2018年02月25日

Reginald Omas Mamode W『Children Of Nu』

ロンドン発の新進ブラック・ミュージック☆Reginald Omas Mamode W『Children Of Nu』
Children of Nu [日本限定CD]
発表年:2018年
ez的ジャンル:ロンドン発新進ブラック・ミュージック
気分は... :最後にスッキリ!

大詰めのオリンピックは女子スピードスケート・マススタートの金メダル、女子カーリングの銅メダルでスッキリ気分になりましたね。

特にマススタートは、全出場選手の中で最も小柄な高木菜那選手が一番でゴールを駆け抜け、ガッツポーズした姿は痛快でした!パシュート決勝以上に興奮しましたね。

さて、今回は新作アルバムからReginald Omas Mamode W『Children Of Nu』です。作品のリリース自体は昨年末ですが、今年に入り日本でCD化が実現されました。

Reginald Omas Mamode IVはサウスロンドン、ペックハム出身。

Tenderloniousが率いる地元の音楽クルー22aの一員のようです。

22aには、他にMo KoloursAl Dobson Jr.Henry WuJeen BassDennis AylerJames 'Creole' Thomasといったメンバーがいます。ちなみに、Mo Kolours、Jeen BassはReginaldの実の兄弟です。

Reginald自身は、これまでミニ・アルバム『All Together』(2015年)、1stアルバム『Reginald Omas Mamode W』(2016年)といった作品をリリースしています。特に、『Reginald Omas Mamode W』はGilles Petersonからも絶賛された1枚でした。

さて、『Reginald Omas Mamode W』に続く2ndアルバムとなる本作『Children Of Nu』は、ベースミュージック、R&B、Hip-Hop、ファンク、ジャズ、アフリカ音楽等を飲み込んだ2018年モードの新進ブラック・ミュージックを提示されたような刺激があります。

特にD'AngeloJ DillaPrinceあたりの影響を今のロンドンらしいサウンドに昇華させたサウンドに魅了されます。

その一方で、全19曲中3分を超えるものは僅かに6曲という1曲の短さや、ひたすら反復するミニマルな覚醒感はベースミュージックならではの音世界だと思います。

刺激的なR&Bサウンドを求めている方はぜひチェックを!

『Children Of Nu』 [Full Album]
https://www.youtube.com/watch?v=P46_N7zIo0A

全曲紹介しときやす。

「Rollin' In」
1分にも満たないオープニングですが、グルーヴィーなR&Bサウンドを楽しめます。

「Put Your Hearts Together」
僕が本作を購入しようと決めた1曲。Prince殿下がベースミュージックにアプローチしていたら、こんな感じだったのでは?と想像させる刺激的な1曲です。

「Afrika Crunk」
タイトルの通り、アフリカン・リズムを取り入れたトライバル・サウンドを楽しめる小曲。

「Us Two」
D'Angelo好きの人が気に入りそうなファンク・チューン。ダークな覚醒感がクセになりそうです。

「Interlude」
アフリカン・リズムによるトライバルなインタールード。

「Question They」
ロンドンらしい翳りのあるグルーヴが支配するブラック・ミュージックに仕上がっています。不思議な感覚の音世界を楽しめます。

「Nu」
チープなビートと美しいキーボードの音色が織り成す小曲。

「Do Right」
初期D'Angeloを彷彿させる漆黒のR&Bグルーヴ。ベースミュージックらしいミニマルな魅力もあります。

「Peoples Pattern」
再びアフリカン・リズムによるトライバルなインタールード。

「Working」
70年代のStevie Wonderと80年代のPrince、さらにはD'Angeloが出会ったような音世界を楽しめます。僕が本作に惹かれるのはこういう音を欲しているからだと思います。

「Unity」
Prince殿下に通じる妖しい魅力が漂うミディアム・グルーヴ。ミニマルな展開がハマる1曲です。

「Don't You Know」
漆黒のグルーヴィー・サウンドに魅了される1曲。D'Angelo『Voodoo』好きの人はグッとくると思います。

「I Guess」
簡素な中にも漆黒のグルーヴがビンビン押し寄せてくる感じがいいですね。Princeに通じる閉じた音世界がいいですね。

「Interlude II」
またまたアフリカン・リズムによるトライバルなインタールード。

「We Must Learn (skit)」
小曲ですが、刺激的なサウンドです。

「Wake Up」
少ない音ながらも、脳内が刺激されるグルーヴにヤラれます。

「Children of Nu」
タイトル曲の"Nu"とはエジプト神話の原始の神をさすらしいです。そんなタイトルを反映したトライバルなグルーヴを楽しめます。

「Satisfied」
本作らしい漆黒のグルーヴを満喫できます。反復するグルーヴに脳内が侵食されていくようです。コレはクセになる!

「This Light (Omas Sextet)」
ラストはジャズ・フィーリングも織り交ぜたアッパー・サウンドと共に疾走します。

『Reginald Omas Mamode W』(2016年)
REGINALD OMAS MAMODE I
posted by ez at 02:19| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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