2018年04月07日

Funk Factory『Funk Factory』

Michal Urbaniakを中心とした近未来ジャズ・ファンク☆Funk Factory『Funk Factory』
ファンク・ファクトリー
発表年:1975年
ez的ジャンル:近未来ジャズ・ファンク
気分は... :穴場のスポット!

今回は近未来ジャズ・ファンク作品Funk Factory『Funk Factory』(1975年)です。

Funk Factoryは、ポーランド出身のヴァイオリン/サックス奏者Michal Urbaniakを中心としたジャズ・ファンク・ユニット。

Michal Urbaniakは1943年ポーランド、ワルシャワ生まれのヴァイオリン/サックス奏者。60年代後半から後に妻となるUrszula Dudziakと共に自らのグループを結成し、1973年には夫婦でアメリカに拠点を移し、以降コンスタントに作品をリリースしています。

ジャズ・ファンであれば、Miles Davis『Tutu』への参加で注目していた人もいるかもしれませんね。

Funk Factoryは、当時Columbiaの専属アーティストであったMichal UrbaniakがAtlanticからソロ名義で作品をリリースできない事情から結成されたユニットです。

レコーディング・メンバーはMichal Urbaniak(violin、ts、as)、Urszula Dudziak(vo、per、syn)、Steve Gadd(ds)、Gerald Brown(ds)、Anthony Jackson(b)、Tony Levin(b)、John Abercrombie(g)、Barry Finnerty(g)、Wlodek Gulgowsk(key、syn)、Bernard Kawka(per、vo)、Linda "Tequila" Logan(vo)、B.K. Singers(vo)等。

アメリカの有名ミュージシャン以外にWlodek Gulgowsk、元Novi SingersBernard Kawka等のポーランド人ミュージシャンも参加しています。

アルバム全体としては、主役Michal UrbaniakのヴァイオリンとUrszulaとBernard Kawka等のコーラスワークによるアクセントが効いたシンセ中心の近未来ジャズ・ファンクに仕上がっています。

人気サンプリング・ソースの「Rien Ne Va Plus」をはじめ、魅惑の近未来ジャズ・ファンクがズラリと並びます。

ヴァイオリンとジャズ・ファンクの見事な融合を満喫しましょう!
加えて、スキャット系ジャズ・ファンクとしての魅力もたまりません!

全曲紹介しときやす。

「Watusi Dance」
Wlodek Gulgowski作。UrszulaとBernard Kawkaのスキャットとアナログ・シンセの音色が印象的なHerbie Hancock調のジャズ・ファンク・サウンドが印象的なオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=bHjpJ1OLEM0

Sektion Kuchikaschtli feat. Taz and M.A.R.C「Gaschtreferat」のサンプリング・ソースとなっています。
Sektion Kuchikaschtli feat. Taz and M.A.R.C「Gaschtreferat」
 https://www.youtube.com/watch?v=AeMPOQLmO9Y

「Horsing Around」
Josef Topola/Norman Simon作。Michalらしいヴァイオリン・ジャズを楽しめるファンク・チューン。近未来的ムーグ・サウンドやUrszulaとKawkaを中心としたコーラス・グループB.K. Singersのコーラスワークもグッド!

「Rien Ne Va Plus」
Bernard Kawka作。Gadd & Anthony Jacksonのリズム隊、ムーグ・シンセ、コーラス隊が一体となってグイグイ迫ってくる壮大なグルーヴのジャズ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=QnVD43kaBKY

Beastie Boys「Car Thief、Esham「The Boogieman」、Triple 6「Pimps and Hoe's」、Operation Ratification「Rotten Apple」、Assassin「L'entrechoque Des Antidotes」、Mellowbag「Keep Rappin'」等のサンプリング・ソースとなっています。
Beastie Boys「Car Thief」
 https://www.youtube.com/watch?v=K3WBWy1Rf94
Esham「The Boogieman」
 https://www.youtube.com/watch?v=3aGN2o6N_Vg
Triple 6「Pimps and Hoe's」
 https://www.youtube.com/watch?v=ufUU_61pjuk
Operation Ratification「Rotten Apple」
 https://www.youtube.com/watch?v=dRTfh067S3w
Project Pat & DJ Paul feat. Lil Glock, Lord Infamous and S.O.G.「Puttin Hoez on Da House」
 https://www.youtube.com/watch?v=k4nk8ASYcsw
Tha Alkaholiks feat. N'Dea Davenport「Get Your Drinks On」
 https://www.youtube.com/watch?v=xqdUbkfOBoQ

「After All The World Goes Home」
Michal Urbaniak/Norman Simon作。クラヴィネットの響きが印象的なアーバン・ジャズ・ファンク。Michalのヴァイオリン・ソロも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=yY-O2482Xqw

「Next Please」
Bernard Kawka作。UrszulaとKawkaのスキャット・コーラスが映えるエキサイティングなシンセ・ジャズ・ファンク。近未来スペイシー・サウンドが飛び交います。
https://www.youtube.com/watch?v=YQuN662meu4

「The Music In Me」
Bernard Kafka/Linda "Tequila" Logan作。Linda "Tequila" LoganとB.K. Singersのヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・ミディアム。まるでシンセのようなMichal Urbaniakのヴァイオリン・ソロが映えます。

「Funk It」
Michal Urbaniak作。フュージョン・テイストのジャズ・ファンク。ここではTony Levinがベースを弾いています。
https://www.youtube.com/watch?v=eLQVx2JiKRQ

「Lilliput」
Wlodek Gulgowski作。少しアヴァンギャルドなテイストのジャズ・ファンク。ミステリアスな雰囲気を醸し出します。ここでのMichalはサックス・ソロで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=8GBHWXoUGNk

「Sinkin' Low」
Bernard Kawka作。ラストはMichal、John Abercrombie、Wlodek Gulgowski、Anthony Jacksonのソロを堪能できるフュージョン・ジャズ・ファンクで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xI12YEAxwq4

ご興味がある方はMichal Urbaniakのアメリカ移住後の作品もチェックを!とりあえず70年代の作品をピックアップしておきました。

『Fusion』(1974年)
Fusion

『Atma』(1974年)
Atma

『Fusion III』(1975年)
Fusion III

『Body English』(1976年)
Body English

『Smiles Ahead』(1977年)
Smiles Ahead

『Urbaniak』(1977年)
URBANIAK

『Ecstasy』(1978年)
エクスタシー[国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5647)
posted by ez at 05:24| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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