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発表年:1988年
ez的ジャンル:ブラジリアン女性ジャズ・ヴォーカル/ピアノ
気分は... :ノー・コメントで!
今回はブラジルを代表する女性ジャズ・シンガー/ピアニストTania Mariaの『No Comment』(1995年)です。
これまで当ブログで紹介したTania Maria作品は以下の5枚。
『Olha Quem Chega』(1971年)
『Via Brasil vol.1』(1975年)
『Via Brasil vol.2』(1975年)
『Brazil With My Soul』(1978年)
『Forbidden Colors』(1988年)
本作『No Comment』(1995年)は、タイトルの通り、歌詞付きのヴォーカルはなく、全編スキャット・ヴォーカルが占める"ノー・コメント"な1枚に仕上がっています。
上記ジャケは輸入盤ですが、国内盤はU. F. O.(United Future Organization)が主宰していたレーベルBrownswood Recordsからの販売です。
プロデュースは Eric Kressmann。
レコーディング・メンバーはTania Maria(vo、key)、Sergio Brandao(b)、Tom Kennedy(b)、Mitch Stein(g)、Ricky Sebastian(ds)、Portinho(ds)、Sammy Figueroa(per)、Don Alias(per)。
全編スキャット・ヴォーカルというスタイルで、見事にTaniaというアーティストの魅力が引き出された、コンテンポラリーなアーバン・ジャズ作品に仕上がっています。ファンキーとメロウの絶妙なバランスが僕好みです。
「Marvin My Love」、「Desire」、「Jack Hammer」、「Bali」といったブラジル色の強い演奏やメロウな演奏が僕のおススメです。
楽曲はすべてTania Maria/Correa Reisのオリジナルです。
全曲紹介しときやす。
「Pelham Melody」
アーバン・コンテンポラリーなオープニング。Taniaの貫禄のスキャットがいい雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=EQjdDNcQqSQ
「Liquid Groove」
さり気ないブラジリアン・フィーリングがいい感じのアーバン・ファンキー・メロウ。
「Keep In Mind」
僕好みのパーカッシヴ&メロウ・サウンドを楽しめるブラジリアン・グルーヴらしい演奏です。
「Desire」
Taniaらしい雰囲気のメロウ・チューン。素敵なスキャットでメロウ・ワールドを盛り上げてくれます。
「Marvin My Love」
個人的には一番のお気に入り。メロウなソウル・フィーリングを感じるスキャットとサウンドがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=UGXzLoBUxbg
「Who Knows」
緩急をつけたミディアム・グルーヴ。Taniaの力強いピアノ・タッチが印象的です。
「Jack Hammer」
疾走するブラジリアン・グルーヴ。やはり、こういったブラジル色の強い演奏がいいですね。
「Gotcha」
巧みなスキャットで魅せるコンテンポラリーな演奏です。
「Fanatic」
ジワジワと高揚していく、スケールの大きな楽曲。リズミカルなスキャット・ヴォーカルが映える1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=EOpH0Ju7GCQ
「Bali」
タイトルの通り、バカンス・モードのメロウ・ジャズ・グルーヴです。Taniaらしい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=amTtkBJXzPA
「Something For Now」
ラストは小粋なファンキー・メロウで楽しげに締め括ってくれます。
Tania Mariaの過去記事もご参照ください。
『Olha Quem Chega』(1971年)
『Via Brasil vol.1』(1975年)
『Via Brasil vol.2』(1975年)
『Brazil With My Soul』(1978年)
『Forbidden Colors』(1988年)