2018年03月31日

Cannonball Adderley Quintet『Inside Straight』

ジャズ・ファンクが魅力!でもそれだけではない1枚☆Cannonball Adderley Quintet『Inside Straight』
Inside Straight
発表年:1973年
ez的ジャンル:ジャズ巨人系ジャズ・ファンク
気分は... :内角ストレート攻め!

今回はジャズ・サックスの巨人Cannonball Adderley『Inside Straight』(1973年)です。

大物ジャズ・アルトサックス奏者Julian "Cannonball" Adderley(1928-1975年)の紹介は、『Mercy, Mercy, Mercy!』(1966年)、『Cannonball's Bossa Nova』(1962年)、『Love, Sex, And The Zodiac』(1974年)に続き4回目となります。

Fantasyからリリースされた本作『Inside Straight』は、Fantasy Studiosで行われたライブ録音です。

プロデュースはCannonball AdderleyDavid Axelrod

レコーディング・メンバーはCannonball Adderley(as)、Nat Adderley(cornet)、Hal Galper(p)、Walter Booker(b)、Roy McCurdy(ds)というクインテット・メンバーに加え、King Errison(per)がゲスト参加しています。

タイトル曲「Inside Straight」「Snakin' The Grass」といったジャズ・ファンクが本作のハイライトだと思います。

そんなジャズ・ファンクが目玉のアルバムですが、個人的には「Inner Journey」「Saudade」といったラテン/ブラジルな演奏や、「Five Of A Kind」のようなクラブジャズ好きへの訴求力もある演奏にも惹かれます。

その意味では、Cannonball Adderleyの懐の深さを感じる1枚です。

ちなみに不敵な笑みを浮かべるジャケはCD仕様のものです。
LPのオリジナル・ジャケは正直かなりダサいので、このCDジャケこそがCannonballらしい気がします。

全曲紹介しときやす。

「Introduction」
ライブのイントロダクション。

「Inside Straight」
Cannonball Adderley/Nat Adderley作。タイトル曲は本作を象徴するスモーキーなジャズ・ファンク。ゴリゴリとしたファンク・グルーヴをバックに、Adderley兄弟の二管が快調に響きます。
https://www.youtube.com/watch?v=hTTQ-qwV9Pk

Hard 2 Obtain「Local Hero」、Sens Unik「Le Repas」、House of Pain「On Point」、Prime Minister Pete Nice & Daddy Rich「Kick The Bobo」のサンプリング・ソースとなっています。 また、The Dirty Dozen Brass Bandがカヴァーしています。
Hard 2 Obtain「Local Hero」
 https://www.youtube.com/watch?v=C871RQEB-04
Sens Unik「Le Repas」
 https://www.youtube.com/watch?v=cYN7KKBoSfM
House of Pain「On Point」
 https://www.youtube.com/watch?v=Y6LZeoSjvxs
Prime Minister Pete Nice & Daddy Rich「Kick The Bobo」
 https://www.youtube.com/watch?v=kASCG3t-8_k

「Saudade」
Walter Booker作。前曲から一転してメロウなボッサ・ジャズ。『Cannonball's Bossa Nova』がお気に入りの僕は大歓迎な演奏です。

「Inner Journey」
Hal Galper作。Hal Galperのメロウ・エレピとラテン・リズムが印象的な僕好みの演奏です。少しミステリアスな雰囲気もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=U151vEi6M8Y

Joe Dukie & DJ Fitchie「Seconds」のサンプリング・ソースとなっています。
Joe Dukie & DJ Fitchie「Seconds」
 https://www.youtube.com/watch?v=mrPsDwki7MQ

「Snakin' The Grass」
Hal Galper作。「Inside Straight」と並ぶ格好良いジャズ・ファンク。覚醒的グルーヴはエレクトリック・マイルスに通じる魅力もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=sUJCj6UNPwg

Tha Alkaholiks「Soda Pop」、House of Pain「All That」等のサンプリング・ソースとなっています。
Tha Alkaholiks「Soda Pop」
 https://www.youtube.com/watch?v=DnPSHAEANlo
House of Pain「All That」
 https://www.youtube.com/watch?v=eyd76UIQlpY

「Five Of A Kind」
Nat Adderley作。クラブジャズ好きの人が聴いても気に入りそうな疾走感が格好良い演奏です。Adderley兄弟のプレイもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=UDr20SvIrkQ

「Second Son」
Hal Galper作。開放感と緊張感の入り混じった独特のムードが面白いですね。ラテン風味の隠し味がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=pDeIBa3d2x0

「The End」
Cannonball Adderley/Nat Adderley作。感謝の言葉と共に演奏されるエンディングです。

Cannonball Adderleyの過去記事もご参照ください。

『Cannonball's Bossa Nova』(1962年)
キャノンボールズ・ボサノバ

『Mercy, Mercy, Mercy!』(1966年)
マーシー・マーシー・マーシー

『Love, Sex, And The Zodiac』(1974年)
ラヴ・セックス・アンド・ザ・ゾディアック

また、Cannonball Adderleyの70年代の諸作もチェックを!

『The Price You Got to Pay to Be Free』(1970年)
ザ・プライス・ユー・・トゥ・ペイ・トゥ・ビー・フリー

『The Happy People』(1970年)
ハッピー・ピープル

『The Black Messiah』(1971年)
Black Messiah

Cannonball Adderley, Rick Holmes, The Nat Adderley Sextet『Soul Zodiac』(1972年)
ソウル・ゾディアック

Cannonball Adderley Presents The Nat Adderley Sextet Plus Rick Holmes『Soul Of The Bible』(1972年)
Soul of the Bible

『Pyramid』(1974年)
Pyramid

『Phenix』(1975年)
Phenix
posted by ez at 03:19| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]