発表年:1984年
ez的ジャンル:ブラコン系夫婦ソウル・デュオ
気分は... :苦節のMVP!
昨日はエントリーを休んだので、一昨日の話になってしまいますが、NFLスーパーボウルは興奮しましたね。
アンダードッグのイーグルスが王者ペイトリオッツを劇的な逆転TDで破り、遂にNFLの頂点に立ちました。イーグルスが勝利するならば、もっとロースコアのディフェンシブなゲームになると思っていたのですが、誰もが予想しなかったオフェンシブな展開でしたね。第4Qに逆転し、逃げ切るというAFCチャンピオンシップと同じ展開で、ペイトリオッツが押し切ってしまうのか、と諦めかけていましたが、MVPに輝いたイーグルスQBフォールズが実に冷静にプレーし、逆転のドライブをリードしました。
連覇を逃したペイトリオッツですが、パス獲得500ヤード超えのQBブレイディは凄すぎですね。ドルフィンス・ファンの僕としては、来シーズンも厄介な存在に悩まされそうです。
正直、大して期待していなかったJustin Timberlakeのハーフタイム・ショーも、開催地ミネアポリスに因み、地元のヒーローa href="http://eastzono.seesaa.net/article/139261323.html">Princeへのトリビュートというおまけ付きで楽しめました。
さて、今回は80年代ブラコン作品からThe Suttons『So Good』(1984年)です。
The SuttonsはMichael B. SuttonとBrenda Suttonによる夫婦ソウル・デュオ。
70年代からソングライティング・チームとして活躍し、The Originals、Dynamic Superiors、Jermaine Jackson、Thelma Houston、Smokey Robinson、Tata Vega、Switch、Cheryl Lynn等に楽曲提供しています。
一番有名なのは当ブログでも紹介した全米R&Bチャート第5位となったディスコ・クラシックCheryl Lynn「Shake It Up Tonight」(1981年)ですかね。それ以外に当ブログで紹介した作品で」いえば、ガラージ・クラシックThelma Houston「I'm Here Again」(1977年)、アーバン・メロウSwitch「It's So Real」(1977年)(※オリジナルはThe Originalsですが)あたりも好きです。
Cheryl Lynn「Shake It Up Tonight」(1981年)
https://www.youtube.com/watch?v=5pG1G542Uv0
Thelma Houston「I'm Here Again」(1977年)
https://www.youtube.com/watch?v=Wpu6ETwAh0c
Switch「It's So Real」(1977年)
https://www.youtube.com/watch?v=Ef8_rg0Wb90
そして、1982年にはMike & Brenda Sutton(1982年)名義でアルバム『Don't Hold Back』をリリースしています。さらにはThe Suttons名義で本作『So Good』(1984年)、Brother Makes 3名義で『Chillin' At A Club』(1992年)といったアルバムをリリースしています。
さて、本作『So Good』(1984年)ですが、人気曲「Don't Let Go of Me (Grip My Hips and Move Me)」が収録された『Don't Hold Back』(1982年)と比較されると分が悪いですが、きちんと聴けば、B級な楽しみがあるブラコン作品に仕上がっています。
プロデュース&ソングライティングはMike & Brenda Sutton自身。
80年代ならではの煌びやかなエッセンスの織り交ぜ具合がいいですね。
1stシングルにもなったエレクトリック・ファンク「Kraazy」、2ndシングルとなったメロウ・ミディアム「Live It Up」、ブラコン・モードのアーバン・ミディアム「So Good」、ダンサブルな「A Whole Lot Of Love」と「Excuse Me」あたりが僕のおススメです。
B級グルメ的な魅力のある1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Let's Go Jammin」
80年代らしい煌びやかなサウンドが彩るダンサブルなミディアム・グルーヴがオープニング。トロピカルなアクセントを効かせています。
「Live It Up」
アルバムからの2ndシングル。ソングライティング・チームとしての実力を示してくれた素敵なメロウ・ミディアム。僕の一番のお気に入り曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=ppEraTZtiJ8
「Kraazy」
アルバムからの1stシングル。エレクトリック・ファンク調のダンサブル・チューンです。Hip-Hopのエッセンスも取り入れており、オールドスクールHip-Hop好きの人が聴くとフィットするのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=4qHwDQj1tiM
「Keep On Doin It」
Lester Claypoolが共同プロデューサーとしてクレジットされています。80年代モードのエレクトリック・ファンクですが、音が少し陳腐に聴こえるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=5EP8H96a9ew
「Feel It」
しっとりと歌い上げるラブ・バラード。息の合った夫婦デュエットに仕上がっています。
「So Good」
タイトル曲はブラコン・モードのアーバンなミディアム・グルーヴ。80年代らしいサウンドを楽しめる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=uNhuGmLgfcc
「Give It To Me」
ムーディーなサックスと共にスタートするオトナのミディアム・バラード。Brendaのヴォーカルの魅力を楽しめます。
「A Whole Lot Of Love」
ブリブリのベースが牽引するダンサブル・サウンドが印象的なダンサブル・チューン。B級な魅力に溢れた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=9dxntki9aIg
「Pure Love」
Lester Claypoolが共同プロデューサーとしてクレジットされています。アーバン・ミディアム
「Excuse Me」
Kathy Wakefieldもソングライティングに加わっています。ラストはダンサブルに締め括ってくれます。派手さはありませんが、80年代のエッセンスがコンパクトに凝縮されていて楽しめます。
CDには「Kraazy (12" Version)」がボーナス・トラックとして追加収録されています。
Mike & Brenda Sutton『Don't Hold Back』(1982年)もセットでどうぞ!
Mike & Brenda Sutton『Don't Hold Back』(1982年)