2017年12月26日

Force M.D.'s『Love Letters』

Hip-Hop世代の男性R&Bグループ、記念すべきデビュー作☆Force M.D.'s『Love Letters』
Love Letters
発表年:1984年
ez的ジャンル:Tommy Boy系男性R&Bヴォーカル・グループ
気分は... :オクタゴン!

今回は80年代後半に活躍した男性R&Bヴォーカル・グループForce M.D.'sのデビュー・アルバム『Love Letters』(1984年)です。

N.Y.スタテンアイランドで結成された男性R&Bヴォーカル・グループForce M.D.'sの紹介は、2ndアルバム『Chillin'』(1985年)、3rdアルバム『Touch And Go』(1987年)に続き2回目となります。

記念すべきデビュー・アルバム『Love Letters』(1984年)は、Tommy Boyからのリリースという点からも想像できるように、オールドスクールHip-Hopの影響を受けたR&B作品に仕上がっています。Hip-Hopが今のような市民権を獲得していなかった当時は、今聴く以上に新鮮だったのでは?

僕自身もForce M.D.'sをリアルタイムで聴いたのは、シングル「Tender Love」(1985年)が最初であり、本作は後追いで聴くことになりました。

本作におけるメンバーはAntoine "T.C.D." LundyTrisco PearsonCharles "Mercury" NelsonStevie D LundyJessie Danielsという5名。

プロデュースはTom SilvermanRobin Halpinも共同プロデューサーとしてクレジットされています。

「Let Me Love You」「Tears」「Forgive Me Girl」「Itchin' For A Scratch」というシングル4曲が聴き所だと思います。

それ以外にレゲエな「Don't Make Me Dance (All Night Long)」、グループのスウィートな魅力が栄える「I Just Wanna Love You」もオススメです。

正攻法なスウィート・ソウルとオールドスクールHip-Hopが違和感なく同居する、Hip-Hop世代のR&Bを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Be Mine」
Hip-Hop世代の男性R&Bグループを感じさせるオープニング。今では当たり前のスタイルですが、当時は新鮮だったのでは!
https://www.youtube.com/watch?v=HPIj038JcPM

「Don't Make Me Dance (All Night Long)」
この曲は意外にもレゲエ調。おそらく人気レゲエ・シンガーBeres Hammondが書いたRobert French「On The Dance Floor」のリメイクだと思います。大ヒットしたMusical Youth「Pass the Dutchie」と同じテイストのリラックス感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=CX_tRf7_R2g

Robert French「On The Dancefloor」
 https://www.youtube.com/watch?v=uf6I0fQbeI0

「Tears」
Force M.D.'sの魅力の1つであるスウィートなメロウ・バラードを満喫できる名曲。2ndシングルとして、全米R&Bチャート第5位となっています。「Tender Love」「Love Is A House」といった名バラードをヒットさせたForce M.D.'sですが、その源流が本曲です。Grand Puba「I Like It (I Wanna Be Where You Are)」で引用されています。
https://www.youtube.com/watch?v=_GHLMMLpfCg

「Let Me Love You」
アルバムからの1stシングル。Mr. Magicが共同プロデュース。スウィート・コーラスに違和感なくらラップを織り交ぜるあたりがにグループの特色が反映されていますね。当時流行りだった12"シングルのリミックス仕様のエレクトロなダンサブル・サウンドも80年代前半らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=8dCcEJBeHSM

5 Star Moet「Let Me Love You」のサンプリング・ソースとなっています。
5 Star Moet「Let Me Love You」
 https://www.youtube.com/watch?v=n9pMSQ1SMAA

「Itchin' For A Scratch」
Keith LeBlancが共同プロデュース。4thシングルとして、全米R&Bチャート第13位となっています。ラップに比重を置いたオールド・スクールHip-Hopな仕上がり。Hip-Hopとハウスの距離が近かった80年代らしいサウンドを楽しめます。Pieces of a Dream「Mt. Airy Groove」、Rock Master Scott & the Dynamic Three「Request Line」 をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=gq9q4dqzhmM

The S.O.S. Band feat. Kurupt「Get Hyped on This」等のサンプリング・ソースとなっています。
The S.O.S. Band feat. Kurupt「Get Hyped on This」
 https://www.youtube.com/watch?v=dYbJheZTMrE

「Forgive Me Girl」
Mr. Magicが共同プロデュース。3rdシングルにもなりました。グループのスウィートなヴォーカル・ワークとこの時代らしいダンサブル・サウンドがフィットした佳曲だと思います。MC Shy D「Rap Will Never Die (Part II)」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=T2KYKTQbDM8

「Let's Stay Together」
疾走するダンサブル・チューン。ラテン・フィーリングのアクセントがいいですね。

「I Just Wanna Love You」
ラストもグループのスウィートなヴォーカル・ワークを楽しめるキャッチーなダンサブル・チューンで締め括ってくれます。

Force M.D.'sの他作品もチェックを!

『Chillin'』(1985年)
Chillin

『Touch And Go』(1987年)
Touch & Go

『Step to Me』(1990年)
Step to Me
posted by ez at 00:19| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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