dees作。Jeffreyのアーバン・コンテンポラリーな魅力が伝わってくる素敵なラブ・バラード。シングル曲ではありませんが、エヴァーグリーンな魅力があります。Martin Nievera feat. Bert Nieveraがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=dVtvUvxCwVU
「Plane Love」
David "Hawk" Wolinski作。4thシングル。全米R&Bチャート第10位となりました。良くも悪くもこの時代の音らしいダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=1K5QV91TQEc
「Other Side of the Coin」
Carlos Vega/Don Freeman/Jeffrey Osborne作。ホーン隊を配したアーバンなミディアム・ファンク。アーバン・コンテンポラリー好きの人ならば気に入るはず!
「I'll Make Believe」
Geoffrey Leib/Jeffrey Osborne作。バック・コーラスのPortia Griffinとのデュエット。Earl Klughのアコギも配し感動バラード。聴いていると心がホッコリします。
https://www.youtube.com/watch?v=47CEhbLHvn8
「When Are You Comin' Back?」
Don Freeman/Jeffrey Osborne/John McGhee作。ファンク好きの人であれば、なかなかグッとくるファンキー・グルーヴなのでは?
「Forever Mine」
George Duke/Jeffrey Osborne/Leon Ware作。Earl Klughのアコギを効果的に使ったオトナのラブ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=Ymjkr1QhxK8
「Two Wrongs Don't Make a Right」
Geoffrey Leib/Jeffrey Osborne作。ラストはポップ・ファンクでキャッチーに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=42pkUlDzkzs
Jeffrey Osborneの他作品もチェックを!
『Jeffrey Osborne』(1982年)
『Don't Stop』(1984年)
『Emotional』(1986年)
『Only Human』(1990年)